今年の春は越冬したヒオドシチョウの姿を見る機会はあまりなかったのだが、今月に入ってあちこちのエノキの枝先でその幼虫が見られるようになった。
これは、無事越冬して産卵した成虫が多かれ少なかれまぁ例年通りだったということだろう。




















ヒオドシチョウは1か所にたくさんの卵を産み付け、孵化した幼虫は群れてエノキの葉を食べるのでよく目立つ。
一見毒々しいトゲトゲの体だが毒はない。
群れているので天敵の鳥たちの眼にもとまり易いのだろう。
幼虫も蛹も見つかれば、あっという間に餌食となってしまう。
特にスズメやムクドリは最強の敵だ。
一方で、蛹化場所を探すため木を下りてきて道を歩いている時に踏まれたり、気持ち悪い毛虫として駆除されたりと意外と人間も天敵だ。
今の時期、エノキのそばを歩くときは、注意が必要だ。






























幼虫時代とは似ても似つかぬ美しいヒオドシチョウの成虫。




















2017年5月11日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ   CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX