昨日2日はいつものfieldに出かけたのが、公園の駐車場が満車で近くの市の駐車場へ車を停めてfieldまで歩いた。
谷戸の田んぼはひっそりとしていて人影はまばら。
ぐるっと一回りしたがほとんど何も見つからずでがっくりだ。
今年は遠近両用の老眼鏡を作るかと思ったのであった。




















この谷戸のすぐ隣、長い間足を踏み入れていなかった民地の小さな雑木林を覗いてみた。
下草が刈られてスッキリした林。




















1本1本樹皮を舐めるように見ていると、すぐにレプラゴケの仲間が表面を覆ったエゴノキの幹に久しぶりの「キノカワガ」を見つけた。エゴノキの樹皮は本来こげ茶色だが、苔が生えてすっかり色が白っぽくなってしまっていた。
真冬の虫観察の常連で、名前の通り木の皮に擬態した擬態のスペシャリスト。




















これは幸先がいいと幹の下から上まで丁寧に見ていくと、コナラ足元の20cmほどの高さにもキノカワガがいた。こんなに低い位置にいるのはあまり見たことが無い。
というより見ていなかったのかもしれないなぁ。




















今度は同じ木の高さ約2mを超える場所でも見つかった。
下から上まで見なければ見過ごしてしまうということだ。




















この小さな林で見つけたのは何と5頭。
これだけの数を1か所で見たのはいつ以来だろうか?
うち4頭は体色によく似た苔が生えた幹にいた。苔の無い幹にも樹皮そっくりの個体が見つかった。
自分の色や体の模様に似た場所にとまるのは、やはり視覚でそれを確認しているとしか思えない。

キノカワガはその色や模様に個体差があり、その違いが面白いので今まで写真を撮ってきたが、ここで見つかったものはみなよく似た色と模様なので兄弟だろうか?
一つの林でこれだけの個体数が見られる場所は他にはないので、今後も注目したい。






















2020年1月2日 東京都 チョウ目コブガ科 キノカワガ