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花を訪れる赤いハチ、青いハチ [ハチ目]

里山の道端でキツネノマゴやメハジキが咲き始めた。
共にさまざまな虫たちに人気だが、中でもハチの仲間がよく目立つ。
クマバチは大きな羽音を立ててやってくる。
少し甲高い羽音の小さなハチたちも花の周りを素早く飛び回ってにぎやかだ。

そんな小さなハチの中にお尻の赤いハチがいる。
ちょっと舌を噛むような名前の「ハラアカヤドリハキリバチ」。
名前にあるようにオオハキリバチが作った巣を乗っ取って、卵や幼虫を殺して自分の卵を産み付ける。
ハラアカヤドリハキリバチ0810_1.jpg



















一方、ハラアカより少し小さい青いハチもやってくる。
幸せの青いハチ、ブルービーなどと呼ばれ黒に青いラインが美しい「ルリモンハナバチ」だ。
こちらもケブカハナバチなどの仲間の巣を乗っ取って卵を産む。

両種とも、他の種が自分の幼虫のためにせっせと集めた花粉や蜜を巣ごと横取りして自分のものにしてしまう。
これを労働寄生という。
見た目に似合わず何とひどいことをと思うが、それぞれ種が存続するために選んだ生き方なのだろう。
ルリモンハナバチ0812_1.jpg



















2019年8月10,12日 東京都 ハチ目ミツバチ科 ハラアカヤドリハキリバチ、ルリモンハナバチ

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