今よく見られる「ヤマトシリアゲ」。

年に2回発生し初夏に見られるのは体が黒っぽいが今見られる2化目は飴色でベッコウシリアゲとも言われ昔は別種と思われていたようだ。

名の由来はオスの腹部にはハサミがありいつもこれを持ち上げていることにあるが、これはハサミがないメス。





















虫を襲って食べるなどと書いているnetもあるようだが、どう見ても襲う武器はなく今まで見た限りは弱って身動き出来ない小さな虫や死んだ骸を食べている。

クモの巣にかかった獲物を横取りしている姿もよく見かける。

この日、林縁の枝先にオスもメスもたくさんのヤマトシリアゲたちが集まっていた。
何かの骸をむさぼっているようだ。
この虫はオスが獲物をメスのために用意して、メスが食べている間に交尾することが知られている。
見ると交尾しているカップルがいた。
ここではオスは労せずして・・・だろう。






























さて、この骸の正体はと裏側へ回ってみたら、どうやらスズメガの幼虫のよう。
何らかの原因で命を落としてだらーんとなったところをシリアゲたちに見つかったのだろう。
死んで他の命の糧になる、こうして生きものたちは繋がっていく






























2019年9月12.15日 東京都 シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ