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竹とベニカミキリ [コウチュウ目]

里山の一角には必ずと言っていいほど竹林がある。
その昔、竹は食器や竹垣、七夕などの催事に使用していたので生活に必須だったようだ。
そんな竹に依存している虫が「ベニカミキリ」だ。
枯れた竹に産卵し幼虫は内部の材を食べて育つ。

この日竹林脇の葉の裏にとまっていた虫を見つけた。
葉の縁から足の爪が出ていたので気が付いた。
葉をひっくり返すとやはりベニカミキリだった。
少しピンクがかった紅色に胸の黒斑がなかなかお洒落なカミキリムシだ。
飛んで来て翅をたたみ切れていないのか?羽化不全なのか?
後翅が奇麗に収まっていなかった。

今が成虫の発生時期なので、是非竹林周りで探してみて欲しい!
ベニカミキリ0607.JPG



















2022年6月7日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 ベニカミキリ

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初めて見た オオゾウムシ [コウチュウ目]

22日日曜日、職場に出勤したら展示室の床に大きなゾウムシがいた。
一体どこから入って来たのだろう?
それよりもこんな大きなゾウムシは今まで見たことが無いが、これがあのオオゾウムシなのだろうか?
オオゾウムシ0525.JPG



















調べると確かにオオゾウムシだった。
普通種のようだが、初見なので持って帰って記念撮影。
頭からお尻まで大きさを測ったら、2.5cmほどあった。
オオゾウムシ0525-1.JPG



















枯れ木や樹液で見られ灯火にも飛んでくるようだ。
こんなごついのが飛ぶ様は見てみたいなぁ。
きっとへたくそに違いない!
オオゾウムシ0525-2.JPG



















指に抱き着かれると、脚の脛節先端の鋭い棘が刺さって痛いのなんの!
家で昆虫ゼリーや水などでエネルギーを補給して、明後日職場近くに放す予定。
お疲れ様、有難う!!
オオゾウムシ0525-3.JPG



















2022年5月25日 東京都 コウチュウ目ゾウムシ科 オオゾウムシ

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ジョウカイボンの仲間だが・・・ [コウチュウ目]

ミズキの花が咲き始め、今年はどうだろうと花ではなくガの発生が気になった。
ミズキの葉を食べるのは「キアシドクガ」で、時折真白な成虫が大発生して木の周りを群飛する。
今年も終齢と思われる幼虫を見つけたが、この木では数が少ないのでfieldでは大量発生は無さそうだ。
大発生が続けばミズキにもかなりのダメージがあるのでホッとした。
キアシドクガ0508.JPG



















足元を見るとカラムシの葉が餃子のように綴られていた。
これは「アカタテハ」の幼虫の巣。
そういえばキアシドクガも同じようにミズキの葉を綴っていた。
開いてみると現れたまだ中令ほどの幼虫。
寄生も多いので無事に成虫になれるだろうか?
アカタテハ0508.JPG



















ヌルデの木を見上げると高い枝先の葉裏で何やらが交尾をしている様子。
遠くて何だかわからなかった。
ジョウカイボンの仲間0508-1.JPG



















アップで見て見るとどうやらジョウカイボンの仲間のようだ。
大きなメスは前胸背が赤く鞘翅が褐色なのでウスチャジョウカイに似ているが、オスは体形が全く異なりクビボソジョウカイの仲間に酷似している。
オスとメスでこんなに形態が異なるジョウカイボンの仲間はいったい誰なのだろうか?
ジョウカイボンの仲間は一見カミキリムシのようだが、鞘翅が柔らかくホタルに近い仲間。
種が多いうえに小さいものも多く、まだまだ未記録な種がいるようだ。
ジョウカイボンハンドブックを切に望んでいる!
ジョウカイボンの仲間0508-2.JPG



















2022年5月8日 東京都 チョウ目ドクガ科 キアシドクガ、タテハチョウ科 アカタテハ、コウチュウ目ジョウカイボン科 ジョウカイボン sp.

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クロカタビロオサムシ ヒオドシチョウ幼虫を襲う [コウチュウ目]

職場近くに、毎年ヒオドシチョウの幼虫が見られるエノキがある。
4月の終わりに見ると高さ5mほどの2か所の枝先に幼虫たちがいるのを見つけた。
今年も生んでくれたなぁと嬉しく思ったのだった。
後日、様子を見に行ったら・・・。

はて、1か所には食い尽くされた枝には全く幼虫たちの姿が無い。
まだ蛹化するには早いと思ってもう1か所を見て見ると、その理由がわかった。
近くの枝にいたのは「クロカタビロオサムシ」だった。
クロカタビロオサムシ0503-1.JPG



















この辺りでよく見られるオサムシの仲間はアオオサムシだが、その生態は地上徘徊性で樹上に上がることは無い、というか出来ないのだ。
一方クロカタは樹上性で、樹上のチョウやガの幼虫などを好んで食べている。
とはいえ高所にいるヒオドシチョウの幼虫たちの臭いを感じて狙いを定めるとはスゴイ!
クロカタビロオサムシ0503-2.JPG



















見ていると、幼虫たちのいる葉に近付いて行った。
クロカタビロオサムシ0503-3.JPG



















枝から葉に乗り移り幼虫の元へ。
幼虫たちが体をくねらせているのが目に入ったが、もはやどうしようもない。
そういえば昨年?一昨年だったか、このエノキの幼虫たちが3頭のクロカタに壊滅させられてしまった。
今年はいくつかでも生き残ってくれればいいのだが・・・・。
クロカタビロオサムシ0503-4.JPG



















2022年5月3日 東京都 コウチュウ目オサムシ科 クロカタビロオサムシ、チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ

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スゲハムシ 色色々 [コウチュウ目]

どんなトンボが見られるかと久しぶりに大きな湿地へ行ってみた。
過去の大きな台風の土砂で湿地に流れる湧水の水路が断たれ地下から出る水だけでほとんど干上がってしまったのだが、ようやく先月断たれた水路や湿地の一部を浚渫して5つある湿地に水が流れるようになりとりあえずホッ!
次はそれぞれの湿地に溜まった土砂を除去したいが、さていつになるやら・・・。

ここで今年初めてのトンボは、期待通りの「シオヤトンボ」だった。
キラキラの翅が美しい。
東京都レッドリストでは多摩部で準絶滅危惧だ。
シオヤトンボ0413.JPG



















湿地周りにはびこりだしたセイタカアワダチソウの葉の上にキラキラが。
湿地のスゲに付く「スゲハムシ」たち。
こちらも希少種で東京都レッドリストで多摩部絶滅危惧Ⅱ類。
このハムシには同じ種ながら色々な色がいる。
この日見たのはまず青色。
スゲハムシ青0413.JPG



















次に少し緑がかった黒っぽい青色。
スゲハムシ緑青0413.JPG



















そして真っ黒。
スゲハムシ黒0413.JPG



















一番多く見られた銅色は奇麗なピンク色と交尾中だった。
これら5色の組み合わせでどんな色の子供が生まれるのだろう?
とても興味深い!
スゲハムシ銅0413.JPG



















2022年4月13日 東京都 トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、コウチュウ目ハムシ科 スゲハムシ

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ムラサキシキブにイチモンジカメノコハムシ 続々と [コウチュウ目]

ムラサキケマンがあちこちで咲いて、ムラサキケマンの白花「シロヤブケマン」も咲き始めた。
ムラサキが入っていない真っ白なものはユキヤブケマンと呼ばれるそうだが、見たことが無い。
シロバナケマン0406.JPG



















コナラの芽吹きが始まったので、あの「リンゴコブガ」の幼虫を見に行った。
暖かさで既に巣から出ているかと思ったが、2匹ともまだ巣に頭を突っ込んだままだった。
もうそろそろ出てきてもいいのだは・・・。
リンゴコブガ0407.JPG



















出てきているといえば、芽吹いたムラサキシキブの枝先のあちこちに「イチモンジカメノコハムシ」がいた。
成虫越冬で芽吹きと共に目覚めたようだ。
まだ葉が大きくなっていないので、枝にいるととても見付けやすい。
イチモンジカメノコハムシ0406-1.JPG



















交尾中、上のオスがお尻を振っているのでお尻の方がぶれてしまった。
イチモンジカメノコハムシ0406-2.JPG



















こちらはまだお一人様。
相方探しはこれからのようだ。
イチモンジカメノコハムシ0406-3.JPG



















2022年4月6日 東京都 キンポウゲ目ケシ科 シロヤブケマン、チョウ目コブガ科 リンゴコブガ、コウチュウ目ハムシ科 イチモンジカメノコハムシ

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ヤナギハムシ やられる [コウチュウ目]

冬の間、「ヨコヅナサシガメ」が越冬していたジャヤナギの幹を見ると全く姿を消していた。
皆、どこに行ったのか探してみると少し離れた幹に終齢となった幼虫たち数頭が集まっていた。
暖かいのでこんなところまで移動したかとよく見ると何やら捕食している。
ヤナギハムシ0327-1.JPG






















おいおい!
体液を吸っているのは、もしや「ヤナギハムシ」ではないか!
見付けた時は4頭いる内2頭が口吻を刺していたが、その後もう1頭も口吻を突き立てていた。
これではもう命はなかろう。
ヤナギハムシは毎年この時期探しているが、なかなか出会えない希少種のハムシ。
久しぶりに出会った姿がこれか・・・。
生きるためでヨコヅナサシガメを恨むつもりは無いが、よりによってヤナギハムシとは。
残念で仕方がない。
ヤナギハムシ0327-2.JPG






















2022年3月27日 東京都 コウチュウ目ハムシ科 ヤナギハムシ、カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ

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落ち葉の下に成虫越冬のトホシテントウ [コウチュウ目]

ナミテントウたちが越冬していた樹名板の下に落ちた者たちがいるのではないかと探していると、少し大きめのテントウムシが出てきた。
赤地に大きな黒い斑、ん~、誰だったっけ?
見覚えはあるのだがこの場では思い出せず、とりあえず写真を撮っておいた。
トホシテントウ0119-1.JPG



















帰ってよく見てみると、そうそう「トホシテントウ」!
幼虫はカラスウリの葉を食べトゲトゲだが、そういえばここ数年幼虫も成虫も見ていなかった。
幼虫で越冬という印象だったが成虫でも越冬していた。
懐かしい対面だった。
トホシテントウ0119-2.JPG



















2022年1月19日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 トホシテントウ

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ナミテントウの集団越冬 [コウチュウ目]

毎年11月末の晴れて陽射しが暖かい日に「ナミテントウ」たちの集団飛行が見られる。
いったいどこから?、どれくらいの数?と思うほどが飛んで電柱や車や看板、木に集まる。
どれも白っぽいものを好んで集まるように思う。

昨年もススキにとまったアキアカネを撮っているとファインダー内にいくつもの飛ぶ姿が見えて、見ると服のあちこちや顔にもぶつかる有様。
この凄い数のナミテントウたちはいったいこのあとどこに行くのだろうかと以前から疑問に思っていた。

先日、テントウたちが集まっていたミズキやムクノキの周りに越冬集団がいるのではないかと探してみた。
まずは樹名板裏が怪しい。
いくつかめくって見ると小さな集団がいた。
ナミテントウ0113-1.JPG



















他を探してみるとキヅタで覆われて見えなくなっていた樹名板があった。
これはとひっくり返してみると幹と樹名板裏になかなかの数の黒やオレンジ、様々な模様の個体が見つかった。
ナミテントウ0113-2.JPG





























たいして大きくない樹名板だが、数えて見ると100頭を超えていた。
今まで見た中では最も多い越冬集団だ。
それでも飛んでいたのはこれの比ではない。
もっと大きな越冬集団がどこかにいると思うと、いつかその光景を見てみたいものだ!

今日、再びこの集団を見に行くと、周辺の草が刈られ樹名板を覆っていたキヅタも取り除かれていた。
ここは今まで草刈りなどされたことが無かったのだが・・・。
樹名板をめくると、残念ながらほとんどがいなくなっていた。
恐らくキヅタを取り除いた際に樹名板に触れて多くが落ちてしまったのだろう。
まさか、まさかだった。
根元には落ち葉が堆積しているのでその下で春を迎えられればいいのだが。
ナミテントウ0113-3.JPG





























2022年1月19日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ

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ナナホシテントウ [コウチュウ目]

草むらを見ていると花の終わったキツネノマゴに、テントウムシの仲間では最もポピュラーな「ナナホシテントウ」がいた。
何をしているわけでもなく、ただとまっているだけのようだ。
久しぶりに見たので撮って確認したらお・し・りだった。
ナナホシテントウ1117-1.JPG





























そこでもう少し前からもう1枚。

このところの暖かさでナミテントウたちがたくさん飛び交い集団で越冬場所を探している。
このナナホシテントウも成虫越冬のようだが、集団で越冬するのは見たことも聞いたこともない。
そういえばナナホシの越冬は見た覚えがないような。
ナナホシテントウ1117-2.JPG





























2021年11月17日 コウチュウ目テントウムシ科 ナナホシテントウ

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