今日は久しぶりに暖かい一日だった。
ガが集まるトイレに行ってみると、今シーズン初めて見る「ウスタビガ」のメスが来ていた。
晩秋から初冬に姿を見せる大型のヤママユガ科では一番最後に出てくる種。
これ以降出現するのは、フユシャクやキリガなど小型種が主となる。




















触角や体色などの特徴からメス。
夜灯りに集まるのはオスが多いと思っていたが、過去灯りで見つけたのはすべてメスだった。
オスを見たのは繭を持ち帰り家で羽化した1個体だけだ。
オスの触角はもっと櫛状で体色は濃いオレンジ色。




















鱗粉の無い透明な眼状紋が個人的にはとても魅力的で惹かれる。
脅かした時に翅を開き後翅の紋も見せることから、敵に威嚇する効果があると思われるが透明でなくても良いのではないか。




















以前、灯り近くの看板にとまった個体の眼状紋は信号の色を透かしてとても綺麗だった。
看板は所沢シティマラソンのもので、毎年この頃が発生の終盤のように思う。




















赤信号も見たいというご要望をいただきましたので追記しました。




















オスメス共に黄色やオレンジの体色は、まさしくこの時期黄葉しているコナラやクヌギ、シデなど里山に多い木々と同じ色。
この中にとまっているとまず見つけることは出来ないだろう。
虫たちの進化は本当に不思議で神秘的で理に適っている。






























2017年11月29日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ