若いゴンズイの茎にたくさんのアブラムシたちがいた。
「ゴンズイノフクレアブラムシ」だ。
この辺りでは初夏から夏にはノカンゾウやヤブカンゾウなどに付き、秋から春にはゴンズイに寄生植物を変えて生活する、「キスゲフクレアブラムシ」とも言われる。
なので今の時期はこうしてゴンズイにみっしりと付いているのだ。




















アブラムシの仲間は初夏から秋はメスのみで単為生殖し卵ではなく子供を産んで子孫を増やすが、秋から冬には翅のあるオスが現れて飛んで分布を広げるとともにメスは産卵して卵で越冬するらしい。
ゴンズイノフクレアブラムシは夏にも秋から冬にも有翅型が出るようだが、オスかメスか両方なのかちょっと調べたがよくわからない。この日もいくつか翅のあるものがいた。




















そんなアブラムシたちの群れの中に、平べったいイモムシのような虫がいた。
アブラムシを食べて成長するヒラタアブの仲間の幼虫だろう。




















アブラムシにとっては天敵で動きの遅い彼らはなすすべがない。
弱い生き物たちは、そのため数を増やして子孫を繋いでいる。




















2022年12月2日 東京都 カメムシ目アブラムシ科 ゴンズイノフクレアブラムシ(キスゲフクレアブラムシ)、ハエ目ヒラタアブ科の一種