クワの木は色々な虫が集まる木。
そろそろクワカミキリいないかなぁと見ていると、葉を歩く大きなテントウムシの仲間の幼虫が目に付いた。




















デカイ!
クワの木にいてこれほど大きなテントウムシの幼虫はあれしかいない!
日本三大テントウムシの一種、「ハラグロオオテントウ」だ。
温暖化の影響で北に生息域を広げているといわれ、確かに以前見られなかったのがあちこちで見られるようになった。この幼虫はクワに付くクワキジラミの幼虫を捕食する。




















クワの木でもクワキジラミが付いているのは限定的。
それを食べるのだからハラグロ幼虫も当然その周りに限定的にいる。
クワキジラミの幼虫にとってはまるで大きな怪獣がのっしのっしと歩いてきて仲間たちを食べていくのだからさぞかし恐ろしいだろう。遅い歩みではあっという間に追いつかれてしまう。
クワキジラミの幼虫はお尻からろう物質を出しているが、これを食べる怪獣の体はこのろう物質を纏っていた。




















これだけいてもあっという間に壊滅してしまうだろう。
クワキジラミたちにとってはまさに驚異の怪獣だ!




















2023年5月18日 東京都 コウチュウ目テントウムシ科 ハラグロオオテントウ、カメムシ目キジラミ科 クワキジラミ