SSブログ

四国昆虫巡り クロツバメシジミ [昆虫観察ツアー]

8月末、何年ぶりかに夏休みを取って昆虫写真家の新開孝さん絵本作家のIさんとご一緒させていただき四国の昆虫巡りに出掛けた。
元来飛行機は大の苦手だが、車で行くより時短、安価なので致し方なく辛抱した。
とにかく怖いので終始外の景色を眺めていたが、普段見られない風景を堪能できた。
飛行機0821_1.jpg



















初日のターゲットは「クロツバメシジミ」。
図鑑やblog仲間のサイトでは見たことがあるが、実際に見るのは初めてだった。
山岳の集落の石垣のあちこちに生えたツメレンゲがこのチョウの幼虫の食草。
ツメレンゲ0821_1.jpg



















タイトゴメやマンネングサなどの仲間の多肉植物。
開花はもう少し先のようで花は見られなかった。

ツメレンゲは生息環境の喪失で全国的に数を減らしていて、当然ながらこのチョウも環境省の準絶滅危惧となっている。
ツメレンゲ0821-1_1.jpg



















あたりを探しているとツメレンゲの生えた石垣に沿って飛ぶチョウを発見。
止まったところを見るとどうやらこれが「クロツバメシジミ」のようだ。
一見、翅表の色はヤマトシジミ、や後翅のオレンジや青の斑と尾端突起はツバメシジミに似ている。
地元では見られないチョウだ。
クロツバメシジミ0821-4_1.jpg



















高い石垣に止まってなかなか降りてこなかったが、しばらく待つと足元の花で吸蜜し始めた。
花の周りでは3頭ほどが飛んでいた。
クロツバメシジミ0821-2_1.jpg



















翅を開くと濃い茶色で確かにヤマトやツバメとはちょっと違う色合いだ。
この後も数頭を確認したが、残念ながらどれもツメレンゲには止まってくれなかった。
クロツバメシジミ0821-3_1.jpg



















チョウを撮影する新開さんとIさん。
この産地は昔から変わらず今でもツメレンゲやクロツバメシジミが見られる貴重な場所だ。
これからもこの環境が変わらず続くことを願っている。
新開さんとIさん0821_1.jpg



















この後、面河山岳博物館主催の新開さんの特別講演会に参加して煌めく虫たちの美しい写真や、撮影時のポイント、工夫などを教えていただいた。
今まで見たことのない虫たち、四国昆虫巡りはもう少し続きます。
面河山岳博物館特別講演会.JPG



















2019年8月21日 愛媛県松山市 チョウ目シジミチョウ科 クロツバメシジミ

nice!(1)  コメント(4)