公園の谷戸では毎年春から秋にかけてたくさんの方の力を借りてお米を作っている。
でも今年は新型コロナウィルス拡大の影響でコメ作りを止めた。
早春、荒おこしまでやったもののそのままだ。




















そんな田んぼでは田んぼ雑草の天下となっていた。
コナギにセリにヨシ、そのほか詳しくは見ていないが希少種も色々出ていると思われる。




















希少種の中で一見してわかりやすいのが田んぼの中に普通の草のように生えている「ミズニラ」だ。
いくつかある田んぼの中でここだけに30株以上あった。
水生シダの1種で環境省のレッドリストで準絶滅危惧、東京都のレッドリストではここ北多摩では絶滅、西多摩で絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。




















この田んぼで優勢なのは「ヤノネグサ」のよう。
牛の額で知られるミゾソバの仲間で結構マイナーだが好きな種だ。
夏の終わりから秋にかけて葉が赤く染まりいわゆる草紅葉が楽しめる。




















田んぼの隅には風に流されて「ウキクサ」たちが寄り添っていた。




















ウキクサを見ると子供の頃によく遊んだ田んぼを思い出す。
カブトエビやホウネンエビ、トノサマガエルにタイコウチなどを捕まえたものだが、残念ながらここでは見られない。
この後の田んぼは、時折耕耘して雑草を抑えたりイベントなどにも使われるようだ。
さて、いつもと違う田んぼではこれからどんな生きものたちが見られるか期待したい。




















畔ではまだ「ネジバナ」が咲いていた。
右ねじれ、左ねじれ、どちらが多いか?
どちらも同じくらいあるとの事だ。
花をよく見るとまさしくランの仲間だとわかるのだが、どれだけの方がそのことを知っているだろう・・・。






























2020年7月2日 東京都 ラン目ラン科 ネジバナ