日々緑が濃くなって木々の葉の香りが初夏を感じさせてくれる。
こんな道を歩いていると。




















目の前を後ろ脚をだらんと垂らして小さな黒い虫が複数飛び交う。
上を見上げると、さらにたくさん飛んでいて虫嫌いの方はぞっとするだろう。
葉にとまったのを見るとオスの「ハグロケバエ」のよう。
秋から初冬に道に集団で現れる茶色い毛虫のような幼虫の親だ。




















ハエの仲間はオスの複眼は大きくくっついているが、メスのそれは小さくて離れているので雄雌の区別が容易だ。
こちらが雌で複眼を含めた頭が小さい。
体に土がついていることから土中で蛹から羽化して出てくるようだ。




















近くには交尾中のカップルがいた。
このメスも頭に土がついてまるで覆面みたい。




















2020年4月23日 東京都 ハエ目ケバエ科 ハグロケバエ