ゴマダラチョウの幼虫がいた谷戸の池を見ていると、鮮やかなブルーの小さなイトトンボを見つけた。
青いイトトンボ、このあたりで見られるとすれば、ホソミオツネントンボかホソミイトトンボだ。
小さいのですぐに見失ってしまう。

池の脇にじっくり座って観察していると、近くに飛んで来た。

その姿をじっくり確認すると「ホソミイトトンボ」だった。
ここでは個人的に初確認だ。




















ホソミイトトンボは成虫越冬で越冬中は雑木林に移動して体色が褐色だが、春に水域に戻ってきてオスメス共に青色に変わる。成虫越冬する越冬型と初夏に羽化する夏型がいる。夏型は緑色みが強いようだが見たことが無い。
狭山丘陵でも生息数は少なく、見られる場所も限られていると思う。
埼玉県ではレッドデータリストで絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。






























個体数が多い場所では集団で交尾、産卵するシーンが見られるようだが、ここでしばらく観察していたがこの個体以外見つけることは出来なかった。
自然界におけるブルーは様々だが、ホソミイトトンボのこの色も春から初夏にかけての新緑の中でハッとする美しい希少な自然色だ。




















2017年5月3日 埼玉県
トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ