今日は立冬、暦の上では今日から冬だが暖かかった。
いよいよ落葉樹は葉をカラフルに彩って今年最後の煌びやかな衣装を纏う。
既に葉を落としている木々が目立ち始めると、今年作られた鳥たちの巣があちこちで見つかる。

人が歩くすぐそばのウメの木もすっかり葉を落とした。
何気に見るとおやっ、こんなところに、枝の根元に鳥の巣があった。




















葉が茂っている時にはここに巣があるとは誰も気付かなかっただろう。
大きさや使っている枝の太さなどからヒヨドリの巣ではないかと思うが。
ヒヨドリは天敵のカラスなどからヒナを守るため、人の近くで営巣するそうだ。




















田んぼの脇を歩いているとオギの群落に褐色の球がぶら下がっていた。
カヤネズミの球巣だ。
ここまで目立つのは誰かがオギの中から引っ張り出したのではと思われた。




















公園では毎年カヤネズミの巣の数を調査しているが調査でこうなったのだろうか?
それにしてもよくも巧みにこんなに丸い巣を作るものだと感心する。






























2年前の初夏に巣を見つけて近づいたら、中からカヤネズミが飛び出て逃げて行った。
しっぽを巧みに草に絡ませて見事な走りっぷりだった。
以前、井の頭自然文化園で展示されていたカヤネズミとカヤネズミの巣を見た。
ススキの穂で作られた巣から顔を出すカヤネズミ。
自然界ではこういった光景はなかなか見ることが出来ないだろう。























2011年、2017年10月31日、11月1日 東京都 ネズミ目ネズミ科 カヤネズミ