SSブログ

大きく存在感のある シロシタバ

先日、多くのナラ枯れが発生して伐採し立ち入り禁止になっている谷戸を仕事で見に行った。
以前は一年中様々な稀少な野草が見られる豊かな谷戸だったが、木が伐採され風景が一変していた。
谷戸中央部は木が無くなったことで日向となり、オオブタクサやダンドボロギクなどが目立ち植生もすっかり変わってしまった。残念だがどうしようもない。

まだ枯れずに残っているクヌギの幹にナラ枯れの原因であるナラ菌を媒介するカシノナガキクイムシの拡散を防ぐ目の細かなネットが巻かれており、そのネットにハタケノウマオイがいたが撮る前に気付かれ逃げられてしまった。
他に何かいないと探していると、コナラ幹の高所にいたのは「シロシタバ」。
ヤガ科シタガバ亜科に属する蛾でこの仲間は黄色、紫、白など後翅が美しい事から人気があり、シロシタバは白いのでこの名がある。
シロシタバ0813-1.JPG



















翅を開くと約10㎝もあり閉じていても大きくてよく目立つが、翅の模様は地衣類に似ていて地衣類の付いた樹皮にとまっているとわかりにくい。
東京都のこの地域では準絶滅危惧に指定されていて、出会うことはそう多くはない。
シロシタバ0813-2.JPG



















2023年8月13日 東京都 チョウ目 ヤガ科 シロシタバ

nice!(0)