毎年の恒例で今年は秋の秩父昆虫観察ツアーに先日行って来た。
同行させていただいたのは昆虫写真家の新開孝さんと絵本作家の伊藤知紗さん。
観察場所に着いて最初に見つけたのは「センチコガネ」だった。
背中の一部のブルーの輝きが美しくオオセンチコガネかと思ったが頭楯(口の上にある板状のもの)の形が違った。




















虫目の達人と歩くと自分では見つけられない色々な虫たちに出会えるので楽しい!
虫を探すお二人。




















アラカシの葉裏で見つかった今回のターゲットの一つ。
さてどこにいるかわかるだろうか?





















葉裏にいたのはカメムシの仲間のカモドキサシガメの一種。
足が長くカ(といってもガガンボ?)に似ている事から名付けられたのだろうか?
前脚はカマキリの鎌のようで肉食性だ。
netで調べたら「ウスイロカモドキサシガメ」の可能性がある。




















コナラの根元の苔にいたのは「シリブトガガンボ」の一種の幼虫だそうだ。
まさに肉質突起がコケそのもので教えてもらわなければ全く気付かなかった。
ちなみに左が頭とのこと。




















クスノキの葉裏にいたのは近年あちこちで見つかるようになった中国原産の外来種「クスベニヒラタカスミカメ」の幼虫。埼玉県や都心でも見つかっていて、集団発生すると常緑のクスノキの葉が褐色に色変わりして落葉し害虫とされている。幼虫は粘着物質を纏っているそうだ。外来種だがとても美しい。




















近くには成虫も見つかった。
葉が赤くなっているのはこの虫たちのしわざだ。




















すぐ近くでは「オオトビモンシャチホコ」と卵が見つかった。
卵は毛で覆われていた。
幼虫の食草はブナ科と言われているが、クスノキも食べるのだろうか?




















アラカシの葉裏では冬の観察対象の「ヒゲナガサシガメ」の幼虫がいた。
いつもは低いヤツデの葉裏で見られるが、こんな高い所にもいるとは思わなかった。
冬にアラカシの葉裏もチェックしてみよう!




















2022年11月15日 埼玉県(丘陵外) コウチュウ目センチコガネ科 センチコガネ、カメムシ目サシガメ科 ウスイロカモドキサシガメ?、ヒゲナガサシガメ、 ハエ目シリブトガガンボ科 シリブトガガンボの一種、カメムシ目カスミカメムシ科 クスベニヒラタカスミカメ、チョウ目シャチホコガ科 オオトビモンシャチホコ