樹皮に溶け込む カシワキボシキリガ

ヤナギの幹である虫を探していると、ユキムシこと有翅型のアブラムシがとまっていた。
一時は多く見られたが、宿主を替える移動の時期はほぼ終わったようだ。

当時と同じ種かはわからないが、たまたまここにいたのか、この種はヤナギが宿主なのか？




















くるりと幹を回って見ると、このところよく見かける「カシワキボシキリガ」がいた。
さすがに樹皮に化けるキノカワガには及ばないが、それでも知らない人から見ればここに蛾がいるとはまず気付かない。

というよりこの木に目を留めないのが普通だろう。




















名の通りカシワやクヌギなどのブナ科が幼虫の食草で、今が発生ピークだろうか。
翅の色や紋様は樹皮や樹皮に付着する地衣類にとてもよく似ている。

今日から12月、いよいよキリガやフユシャクの仲間の季節となった。




















2017年12月1日　東京都　チョウ目ヤガ科　カシワキボシキリガ

コメント 2

不勉強で未だによくわかっていないのですが、
関東に生息するワタムシはヒイラギハマキワタムシなのでしょうか？
とにかく、この時期気になる虫です。
北海道などでは嫌われ者のようですが・・

ところで、「赤信号」わざわざありがとうございました！
どちらもすばらしい！
by ぜふ (2017-12-01 21:28) 

ぜふさん　コメントありがとうございます。
おっしゃる通りヒイラギハマキワタムシもしくはトウネズミハマキワタムシあたりでしょうか。この2種は同一種という見解もありますが。
確かにすぐ横に、ヒイラギモクセイの生け垣があります。
１次寄種がモクセイ科で2次寄種は針葉樹の根ではないかと言われていますがはっきりはわかってないようですね。

赤信号ありがとうございます！
by hirokou (2017-12-02 20:11)