間もなく11月、秋も深まってきたが、ヒョウモンチョウの仲間が日差しが出ると活動しているのをまだ見かける。
多いのはツマグロヒョウモンで、複数個体が花を訪れているのも見られる。

この日は久しぶりにU氏にお会いしてヒョウモンチョウの仲間がよく見られる場所へ案内していただいた。
葉上にいた「メスグロヒョウモン」のメス。




















暫くするとコナラの幹回りを飛び始めた。
U氏が産卵するというので見ていると、高さ10mほどの幹にとまって腹部を曲げて産卵を始めた。
過去にも幹に産卵しているのを見たことがあるが、ここまで高い場所は初めてだった。
孵化した小さな幼虫が、この高さから食草のスミレの仲間にたどり着くのはいかに大変なことだろう。
それでもここに卵を産み付ける理由が何かあるに違いない。




















コウヤボウキの蜜を吸っていた「クモガタヒョウモン」のオス。
吸蜜のよい写真は撮り損ねたが、少しするとカキノキの葉上に飛んで占有行動を始めた。
近くを飛ぶチョウにスクランブルをかける。
これだけ翅が傷んでも、まだまだ本能には衰えが無い。




















少しして近くのクズの葉上に舞い降りたところをゆっくり撮らせていただいた。
U氏によると丘陵では今までクモガタヒョウモンは稀に見られる程度だったが、今年は過去に例が無いほど多く見られるとのこと。
一方で、例年普通に見られたミドリヒョウモンが非常に少なかったと多くの方と意見が一致している。
その要因は何?来年はどうだろうか?




















2016年10月27日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 メスグロヒョウモン、クモガタヒョウモン
CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ