この日は埼玉県側の小さな谷戸へ出掛けた。
毎年冬は落ち葉が掃かれて林床はとてもきれい。
なのだが、虫を見つけられない雑木林。




















谷になった場所のコナラやクヌギの萌芽を探してみると「コミミズク」の緑色の幼虫がいた。
辺りを探してもこの1匹だけ。
無事春を迎えられれば良いのだが・・・。




















昨年末から枝先を探しているのに一向に見つからなかった「キマエアオシャク」の幼虫がようやく見つかった。
萌芽したコナラのおよそ3mほどの高さの冬芽に寄り添っていた。




















小さな尺取虫が寒い冬、こんな場所で過ごしているなんて、知る人や興味を持つ人はきっと少ないのだろうな。
顔がよく見えなかったので反対側から。
冬芽に掛けた脚がかわいい!
幼虫は毎冬探しているのだが、成虫はまだ一度も出会ったことが無い。
是非成長した姿を見ておかなければである。




















この時期に紅葉?なんて、冬でも葉を落とさないのは「ヤマコウバシ」だ。
冬に葉が落ちない事から受験生のお守りにもなっているそうな。
クスノキの仲間だけあって、葉を揉むと爽やかな香り。
間もなくこの葉も落ちて、新芽が成長していくことだろう。






























2022年2月17日 カメムシ目ミミズク科 コミミズク、チョウ目シャクガ科 キマエアオシャク、クスノキ目クスノキ科 ヤマコウバシ