田んぼ脇で小さなピンク色の花を咲かせる「イヌゴマ」が見頃となっていた。
湿った場所を好み、シソ科特有の形の花が輪生して付く。
果実の形がゴマに似ているが食べられないのでこの名がある。別名チョロギダマシとも呼ばれ、チョロギに似ていて食べられないからダマシ。
ともに可哀想な名前である。

イヌゴマの花にやって来ていた「クマバチ」。

見渡すとあちこちの花にたくさんいた。




















フジの花が咲く頃には縄張りを張るオスたちがよく見られたが、それ以降はあまり見かけなくなっていたような。
花に来ていたのはどれもメスばかり。




















クマバチは初夏の頃、枯れた枝や材に穴を掘りその中に丸めた花粉団子に卵を産んだ部屋をいくつも作る。
羽化した新成虫は巣の中で越冬し次の春に巣を出て繁殖活動をするようだ。
従って、今花粉や蜜を集めているのは新成虫に与えるためなのかもしれない。
お母さんは大変だ!




















2019年7月25日 東京都 シソ目シソ科 イヌゴマ、ハチ目ミツバチ科 キムネクマバチ