昨日、今日ととにかく寒い。
今朝起きたら部屋の温度は4℃だった。
各地の状況を見ていると、雪が降らなかっただけ有難い。
まぁ、12月半ばなのだから当然かもしれないが心構えが・・・。

午前中は完治に4年を費やし8月でようやく治療を終えた歯の定期健診だった。
それ以外、出掛けるのは明日にして寒いので今日は家に引きこもり。

fieldの生き物たちもいよいよ厳しい季節だ。
3日前、この谷戸ではまだコナラのオレンジ色の黄葉が見頃だった。




















黄葉が見頃を過ぎると葉は陽を透かしても鮮やかに輝かないのだが、まだ命があると目を見張る美しさ。






























寒さから命を落とすもの、つなぐもの 厳しい季節がやって来た。

田んぼの脇のオギの茎にしがみつく「セスジツユムシ」のメスがいた。
寒さでほとんど動くことが出来ず、鮮やかな黄緑色がモズの標的になりはしないかと気になった。




















コナラの幹で「ハラビロカマキリ」を見つけた。
カマキリの中では遅くまで見られる種で、まだ頑張ってるなと近づくと残念ながらすでに息絶えていた。
まだお腹はふっくらしていたが、卵を産んだだろうか?




















林縁では群生している「クロヤツシロラン」の実を見つけた。
ランの仲間、葉緑素を持たない菌従属栄養植物で、9月頃に開花し花は褐色で高さは2~3㎝ととても小さいようだがまだ花を見たことが無い。
花の後、実をつけるとグングン茎をのばして裂開して細く白い糸のような種子を飛ばす。
写真の実の高さを測ったら、びっくり40㎝もあった。
近似種にアキザキヤツシロランがあり、どちらか花を見るとわかるようなのでとりあえずクロとしておく。
来年開花期に確認したい。






























湿地のビオトープでも「オオニガナ」が結実して冠毛の付いた種子をたくさんつけていた。
東京都では絶滅危惧種に指定されている希少種で、fieldではその自生地を保護し増殖を試みてきた。
無事順調に数を増やしているようだ。




















谷戸入口にあるエノキで毎年国蝶であるオオムラサキの幼虫の生息状況をチェックしている。
ここのエノキは根元の周りに下草が無いので、今まで冬の間に幼虫が越冬している落ち葉が風で飛ばされてしまっていた。一昨年だったか、ボランティアさんが飛ばされないように囲いを作ってくれた。
その囲いの中の落ち葉をひっくり返していくと、間もなく現れた「オオムラサキ」と「ゴマダラチョウ」の幼虫たち。ツーショットを撮って見たらゴマダラチョウの幼虫は頭にクモの巣が。
まぁ、どちらも今年も見られてホッ!
例年見つかる外来種のアカボシゴマダラは見られなかった。
シーズンにゴマダラチョウの成虫を見る機会は少ないのだが、越冬幼虫は各所で多く見られることから減少することなく単に樹冠を飛ぶ姿を見逃しているということだろう。
来年、オオムラサキの出現が多いのか少ないのかは気になるところだ。




















2020年 東京都