丘陵の雑木林は主にコナラが優占種なので、今の時期は黄金色に輝く。
秋はイロハモミジなどの紅葉がもてはやされるが、いやいや里山の雑木林も引けをとらない美しさだ!
見頃は過ぎたが、遠景ではまだまだ。




















コナラの幹に鮮やかな緑色を見つけた。
「セスジツユムシ」のメスだが、どうやらこの状態で息絶えたようだ。
比較的遅くまで見られるが、さすがにこのところの冷え込みで命を落としたのだろう。
無事に産卵できただろうか?




















林縁で目を引いたのは、開いて実をのぞかせている「ノササゲ」の鞘。
今年見た中では最も美しい濃い紫色だった。




















エノキの実生の幹の二股は、アカボシゴマダラ幼虫が越冬の準備をする場所。
もう少しすればここから降りて根元の葉に移動するだろう。
それにしてもこの個体は1cmに満たない今まで見た中で最も小さい大きさだが、短角は越冬の準備が出来ている証拠なので無時春を迎える可能性は高い。




















こういう枝を見ていて見つけたのはモズのはやにえだ。
クワの枝先に刺されていたのは恐らくアカガエルの仲間と思われる骸。
時間が経ってミイラ化しているが、その顔から無念が感じられるように思う。




















今年になって一気に目撃、捕獲数が増えているのが中国原産の外来種「ムネアカハラビロカマキリ」だ。
採集した卵鞘の数は20個を超えた。
これから葉が落ちるので見つかる数がさらに増えると思うが、根絶するには今が正念場だ。




















2019年12月 東京都