昨日、同僚から「クヌギカメムシ」が孵化してますよと教えていただいた。
昨年は久しぶりにクヌギカメムシの当たり年で、年末にはあちこちのクヌギでたくさんの卵塊が見られた。
ただどのクヌギにも産んでいるわけではなく、人気の木がありそこに集中しているようなのが不思議だ。

今日見に行ってみると、いるいる!
卵を包んでいるゼリーに頭を突っ込んで吸っている。






























こちらでも。
この時期孵化した子供たちは、母親が卵と共に産んだゼリーを食べて新芽が出るまで命を繋ぐ。
ゼリーには母虫が託した共生細菌も含まれていて、子供たちはこれを摂取することで新芽の汁を消化することが出来るようになるのだ。






























よく見る幼虫たちよりさらに明るい黄緑色の小さな幼虫たちがいた。






























目がどこにあるのかもわからず一見ダニのようにも見える。
おそらく孵化して間もないのだろう。
下の写真の一番上の個体はまさに孵化して卵塊から出てくるところのようにも見える。
大きさからこれから脱皮して上2枚の写真の幼虫になるのではないだろうか。

クヌギカメムシが孵化するといよいよ春が近い!
今日谷戸を歩くとフキノトウが顔を覗かせニワトコやシュンランの蕾が膨らみカタクリの葉が出て、完璧なウグイスの囀りやニホンアカガエルの卵塊が見られた。
間もなくやって来る春が本当に待ち遠しい!!




















2023年2月25日 東京都 カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシ