SSブログ

秋の蛾たち2 [チョウ目]

蛾の仲間は今や日本だけで6000種を超えるという。
一方の同じチョウ目に属するチョウの仲間はおおよそ240種しかいない。
チョウは昼に活動し目にとまる機会が多く、昔から童謡などで歌われ身近な存在だ。
しかしこの種数の違いは明らかに蛾の多様性を物語っており、チョウにひけを取らない美しい種も多く存在する。
子供の頃はほとんど蛾に興味を持たなかったが、この年になってさて今晩の灯りには何が来るのだろうか?朝何が居残っているのだろうか?と興味津々だ。
11月に入って職場の灯りに来るものが増えたように思う。

これはなかなか秀逸なデザイン!
と思ったがさて誰だったか?
初見かと調べると恐らく「ハスモンヨトウ」。
幼虫は広食性で農業害虫とされている。
不明種1101.JPG
















こちらは毎年この時期常連の今見られる蛾の中では大きいサイズの「ウスキトガリキリガ」。
蛾の翅の模様で丸いのは眼状紋、そら豆の形は腎状紋と呼ばれる。
ウスキトガリキリガ1101.JPG



















先の種より少し小さい「クロクモヤガ」。
幼虫はハルジオンやギシギシなどを食べるので、この辺りでは多く見られる常連だ。
クロクモヤガ1101.JPG



















階段にいたのは「エゾギクキンウワバ」。
この仲間は似たものが多いのだが、翅の白い帯が特徴でわかりやすい!
幼虫はキク科の植物を食べる。

どれも地色が褐色系で地味なのだが、デザインがそれぞれ個性があって面白く興味深い。
もちろんオオミズアオやウスタビガなど見た目が美しい種もいるが、翅の模様の多様性を楽しめることが蛾の魅力の一つだろう。
エゾギクキンウワバ1102.JPG



















2020年11月1-2日 東京都 チョウ目ヤガ科 ハスモンヨトウ、ウスキトガリキリガ、クロクモヤガ、エゾギクキンウワバ

nice!(0)