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ニセコナラシギゾウムシ? シギゾウムシはややこしい! [コウチュウ目]

小さな谷戸の入り口にある大きなコナラだったかクヌギだったかの下草にいたシギゾウムシの仲間。
何時もの通り知見のないものは撮ってあとで調べようと撮影して帰ってきた。

ニセコナラシギゾウムシ0817-1_1.jpg



















候補に挙がったのは、コナラシギゾウムシ、ニセコナラシギゾウムシ、クヌギシギゾウムシ、クリシギゾウムシ。
どれもよく似ている。
これらを識別する詳細が記載している図鑑を持ち合わせていないので持っている図鑑で絵合わせや、netで調べてみた。
識別点は、足の太さ、口吻の長さ、口吻についている触角の位置、触角の第1、第2中間節の長さのようだ。
口吻の長さと付いている触角の位置から「ニセコナラシギゾウムシ」と同定したが、どうだろうか?
シギゾウムシの仲間はなかなか手ごわいとは思っていたが、やはりしっかり同定できる図鑑が必要だ。
念のために、明日職場の図鑑で確認してみよう!
ニセコナラシギゾウムシ0817-2_1.jpg



















同じようにクヌギやコナラのどんぐりに産卵し、終えたら枝ごとどんぐりを落としてしまう「ハイイロチョッキリ」。
調べてみると産卵したドングリを落とすのはハイイロチョッキリだけで、他のシギゾウムシたちは落とさず、卵から孵った幼虫は枝に付いたどんぐりを食べて育ち、自然落下するのを待つようだ。
枝付きのどんぐりが落ちているのはすべてハイイロチョッキリのしわざだった。
確かにハイイロチョッキリはオトシブミ科、シギゾウムシたちはゾウムシ科と科も違うのだ。
ハイイロチョッキリ_1.jpg



















おざなりにしてきたこと、調べればまだまだ新たな知見は多い。
やはり手間を惜しまず。
ハイイロチョッキリ0810_1.jpg



















2016年8月10、17日
東京都、埼玉県
コウチュウ目ゾウムシ科 ニセコナラシギゾウムシ、オトシブミ科ハイイロチョッキリ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ、EOS7D SIGMA 17-70mmDC MACRO HCM