林縁に樹液の出ているコナラのレストランがあるが、このところお客さんを見たことが無かった。
この日前を通ると、おおっ、久しぶりのご来店は「キイロスズメバチ」。




















スズメバチの巣もいよいよ終焉を迎えていて、他のfieldで見つけていたキイロスズメバチの巣は今月初めには活動を終えていた。
この個体も動きが緩慢でかなり弱っているように見えた。
今の時期、出てくるのがオスバチたちで他の巣の新女王と交尾をするために飛び回る。
栄養補給をするためにレストランに来たのをよく見かけるのだ。




















触角の黒さ、触角の長さ(メスより1節長い)、太短い腹部から間違いなくオスバチと思われた。
無事に新女王と交尾を済ませたのだろうか?




















オスバチと確信して掴んでみると、思った通りお腹を曲げて刺そうとするが針が出ない。
ハチの毒針はメスの産卵管の一部が変化したものなので、オスバチにはなく刺すことが出来ないのだ。
大顎だけ注意すれば、こうして持つことは造作も無い事なのだ。
この後放すと頼りなげに飛んで行った。
ん~、スズメバチたちもシーズン終了間近で、いよいよ寂しい限りだ。




















2020年11月12日 東京都 ハチ目スズメバチ科 キイロスズメバチ