ハイイロヤハズカミキリ産卵その後 [コウチュウ目]
7月につる植物を絡ます目的で作られたシノ竹の格子に産卵している「ハイイロヤハズカミキリ」を見つけた。
この状況は以前blogにも掲載した。
顎で削っては反転してお尻を差し込む行動を何度も繰り返していたのは、削れ具合を試していたのだろう。
かなりの時間をかけてようやく産卵していた。
産卵したこの竹を蛹もしくは新成虫確認のため翌年3月に回収した。
産卵痕は時間が経って黒ずんでいた。
少ししてから、どんな状況なのか?幼虫、蛹、新成虫、何が現れるか?わくわくしながら割って中を見てみた。
片側の節には糞や削られた竹が詰められ、一方の節は貫通していた。
幼虫が活動するのは1節か2節くらいだろうと思いそれくらいしか回収していなかったのだが、どうやらそれ以上の長さを利用していたようで残念ながら回収した竹の中にその姿は見られなかった。
産卵痕を裏側から見るとわずかに貫通している様子でここに卵が産み付けられていたのか?
写真中央の黒斑がその痕だ。
昨年の写真を整理していて産卵その後を撮ったものが出てきたので・・・。
このカミキリは東京都では絶滅危惧種に指定されていてなかなか見る機会が少ないが、次回チャンスがあったなら是非とも幼虫や蛹、新成虫の姿を確認してみたい!
2015年7月10日、2016年3月31日 東京都
コウチュウ目カミキリ科 ハイイロヤハズカミキリ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX