昨年は「ヒオドシチョウ」の当たり年とも言われるほどたくさんの越冬個体が見られ、あちこちのエノキで幼虫が孵化していた。
しかし鳥たちの猛襲にあって食い尽くされどうなることかと思ったが、今春も丘陵を歩いているとよくヒオドシチョウに出逢う。



















田んぼの脇で見かけたヒオドシチョウ。
おゃ、傍らに二回りほど小さなチョウが寄り添っていた。
翅の模様から「キタテハ」。
見ていると嫌がって飛び立つヒオドシの後を追い、また体を寄せることを繰り返している。
よっぽど気に入ったのだろう。



















こちらも近づいてカメラを向けていると、危険を感じたのかそれぞれ別の場所にとまっていったん休止。
ホッとしたと思われるヒオドシチョウ。



















しかしこうしていてもキタテハの気持ちは燃えていた。
しばらくするとまたヒオドシをひつこく追い続け、とうとう林の中へ逃げられてしまった。
呆然とするキタテハ。
残念だがこれは実らぬ恋・・・・。
でも虫といえどもこの情熱は見習うべきか!

春だなぁ!



















2015年3月30日 東京都
チョウ目タテハチョウ科 ヒオドシチョウ、キタテハ  CANON EOS50D EF-70-200mm 2.8 IS USM