林縁でサルトリイバラを見ていると何やら動いた虫を見つけた。
白っぽい前翅の後方に一対の黒い紋があるのは「アトボシハムシ」。
食草はサルトリイバラだったかと調べると、アマチャヅルやカラスウリなどのウリ科だった。
サルトリイバラはユリ科なのだが・・・




















よく似たヨツボシハムシはまだよく見るが、この種を見たのは何年ぶりだろう?




















ガマズミの葉上にもハムシ。
こちらはコナラやクヌギなどブナ科を食草とする「トビサルハムシ」だ。
漢字で書けば、飛び去る葉虫ではなく鳶猿葉虫となるだろうか?
翅色が鳶の色に似ているのでなずけられたと聞いたような。




















たまたま上にあるコナラから風で落ちたのだろう。
猿葉虫の仲間は、丸っこい体で前脚が長く湾曲しているので見分けやすい。
草木が芽吹いて葉を展開し始めると、それを食べるハムシたちがあちこちで見られるようになる。
さて、次に出会うハムシは何だろう?




















2021年4月 東京都 コウチュウ目ハムシ科 アトボシハムシ、トビサルハムシ