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ナミテントウの集団越冬 [コウチュウ目]

毎年11月末の晴れて陽射しが暖かい日に「ナミテントウ」たちの集団飛行が見られる。
いったいどこから?、どれくらいの数?と思うほどが飛んで電柱や車や看板、木に集まる。
どれも白っぽいものを好んで集まるように思う。

昨年もススキにとまったアキアカネを撮っているとファインダー内にいくつもの飛ぶ姿が見えて、見ると服のあちこちや顔にもぶつかる有様。
この凄い数のナミテントウたちはいったいこのあとどこに行くのだろうかと以前から疑問に思っていた。

先日、テントウたちが集まっていたミズキやムクノキの周りに越冬集団がいるのではないかと探してみた。
まずは樹名板裏が怪しい。
いくつかめくって見ると小さな集団がいた。
ナミテントウ0113-1.JPG



















他を探してみるとキヅタで覆われて見えなくなっていた樹名板があった。
これはとひっくり返してみると幹と樹名板裏になかなかの数の黒やオレンジ、様々な模様の個体が見つかった。
ナミテントウ0113-2.JPG





























たいして大きくない樹名板だが、数えて見ると100頭を超えていた。
今まで見た中では最も多い越冬集団だ。
それでも飛んでいたのはこれの比ではない。
もっと大きな越冬集団がどこかにいると思うと、いつかその光景を見てみたいものだ!

今日、再びこの集団を見に行くと、周辺の草が刈られ樹名板を覆っていたキヅタも取り除かれていた。
ここは今まで草刈りなどされたことが無かったのだが・・・。
樹名板をめくると、残念ながらほとんどがいなくなっていた。
恐らくキヅタを取り除いた際に樹名板に触れて多くが落ちてしまったのだろう。
まさか、まさかだった。
根元には落ち葉が堆積しているのでその下で春を迎えられればいいのだが。
ナミテントウ0113-3.JPG





























2022年1月19日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 ナミテントウ

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