歩いていると、突然樹上からセミが足元に落ちてきた。
ビビビビビ- 大きな声をあげながらなので、とにかくこちらはびっくりである。
地面に落ちても鳴き続け翅をばたつかせる。
どうしたものと覗き込むと、何かがアブラゼミに組み付いていた。





















「モンスズメバチ」だった。
セミがいかに暴れようとも大顎でしっかり噛みついているため振り落とされることはない。
両肩が赤いのはモンスズメバチの特徴だ。
他のスズメバチがセミを襲っているのはほとんど見かけないが、このハチがセミを狩っている場面には時折遭遇する。
セミ好きなのだ。





















狩りの成功率はかなり高いと思われるが、先日ミンミンゼミとともに落ちてきたものは落ちてすぐに獲物を離してふらふらしながら低空飛行で近くにとまった。
見ているとしきりに頭を振って脚で撫でていた。
落ちた時の打ち所が悪かったのか、それともセミの反撃?にあったのか定かではないが、失敗することもあるようだ。





















2015年8月25日 東京都
ハチ目スズメバチ科 モンスズメバチ
カメムシ目セミ科 アブラゼミ                                      RICOH WG-4