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投げ縄が見たい! ムツトゲイセキグモ [クモ目]

クモの仲間のナゲナワグモが獲物を捕る様を見るために、「虫目で歩けば」のSさん、絵本作家のIさん、クモのスペシャリストのAさん、Aさんのお友達のOさんで現場へ。


投げ縄で獲物を捕獲するクモはナゲナワグモ科のマメイタイセキグモとムツトゲイセキグモの2種。
日が暮れると足場糸を張ってそこで粘球の付いた糸を吊るし、獲物の蛾のフェロモンを出して呼び寄せるそうだ。
近づいてきた蛾に、粘球の付いた糸を投げ縄のように振り回してぶつけて捕獲するという。
蛾の翅には鱗粉があり取れやすいが、粘球の粘着力はまるで接着剤のアロンアルファのように一瞬で鱗粉と翅をくっ付けてしまうそうだ。
イセキグモの名は最初の発見者、井関尊二因むとの事。


明るいうちに一か月ほど前にススキで見つけていたマメイタイセキグモを探したが何故か見つからず。
これは困ったと思っていたらIさんの虫目がキラリ!
林縁のコナラの葉裏でまだ見たことのなかった「ムツトゲイセキグモ」のメスを発見。

ムツトゲイセキグモ0830_1.jpg




















ムツトゲイセキグモは、同行のクモのスペシャリストAさんが10年前にNHKの「ダーウィンが来た!」でその投げ縄行動を解説したクモだ。
これは期待できるかもとかなり胸が高まった。
クモの傍らには丸い卵のうもあった。

ムツトゲイセキグモ0830-1_1.jpg




















日没後少し経って現場を訪れてみると、足場糸を張っていたものの粘球の付いた糸はぶら下げていない。
一旦その場を離れ、少しして見たが変わらぬ状態だった。
残念ながら諦めて撤収した。
投げ縄で獲物を捕らえる姿をいつか見てみたい。
ムツトゲイセキグモ0830-3_1.jpg



















2018年8月30日 埼玉県(丘陵外) クモ目ナゲナワグモ科 ムツトゲイセキグモ

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