朝、イネ科が主の草むらを見ていると、黒い塊が目にとまった。
そっと近づくと、その塊は小さなカメムシの幼虫が集まったものだった。
ほとんどが同じ大きさだが、中には大きな幼虫もいた。
手が草に触れたとたん皆あっという間に草の根元へ降りてしまった。
何と敏感なこと。




















あたりを見渡すと、もうひと塊いた。
今度は先ほどより大きい。
このカメムシは「シロヘリクチブトカメムシ」の幼虫たち。
元来、九州から沖縄に分布する南方種だが、近年分布域を北上させている。
主に蛾の幼虫などを捕食しているようだ。




















幼虫時代は黒い体にオレンジ色の一対の斑が特徴で、成虫になると翅のヘリが白く他は褐色に変わる。
数年前からこの幼虫はよく見かけているが、成虫に出会ったことは残念ながらまだない。




















2020年9月19日 東京都 カメムシ目カメムシ科 シロヘリクチブトカメムシ