天気予報ではいよいよ暖かさが期待される。
3月といえば桜の季節。
fieldであり職場でもある都立狭山公園は、昔から桜の名所として知られている。
メインはやはりソメイヨシノだが、今早咲きの桜が見頃となっている。

カワヅザクラは早散り始めたが、今見頃なのが「カンヒザクラ」。
サクラハンドブックによると台湾、中国南部~東南アジア原産の野生種だそうで沖縄などでは主流なのだろう。

濃いピンクと開かない花が特徴でとてもインパクトがある桜だ。
過去にヒカンザクラと呼ばれたこともありややこしい。




















イギリスで作られたカンヒザクラとマメザクラの交配種が「オカメ」。
名前はまさに日本だが、イギリスで作られたとはちょっと驚き。

親であるカンヒザクラの濃い色が受け継がれている。




















早春の花といえばスミレもある。
丘陵で一番に咲くのはアオイスミレ、2番目はこの「コスミレ」だ。
淡い紫色と青みがかった緑色の葉はとても優しい色合いだ。




















特徴的な葉や花の形が大好きな「ジロボウエンゴサク」も葉を展開し始めた。
花を見るのはもう少し先だが、この葉を見ると春を感じさせてくれる。




















啓蟄を過ぎていよいよ虫たちが動き始める頃だが、樹名板をめくって見るとまだそこでじっとしている虫たちがいた。
冬の間ずっといた写真右の「ナカボシカメムシ」、なぜか最近新たに加わったのは左の「アオモンツノカメムシ」。

写真には写っていないが、カメノコテントウもずっと越冬している。
彼らがいつまでここにいるのか、見届けたい。




















2018年3月10日 東京都 バラ目バラ科 カンヒザクラ、オカメ、キントラノオ目スミレ科 コスミレ、キンポウゲ目ケシ科 ジロボウエンゴサク、カメムシ目カメムシ科 ナカボシカメムシ、ツノカメムシ科 アオモンツノカメムシ