イボタノキの花を見ていると、頭上を何かがブ~ンと飛んで来た。
大きな羽音だったが、スズメバチとは異なる音でその行先に注視した。
クリの葉にとまったのは「ウバタマムシ」。
大型で地味なタマムシだ。



















翅の先が折損しているのは、成虫で越冬した厳しさを物語っているのだろう。
成虫は松葉、幼虫も松の材を食べる。
松はその生育環境の減少や松食い虫などの影響で全国的に減るとともに、この種も絶滅が危惧され東京都でも北多摩で準絶滅危惧種に指定されている。



















少ししてまた羽音を立てて何かが飛んで来た。
少し小さいが飛ぶ姿はタマムシだったので、アオマダラタマムシかと思ったがやはりウバタマムシだった。
この付近にマツはないが、いったい何が彼らを呼び寄せているのだろうか?



















2016年5月26日 東京都
コウチュウ目タマムシ科 ウバタマムシ  CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ