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飛び交うスズメバチのオスバチたち [ハチ目]

田んぼ脇の溜池の横を歩いていると小さな黒いハエのようなものがぶんぶん羽音を立てて飛んでいた。
ハエがたくさん飛んでいる時は何かが近くで死んでいる可能性があるので、大元を探していたらどうやら草の中のようだった。
クロスズメバチ1101-1.JPG



















これはひょっとしてと飛んでいるのを落としてみたら、やっぱり「クロスズメバチ」。
じっくり見ると触角が黒くて長いのでオスバチだ。
クロスズメバチ1101-2.JPG



















ここの巣の新女王が旅立つのを待ち構えて巣の周りを飛び交っているようだった。
よく似た種にシダクロスズメバチがいるが、顔の中心にある下向きの矢印のような黒斑が下の黒線につながっていればシダクロ、つながっていなければクロ。
したがってこの巣はクロスズメバチだ。
クロスズメバチ1101.JPG



















この前日、歩いているとスズメバチが低空飛行で飛び交っていた。
止まったところを見てみるとこちらは「モンスズメバチ」のオスバチ。
腹部の黒い横じまに波模様があるが、肩が赤いのもこの種の特徴だ。
モンスズメバチ1030-0.JPG



















恐らく近くに巣があるのだろう。
今の時期、スズメバチの巣からオスバチが出て、新女王に交尾しようと巣の周りを飛び回る。
この数日後、オオスズメバチのオスバチたちにも遭遇した。
オスバチが活発に活動するのはなぜか午前中で、午後には飛ぶ姿が見られなくなってしまう。
不思議だ!
ちなみにハチの毒針はメスの産卵管が変化したものなので、産卵管の無いオスは毒針を持たず掴んでもさされることは無い。
モンスズメバチ1030.JPG



















2020年10月30日、11月1日 ハチ目スズメバチ科 クロスズメバチ、モンスズメバチ

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