冬に探す虫の一つに「キノカワガ」がいる。

体色は濃い色や白っぽい色など個体変異が多く、名の通りその姿が樹皮や地衣類そっくりで大変興味深い。
ただ、個体数が多いとはいえず探してもなかなか見つからないのだが、過去にいた場所で見つかることがよくある。

この日も数年前に見つけたシデの木を丹念に探しているといた!
この写真でおわかりだろうか?




















もう少しアップで。




















シデの幹に白い筋の部分があるが、この個体はさらにそこに発生しているモジゴケを利用してカモフラージュしていた。
今まで見た中で1,2を争う絶妙さだ。
先日の越冬ルリタテハもそうだが、自分の体の模様を理解し似た場所を探しているとしか思えない。




















こうした巧みな技で樹皮に化けているのを見破った時はなかなかの快感だ。
個体変異を写真に撮る事と共にこれも継続してキノカワガを探している理由の一つだろう。




















2019年1月7日 東京都 チョウ目コブガ科 キノカワガ