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あちらでもこちらでもオベリスク アキアカネ [トンボ目]

今日は秩父のダム湖近くでお仕事。
朝から晴れてもう9月の中旬だというのに蒸し暑さは半端なし。
もう勘弁してほしいのだが・・・


そんな暑さの中、ウスバキトンボが群れて飛び交う脇のサクラの枝先に逆立ちしたトンボが。
「アキアカネ」のメスのよう。
この尻を垂直にあげた体操競技のような姿勢は、トンボ特有のオベリスク姿勢と呼ばれる。
こうすることで日の当たる面積を最小限にして体温調節を行っているといわれている。
ちなみにオベリスクとは、WIKIによると古代エジプト期に建設された神殿などに建てられた記念碑の一種で、ほとんどが四角形の断面を持ち上方に向かって徐々に狭まる高く長い直立の石柱の事。
アキアカネ0912-1.JPG



















トンボが枝先にとまって腹部を上げている姿勢がこのオベリスクに似ている事からオベリスク姿勢と呼ばれるようだ。
アキアカネたちもまだまだ暑いと感じているのだろうな。
アキアカネ0912-2.JPG





























2023年9月12日 埼玉県(丘陵外) トンボ目トンボ科 アキアカネ

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今朝の職場のススキでは [季節]

朝出勤して早速ススキを観察。
あちこちで目にとまったのは大人になった「ツチイナゴ」。
まだ緑色の幼虫もいくつか見られた。
ツチイナゴ0910.JPG



















多くはないが「ショウリョウバッタモドキ」もちらほらと。
ショウリョウバッタモドキ0910.JPG



















同じススキの株には、バッタたちの天敵「オオカマキリ」の褐色型のメスがいた。
オオカマキリ0910-1.JPG



















ツチイナゴもショウリョウバッタモドキも目を付けられるとひとたまりもなく命を奪われる存在だ。
近付くと鎌の前脚を伸ばして警戒のポーズだろうか?
オオカマキリ0910-2.JPG



















カマキリも食べなければ生きて子孫を残せない。
餌食となる虫たちが可愛そうと思う一方、これが弱肉強食の自然界だと理解しつつもなかなか心にすとんと心に落ちないわだかまりもある。わかってはいるけれど・・・
オオカマキリ0910-3.JPG



















2023年9月10日 東京都 バッタ目バッタ科 ツチイナゴ、ショウリョウバッタモドキ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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ベニスズメはハイオクがお好き? [チョウ目]

今朝、峠のコンビニに昼飯を買いによって喫煙コーナーで一服していたら地面にスズメガがいた。
ん~、見た覚えがあるが名前が思い出せない。
前翅内縁に一対の丸い紋がある。
クルマスズメ0909-1.JPG



















生きているのか?と思って触って見たら翅を震わした途端紋が消えた。
模様に見えたのは水滴だった。
調べるとクルマスズメで2度目の出会いだった。
幼虫はブドウ科、ユキノシタ科、マタタビ科が食草のようだ。
クルマスズメ0909-2.JPG



















そういえば、先月末にもガソリンスタンドで「ベニスズメ」に出会った。
とまっていた場所は給油機のハイオク表示。
このところのガソリン高騰でレギュラーでも高価なのに、ハイオクとは!
ベニスズメ0823.JPG



















2023年8月23日、9月9日 埼玉県、東京都 チョウ目スズメガ科 クルマスズメ、ベニスズメ

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エノキグサにモンシロナガカメムシたち [カメムシ目]

田んぼの脇に小さなエノキグサの群落があった。
花もそろそろ終わりで小さな子房が膨らんでいた。
その周りをアリたちが忙しく動き回っているなぁと思ったが、よく見るとアリではなさそう。
写真を撮って見ると小さなカメムシ、ん~確か「モンシロナガカメムシ」だったか~
子房に口を指して汁を吸っていた。子房の塊の大きさは3㎜ほどでカメムシは8㎜弱くらいと共に小さい。
モンシロナガカメムシ0827-1.JPG



















小さいうえに動きが早いのでなかなかうまく写せない。
モンシロナガカメムシ0827-2.JPG



















まだ翅の小さな幼虫もあちこちで見られ、エノキグサは大賑わいだった。
モンシロナガカメムシ0827-3.JPG



















池横のオギにはこちらもまだ小さいうさ耳の「クロコノマチョウ」の幼虫が2ついた。
この近くにもう少し大きな幼虫たちがいたのがいなくなっていた。
ハチにでもやられてしまったのだろうか?
クロコノマチョウ0827.JPG





























後日林縁で見つけたお尻のハサミがカッコイイ「ヒメハサミツノカメムシ」。
こちらは15㎜ほどとまだ大きい。
このハサミは交尾の時にメスを挟む役割らしいがまだ見たことが無い。
その際メスを傷つけないためか、滑らないようにか、写真を見てハサミの先端の下側にオレンジ色の毛が生えているのを初めて知った。
ヒメハサミツノカメムシ0903.JPG



















2023年8月27日、9月3日 東京都 カメムシ目ヒョウタンナガカメムシ科 モンシロナガカメムシ、ツノカメムシ科 ヒメハサミツノカメムシ

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初めて見た ヒラタグンバイウンカ [カメムシ目]

仕事を終えて職場に戻って席に着くと、巡回中にモニタリングした種を書いた紙の上に何か緑色の小さな虫が・・・。
この前にススキの葉をチェックしていたので、常連のタテスジグンバイウンカがくっついてきたかと思ったのだがコンデジのマクロモードで見るとどうも違うよう。
大きさは1㎝ほどで、小さくてマクロモードでもうまく撮れないので顕微鏡モードで撮ってみたのがこれ。
ヒラタグンバイウンカ0903-1.JPG



















鼻先が尖っていてちょっとカモノハシのようで見たことが無い。
調べると、初めて見るススキがhostの「ヒラタグンバイウンカ」だった。
黄緑色の体に頭から胸にかけてのオレンジ色の筋、透明の翅に黄緑色の翅脈が美しい!
今までさんざんススキを見てきたが、何故見つからなかったのだろう?
少数派なのか。
次はススキにいるところをマクロレンズで奇麗に撮って見たい!
ヒラタグンバイウンカ0903-2.JPG



















いつもススキで見るのはこの「タテスジグンバイウンカ」。
タテスジグンバイウンカ.JPG



















2023年9月3日 東京都 カメムシ目グンバイウンカ科 ヒラタグンバイウンカ、タテスジグンバイウンカ

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今日の職場のススキの株で

通う職場は2か所あり、今日は事務所周りにススキがあるところ。
朝、早速ススキの脇にあるボケの枝先で少し前に見つけていた「モンクロギンシャチホコ」の幼虫のチェック。
終齢に近かったものはほとんど姿を消して、小さかった幼虫たちが大きく成長していた。終齢に近かった幼虫たちは木を降りて蛹になったのだろうなぁ。
成虫はまだ見たことが無い!
モンクロギンシャチホコ0902.JPG



















さて、ススキでは何がいるかな?
最初に見つけた「ツチイナゴ」。
幼虫ばかりだったが、この個体は早くも越冬擬態の褐色の成虫になっていた。
無事、冬を乗り越えて欲しい!
ツチイナゴ0902.JPG



















前回の東京都のレッドリストでは希少種に指定されていた「ショウリョウバッタモドキ」がいた。
今回改定されたリストでは希少種から外れたが、ススキをはじめとしたイネ科がHOSTでそのような原っぱが減少する都市部ではリストから外れても要チェックの存在。
ススキの葉の赤い筋に紛れる体の筋模様は進化の過程で獲得した見事な保護色だ。
ショウリョウバッタモドキ0902.JPG



















少し前にたくさんの終齢幼虫と羽化した成虫がいたエビちゃんことエビイロカメムシを探したが、全く見つからない。暑さで株の根元に移動したかと。
そう思っていた時に見つけたのが、成虫になった「オオカマキリ」。
まさか君がエビちゃんたちを?と勘繰って見たが真実は・・・
暫く様子を見てみよう。
オオカマキリ0902.JPG



















ススキの株の根元には今年も「ナンバンギセル」がニョキニョキ伸びて花を咲かせていた。
ナンバンギセルは西洋の喫煙具キセルに花が似ている事から名付けられ、葉緑素を持たずイネ科の植物に依存する寄生植物。万葉集では思ひ草の古名で詠まれているそうな。
ススキはいくつも株があるのだが、毎年少しづつ発生する株や場所が変わっているようだ。
まあ、場所は変われどこの季節に花を見ることが出来てホッとする。
ナンバンギセル0902.JPG





























先週から伸びた草を処理してくれる期間限定の頼もしい助っ人がやって来た。
2頭のメスの「ヤギ」。
今年も期待しているよ~!!
ヤギ0902.JPG



















2023年9月2日 東京都 チョウ目シャチホコガ科 モンクロギンシャチホコ、バッタ目バッタ科 ツチイナゴ、ショウリョウバッタモドキ、カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、ゴマノハグサ科ハマウツボ科 ナンバンギセル、クジラウシ目ウシ科 ヤギ

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ネコハギとツチイナゴ [季節]

今年の夏は暑さが厳しく、東京でも観測史上初の8月全日30℃以上の真夏日だったようだ。
日々外仕事なのでさすがにかなり堪えて、先週は熱中症で病院で点滴を受ける羽目に。
なので8月は休みにfieldに出掛ける機会がほとんどなくすっかりblogの更新が滞ってしまった。

先日、職場脇のススキを始業前に観察。
足元に這っていた「ネコハギ」が花を咲かせていた。
ちょっと毛深いまん丸い葉っぱと紫色の筋が入った白い花はお気に入り。
ネコハギ0827.JPG



















ススキの葉にとまっていた「ツチイナゴ」の幼虫。
夏の間の幼虫時代は体が緑色の葉に紛れる同色だが、秋に越冬する成虫になると褐色になり冬枯れの景色に同化する。季節に合わせた変化が凄いなぁと感心する!
いつも見られるショウリョウバッタモドキはこの日はどこに隠れたか見つけられなかった。
ツチイナゴ0827.JPG



















2023年8月27日 東京都 マメ目マメ科 ネコハギ、バッタ目バッタ科 ツチイナゴ

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