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ミズキの樹冠をひらひら飛ぶさまが美しい キアシドクガ [チョウ目]

ミズキの花が終わったこの時期、樹冠を白いチョウが飛び交う。
昔、長野の山間を車で走っていてその光景を目にした。
ウスバシロチョウか?と車をとめて、網で捕まえた。
一見チョウに見えたが、見たことがない。
櫛状の触覚からガだと分かったが、この時名前はわからなかった。
帰って調べると、「キアシドクガ」。
真っ白な翅に黄色い前脚が特徴的だった。キアシドクガ_1.jpg



















丘陵のあちこちのミズキでもキアシドクガが飛び交うのが見られる。
先日、歩いていてふと園路脇の葉裏で白いものが目に入った。
それは羽化して翅が伸びたキアシドクガだった。
キアシドクガ0522-1_1.jpg


















ドクガと名が付くが毒はない。
蛹も毛が気にはなるが、白・黒・黄色となかなかお洒落な色使い。
これから少しの間都心でも成虫たちの舞が見られるが、モンシロチョウやスジグロシロチョウと間違わないように!
キアシドクガ0522_1.jpg


















2015年5月22日 東京都
チョウ目ドクガ科 キアシドクガ  
CANON EOS50D EF70-200 F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ EOS70D,EF100mm F2.8L IS USM


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つばさ2号

こんばんは そちらはいろいろ居ますね!

ドクトルマンボウだったか記憶が定かではないですが、
この光景を本で読んだことがあります。
こちらはミズキは多いですが見た事がありません。
最も節穴で見過ごしているかもしれませんが^^。
by つばさ2号 (2015-05-23 22:28) 

nmspec

神奈川県相模原市の宇宙科学研究所&市立博物館前の保全緑地(?)内でも5/22(金)以来大発生中です。長年近辺の緑地エリアをジョギングしている人も大発生は初めての体験だと言っていました。nmspecも蛾だと思い今回調べたところキアシドクガと判ったばかりです。その保全緑地はほとんどミズキで構成されています。蛹から出て羽が伸び切るまでは蝶の様に羽を背中側に合わせた形でじっとしているため、ますます蝶の様な印象と成ります。ギフチョウの方が毛深い印象なので触覚を見るまでは蝶だと判断してしまう事に成るでしょう。観察していると羽が伸び切り硬化してから軽く二三度30°程開閉を繰り返したのち通常の蛾がとまる様に羽を倒しました。飛んでいるのを見て喜んでいる人達には本当の名前は明かさない方が幸せかも知れませんね、無毒とは言え。何時間か粘って撮影しているうち何名かに質問を受けましたが、蛾の名誉のため名前を伝えるのに説明が必要になり腐心しました。
by nmspec (2015-05-24 14:13) 

hirokou

つばさ2号さん コメントありがとうございます。
キアシドクガは、こちらでも発生している木は限られているようです。
つばさ2号さんの虫を見つける眼力で漏らしているものはないと思いますよ(^^)!
by hirokou (2015-05-26 22:43) 

hirokou

nmspecさん 初めましてでしょうか、コメントありがとうございます。
相模原市の宇宙科学研究所、懐かしいです。
その昔、近くの文京に住んでいました(^^)
羽化をじっくり観察されているようで、羨ましいです。
私はまだ、立ち会えずにいます。
チョウと思っている方は多いと思いますが、ガにも綺麗なものがいることを伝えたくて私は率先して紹介しています。チョウもガもチョウ目、同じ仲間ですものね!

by hirokou (2015-05-26 22:52) 

nmspec

>初めましてでしょうか
申し遅れました、初訪問でした。
「キアシドクガ」&「ミズキ」をキーワードにGoogle画像検索したところ、「1日前」の投稿と表示されていたため迷わず訪問しました。

「文京」は「相模大野中央公園」や「木もれびの森」など緑地帯に近いため現在のhirokou さんと同じような活動が当時からできていた事と想像します。
蝶⇒蛾態変化時を含む羽化には今回4回(♂2、♀2)立ち会えましたが、マクロビデオ撮り慣れしていなかったため♂1頭のみ何とか撮影に成功しました。メスの方が絵的には劇的だったので不満を残す形と成ってしまいました。贅沢発言でしょうか? 結局 大発生は前回の報告の3日間がピークで その後激減し既に祭りの後状態と成っています。今朝 羽化前の蛹を2,3見つけましたのでこの土日に最後の期待を繋げたいと思っています。金曜中に羽化していたらまた来年と言う事に成りますが。

>ガにも綺麗なものがいることを伝えたくて…
一般人的感覚では蝶と蛾のイメージ落差は劇的なモノだと思います。話が長く成りそうなので省略しますが、自ら好きになろうとしなければこの洗脳は解きづらいと思います。今回、キアシドクガの羽化時蝶態⇒蛾態の瞬間的ヘンゲを見て蝶と蛾の四翅自体の形に基本的な差が無い事を思い知らされました。目から鱗でした。
ちなみに近年個人的にイメージ落差が縮まった昆虫は、カマキリ⇔ゴキブリ、テントウムシ⇔ヒメマルカツオブシムシ…と成っています。説明を要しそうですが…まさかゴキブリを手掴みできる様に成るとは思っても見ませんでした。
とにかく「~蛾」特に「~毒蛾」この名前を何とかしなければ理解は得られない様に思います。インコ、オウム好きが「オウム病は鳥病と呼べ」と言っている様に部外者は言葉に引きずられる要素大ですから。
by nmspec (2015-05-29 23:15) 

hirokou

nmspecさん コメントありがとうございます。
1日目の投稿とはタイミングが良かった(^^)
今日も数頭確認しましたが、さすがにすっかり数が減ってしまいましたね。

なるほど、洗脳ですか。
それを解くのは難しそうですね。
ゴキブリを手掴みできるようになられたのは凄いです!
私の洗脳は解けそうにありません(T_T)
by hirokou (2015-05-31 20:27) 

nmspec

お久しぶりです…の出現となってしまいました。
hirokouさんはその後も変わりなく様々な小動物の記録を撮っていらっしゃる様ですが、こちらはキアシドクガ一本と成っています。

結局、出現のピークを過ぎると羽化の瞬間に出会える事はなくなってしまいました。朝っぱら結構しつこく通ったのですが、ウジャウジャいるからこそ何時行っても入林した目の前に羽化が展開されていた訳なんですね。それでも翅を蝶の様に立てたまま枝上を歩いている姿を複数回ビデオに収める事ができ満足する事にしました。
で、まとめとしてYoutubeにと考え手持ちのビデオで構想を練り、手始めに緩めの動画パーツをWikimediaCommonsにUpしたところ12時間ほどで誰かに生のままYoutubeにUpされてしまいました。AutherはNmspecのままだったのでルールの範囲内とは言え、手/目の速い人もいたものです…と言うより世界は広いな~目ぼしい小動物動画を紹介するYoutubeチャンネルを持ったスペイン人でした。
nmspecの構想では説明動画に成りそうなので完成はまだまだ先ですが、その前にWikipediaにキアシドクガの項が無かったので作成する事にしました(…と言うかそう言う計画の実現中だったのですが)。Commons側に属と種のカテゴリすら無かった段階だったので手間取りましたが、文章としては昨夜やっと初版をリリースできました。後は画像/動画を充実させる段階ですが、補足なりクレームなり頂ければと思います。

脱洗脳について
上記Youtube用説明動画の構想として「キアシドクガを新しい別名で呼んであげましょう」と言うのをサラッと盛り込む予定です。

ゴキブリの脱洗脳について
昆虫好きにも関わらず、ゴキブリは子供の頃から鳥肌モノだったので、何とか克服できればとずっと思っていました。
方法はhirokouさんのブログ中にも登場する様にゴキブリとカマキリはかなり近い種である事を利用しました。以前その情報を知って、子供のころ慣れ親しんだカマキリの各パーツを絵的に思い出すと、確かに三角の頭部と言い、触覚と言い、脚部と胴体の接続部が甲虫などに比べパンタグラフの様に長目である点、エビ反り可能な点、触覚や前脚を舐める仕草、おしりに二本角が出ている点、腹部がふにゃふにゃに柔らかい点、薄い胸部がフリスビーの様な形状に見える点、ガマ口状卵鞘と類似している点など何を取ってもそっくりな事が判り「な~んだ、ゴキブリって超ずんぐりで黒っぽいハラビロカマキリなだけじゃ~ん」と考えられる様に成りました。ある日ゴキブリに遭遇し外にポイしようと考え、ティッシュにて無傷な状態で捕まえられたので、ついでに撮影を…ティッシュが邪魔だな…では緩めて…としている内にティッシュからすり抜けて左手の甲の上に止まってしまいました。再び部屋に開放する気は無かったので即カメラを置いて右手で手づかみした瞬間その手触りが余りにもサラサラで驚いてしまいました。ブリの照焼の様な色の印象からてっきり油ギッシュなモノが着くと思い込んでいたにも関わらず、実際は昆虫かごの中で死に乾燥してしまったバッタやカマキリの翅の様にドライフラワーの様な手触りでした。その手触りが余りにも心地よくて、それ以来「ゴキブリ⇒パニック」の洗脳が消し飛んでしまったんだと思います。但し今でも喜んで手づかみ~と言う訳でもありませんが、通常の昆虫を見る目で落ち着いて見られる様には成っています。

期間を置いてまとめて書いてしまったので長い文章で申し訳ありません。
<(_ _)>
by nmspec (2015-06-14 19:51) 

hirokou

nmspecさん コメントありがとうございます。
いやぁ、キアシドクガへの思いは十分伝わってきました!
WIKIに投稿するとは凄いです。
早速拝見させていただきましたが、キアシドクガで検索すると1ページ目に出てきますね。
私ごときがコメントするのは心苦しいのですが、一か所だけご検討いただければと思うところがありました。
生態のところで「幼虫はミズキ[1]、クマノミズキ[2]、エゴノキ[3]を食害する。」、「小さな頃は主に葉の裏側で食害」とありますが、この蛾の生態から見た記述なので食べるや食するなどの方がよいかと思います。
幼虫に食べられたからと言ってすべてが害になるかというとそうではない場合がほとんどのような気がします。後に食樹被害の項目もありますしご検討いただければ幸いです。

ゴキブリの克服、なるほどです。
近い仲間のカマキリに着眼するところはさすが、こういった見方もあるのですね!勉強させていただきました。ありがとうございます。

私は広く浅くなのですが、今後ともよろしくお願いいたします。


by hirokou (2015-06-14 22:11) 

nmspec

Wikipedia記事へのご指摘有難うございます。
>食害する
>蛾の生態から見た記述なので食べるや食するなどの方がよいかと
そこは個人的にも気になる点でした。
前向きに検討したいと思います。

Wikipediaの記事を書くにあたっていつも気になるのが、ソースを小まめに提示する形で原文にしゃべらせる(責任回避す)べきか、ソース提示を避け自分の言葉のみで述べるかと言う点です。後者だと「ソースを示せ!」と言われます。前者だとソースを示しているとは言えコピペだらけなので引用元から丸写しレベルの「著作権侵害」ではと指摘されるかが気になりますが、ソースを示した事によりWiki内監視体制の常連からの突っ込みは皆無と成ります。「複数の引用元」から原文を引き記事の目的に合った編集をすれば、引用元を提示すればコピペだらけでも「著作権侵害」とかは指摘されないのではとは思います。

今回はキアシドクガを成虫レベルで知ったばかりだったので原文を引き写しソースを一文ごとに細かく提示する方向で対応しました。引用元は役所系が多いので害虫として扱っています。害虫対策の必要性から世間的にはレアな存在の生態を詳しく調べ上げると言う動機があり「食害」と言う言葉が使用されています。よって「原文ママ」表現として原文のニュアンスが本文に残っている状態です。ソースを示した上、自分の言葉で言い直す事は問題無いので、ご指摘の通り「生態欄」ではお役所の管理側表現から生態表現に書き換えたいと思います。

>私は広く浅くなのですが、今後ともよろしくお願いいたします。
こちらこそ宜しくお願い致します。
by nmspec (2015-06-15 00:26) 

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