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ヤマアカガエルも産卵する [両生類]

昨日の暖かさと一転して今日は10℃以上も気温が下がった。
朝から霧雨が降っていたが、風が無いのがまだ救いだった。
それでも、fieldでは春に向けて着々と準備が進んでいる。

例年、最も早く「タチツボスミレ」の花が見られる場所ではあちこちで多くの株が開花していた。
タチツボスミレ0221.jpg



















半月ぶりくらいだろうか?
「ニリンソウ」の群落を見にいってみるとすでに葉が出ていた。
ニリンソウ0221.jpg



















林内ではえっ、もうと驚いたが「ヒメカンスゲ」やミヤマカンスゲが蕾をつけていた。
ヒメカンスゲ0221.jpg



















湿地を訪れると水域で「ヤマアカガエル」が卵塊をたくさん産んでいた。
ヤマアカガエル卵塊0221-2.jpg



















すぐ近くでも一体どれだけのメスが産んだのか見当がつかない卵塊の塊があった。
姿は見つけられなかったが鳴き声も聞かれた。
いよいよ春が待ち遠しい!
ヤマアカガエル卵塊0221-1.jpg



















2024年2月21日 東京都 キントラノオ目スミレ科 タチツボスミレ、キンポウゲ目キンポウゲ科 ニリンソウ、イネ目カヤツリグサ科 ヒメカンスゲ、無尾目アカガエル科 ヤマアカガエル

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ニホンアカガエル 卵を産む [両生類]

今日は20℃を超える暖かさ。やはりこの気温の変動にはなかなか体が付いて行かない。
昨晩、雨も降ったのでいよいよかと、丘陵東端の4か所の湿地を見てみると3か所で「ニホンアカガエル」の卵塊を確認した。
この冬は雨が少ない影響でどの湿地も水が非常に少ないが、この湿地ではわずかな水溜りに今シーズン初めて見る4つの卵塊があった。
ニホンアカガエル卵塊0220-1.JPG




















すぐ近くの湿地は普段より少ないものの比較的広い水域があった。
その中でも中央部の限られた範囲におよそ20個の卵塊が産み付けられていた。
卵を包んでいるゼラチン質が水を含んで膨らんで、見てニホンアカガエルのものだと判別できた。
ニホンアカガエル卵塊0220-2.JPG




















一昨日、別の谷戸で同僚がヤマアカガエルの卵塊を確認した。

近くの谷戸の田んぼではこのところ複数の「アライグマ」の足跡を確認した。
この時期水域では、アカガエルたちやサンショウウオが産卵に訪れる。
それを知っていてアライグマはやって来るのだろう。
サンショウウオの産卵場所ではアライグマから卵や成体を守るためネットで覆ったり、頻繁に出没する場所にわなを仕掛けて捕獲しているが、捕獲しても次々とやって来るのでいったいどれだけの数がいるのかと・・・。
アライグマ0218.JPG



















2024年2月18、20日 東京都 無尾目 アカガエル科 ニホンアカガエル、食肉目アライグマ科 アライグマ

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ベニマシコのメス [季節]

一昨日、fieldでは早春の木々の花々が咲き始めていた。
錦糸卵や昔息をふいて音と共にぴゅーッと伸びたおもちゃのような、春先にまんず咲くといわれる「マンサク」。
マンサク0217.jpg



















サクラの中では最も早く咲く「カワズザクラ」も10輪ほどが開花していた。
例年咲き始めは花弁がうまく開かない花が多いのだが、今年は写真のように奇麗に咲いた花が多く見られた。
カワヅザクラ0217.jpg



















まだだろうと思ったが、念のために見てみたら咲いていてちょっとびっくりの「サンシュユ」。
小さな黄色い花が可愛い。
サンシュユ0217.jpg



















黄色と言えば、階段脇の良く目立つシダの葉の下にいた成虫越冬の「キタキチョウ」。
暖かい日があったので、越冬していた場所から飛んでここに来たのかもしれない。
触覚は翅の間に格納していたので、再び越冬モードのようだ。
キタキチョウ0217.jpg



















林内を歩くと次々と飛び去る「シロフフユエダシャク」。
後翅が白く飛ぶと白っぽく見え良く目立つが、落ち葉に紛れるとなかなか見付けられない。
シロフフユエダシャク0217.jpg



















翌日、ビオトープ近くのオギの群落でピポ、ピポ♪という「ベニマシコ」の特徴のある声を聞いた。
どこにいるのか声の先を探してみると、葉の落ちた枝先にとまっているメスを見つけた。
この冬は鳴き声は聞こえるが姿を見ることが出来ず、姿をはっきりと見たのはこの冬初めてで、飛来している数は1羽だけだったかもしれない。
この前の週に、この近くで胸や腹部がほのかに赤い若オスを見たが写真に撮ることは出来なかった。
移動途中に立ち寄った可能性が高かった。

今シーズンはアトリやイカルの大きな群れは見られないし、ウソも留まっているようだが数羽の鳴き声だけで数が少ない。暖冬の影響だろうか?
今日も暖かかったが明日は20℃越え、そのあとは冷たい雨が降り10℃やそれ以下の寒い日が続くとの予報で体調管理がたいへんだ!
ベニマシコ0218.JPG



















2024年2月17、18日 東京都 ユキノシタ目マンサク科 マンサク、バラ目バラ科 カワヅザクラ、ミズキ目ミズキ科 サンシュユ、チョウ目シロチョウ科 キタキチョウ、シャクガ科 シロフフユエダシャク、スズメ目アトリ科 ベニマシコ

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春の兆し [季節]

ここ数日暖かい日が続いている。
先日、いつもの羽毛掛け布団で寝たら、夜中の2時頃に目を覚ました。
汗まみれで寝巻がぐっちょりと濡れていて、温度計を見ると何と18℃もあった。
すぐに合い掛け布団を押し入れから引っ張り出した。
翌日は気温が下がって、また羽毛布団に。
春先は三寒四温と言われるように寒暖差を繰り返して春がやって来る。
fieldでもその兆しが。

田んぼではいつのまにか「タネツケバナ」が開花していた。
ちょこちょこ気にして見てはいたのだがいつから咲いていたのか気付かなかった。
タネツケバナ0218.JPG



















畔では短い茎のまま「タガラシ」も花を咲かせていた。
タガラシ0218.JPG



















毎年fieldで最も早くモンキチョウが現れる草地で、今年初めて新成虫を確認した。
この時期なかなかとまってくれないのだが、ありがたいことに見つけてすぐに草陰に。
黄色い翅に頭や脚、翅の縁取りがピンク色の美しい個体だった。
モンキチョウ0218.JPG




















ではそろそろかとクヌギの「クヌギカメムシ」の卵塊を見て見ると、多く産み付けられている幹の北側はまだだったが陽の当たる南側の卵塊では孵化していた。
小さな子供たちが、卵を包んだゼリーに頭を突っ込んで食べていた。ゼリーはクヌギが若葉を出すまでの間の食料で、この中には母虫から子供たちへ受け渡される共生細菌が入っている。子供たちはこの共生細菌の入ったゼリーを食べることでクヌギの汁を吸って栄養にすることが出来るようになるのだ。

同僚から過去に最も早く産卵が確認された場所で、ヤマアカガエルの鳴き声と卵塊を確認したとの報告があった。
春がもうそこまで来ていることを生き物たちが教えてくれた。
クヌギカメムシ孵化0218.JPG




















2024年2月18日 東京都 アブラナ目アブラナ科 タネツケバナ、キンポウゲ目キンポウゲ科 タガラシ、チョウ目シロチョウ科 モンキチョウ、カメムシ目クヌギカメムシ科 クヌギカメムシ

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冬の枝先で [季節]

コミミズクの幼虫を見つけていたコナラの枝先を見て回ったが、見つからなかった。
鳥に食べられてしまったのだろうか?
枝に張り付いたシャクガ科の幼虫がいた。
シャクガ科幼虫0214.jpg





















クリの木の枝には「イラガ」の繭があった。
無事孵化したなら先端に奇麗な丸い穴が開くのだが、横にいびつな穴が開いていた。
上に見える小さな丸い跡は恐らくイラガセイボウの産卵痕だと思われ、大きく空いた穴はセイボウが羽化した穴だろう。

カメラをOMに替えたが、CANONのマクロレンズで撮っていた感覚で撮影すると背景が暗く落ちてしまう。
ISOを上げたりSSや絞りを調整したがなかなか期待通りのものが得られない。
もう少し試行錯誤が必要な・・・
イラガ繭0214.jpg



















2024年2月14日 東京都 チョウ目シャクガ科 シャクガ sp.、イラガ科 イラガ、ハチ目セイボウ科 イラガセイボウ

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ヤツデの葉裏で この冬もクロスジホソサジヨコバイ [カメムシ目]

歩いていると、赤い色が目立ったちょっとしわがれた実が。
「ガマズミ」の実だった。
ガマズミ0214.jpg




















昨年からチェックしていたヤツデの葉裏。
この日も一枚目にめくったらいたいた、ずっと同じ場所にいる「ヒゲナガサシガメ」の幼虫。
ヒゲナガサシガメ幼虫0214.jpg



















何枚かめくっているとビンゴ!って出たのはマエムキダマシこと「クロスジホソサジヨコバイ」。
翅のお尻側に一対の目玉に似せた黒斑と脚のような黒い筋まで模してなかなか憎らしい!
成虫はこの冬初めてだった。
クロスジホソサジヨコバイ0214-1.jpg
















さらにめくると今後は幼虫が出てきた。
半透明でグミのような体が美しい。
まだ翅は小さいが、お尻の先にはしっかり一対の黒斑がある。
幼虫もマエムキダマシだった。
クロスジホソサジヨコバイ幼虫0214-1.jpg


















2024年2月14日 東京都 マツムシソウ目ガマズミ科 ガマズミ、カメムシ目サシガメ科 ヒゲナガサシガメ、ヨコバイ科 クロスジホソサジヨコバイ

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カマキリの卵鞘 食われる [季節]

今日谷戸を歩くと降雪の後にはなかった大きな落枝があった。
ナラ枯れで枯れて乾燥していた枝に雪により水分がしみ込んで重くなって落ちたのかもしれない。
枝先を見ると「ハラビロカマキリ」の卵鞘が2つ。
かなり高い場所の枝だったようだが、そんな場所に2つ付いていたのにびっくり。
ここは人気の場所か?それとも同じメスが産んだのだろうか?
一つの卵鞘の卵は鳥に食べられていた。
ハラビロカマキリ卵鞘0214.jpg






















小川沿いの高さ4mほどの枝先に産み付けられていた「オオカマキリ」の卵鞘。
こちらもやはり鳥に啄まれていた。
カマキリの卵は周りをクッション材で覆われ寒さや衝撃に対して保護されているが、鳥たちの捕食やカマキリタマゴカツオブシムシに狙われればさすがに防ぎようがないだろう。
オオカマキリ0214.JPG



















ため池には嘴の下側が赤い「カワセミ」のメスがいた。
このところ時折見られ、ここでの狙いはザリガニや小さなエビのようだ。
カワセミ0214.JPG




















先日積もった雪が解けた南向きの日向では「カラスノエンドウ」が雪にめげずに立ち上がっていた。
カラスノエンドウ0214.JPG



















2024年2月14日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、オオカマキリ、ブッポウソウ目カワセミ科 カワセミ、マメ目マメ科 カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)

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オオタカの声を真似る カケス [鳥類]

今日は埼玉県中部の公園へ。
昼には4月下旬の暖かさとの予報だったが、少し風が冷たく寒さを感じた。
空は快晴、相変わらず「ノスリ」がハシブトガラスに追われていた。
ノスリvsカラス0213.JPG



















林縁のコナラには緑色が美しい昨年の「ウスタビガ」の空繭がぶら下がっていた。
小さめなのでオスの繭だろうか。
ウスタビガ空繭0213.JPG





























林内からオオタカの少し小さめのピェー♪、ケッケッケッ♪という鳴き声が聞こえてきた。
オオタカはそろそろ造巣期で巣の周りで今の時期こういった声が頻繁に聞かれる。
近くに巣があるのだろうかと探して見たが、営巣するような大きな木は見つからなかった。
暫くしてここに着いた時に林内で1羽のカケスが鳴いていたのを思い出した。
カケスは色々な鳥の鳴き真似をし、そのレパートリーにはオオタカもある。
その後再び、近くでケッケッケッ♪という声が聞こえ、そっと近づいて見ると枝にいたカケスがまさに鳴いているところだった。
オオタカの鳴き声は毎春聞いているが、すっかり騙されていたのだった。
確かに鳴き声が少し小さいのと鋭さがオオタカにしては無かった。
そもそもカケスがオオタカの鳴きまねをすること自体知らなければ、まずオオタカの声と思うだろう。
カケスの鳴きまねは初めて聞いたのだが、とてもいい勉強になった!
この後ツミの鳴き真似もしていた。
鳴きまねをしていた張本人の「カケス」。
カケス0213.JPG



















2024年2月13日 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 ノスリ、スズメ目カラス科 ハシブトガラス、カケス、チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ

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カルガモの群れの飛翔 [鳥類]

空を見上げていたらカモの群れがこちらに向かって飛んで来た。
カモは普段fieldではほとんど見掛けないので、何だろうとちょっとワクワク!
だいぶ近付いてきたなぁと思ったら、急に進路を変えて遠ざかって行った。
カルガモ0209-1.JPG



















暫くして、再びこちらに向かってきた。
おおっ!、よしよし。
カルガモ0209-2.JPG




















よく見たらfieldでも時折見かける「カルガモ」のようだが、これだけの数は見られない。
なかなか壮観だった。
カルガモ0209-3.JPG



















2024年2月9日 埼玉県(丘陵外) カモ目カモ科 カルガモ

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昨日の猛禽 [鳥類]

昨日は埼玉県中部に出掛けた。
電波塔のてっぺんにとまっていた「ハヤブサ」。
あたりをきょろきょろして獲物を探しているのか、この場所を1時間以上動かなかった。
ハヤブサ0209.JPG





























この塔の脇を旋回しながら飛翔してきた「ノスリ」。
翅に傷みの無い奇麗な個体だった。
長い枝を足で掴んで雑木林内に降りる個体も見つけた。
ノスリもそろそろ巣作りの季節。
ノスリ0209.JPG



















田んぼの脇でぐじゅぐじゅとぐぜっていたのは小さな猛禽と呼ばれる「モズ」のオス。
よく聞いているとホオジロやホーホケキョとウグイスなど様々な鳥の声を出していた。
百舌鳥と書くように多くの鳥の鳴きまねで知られるが、ウグイスの鳴きまねを初めて聞いた。
このモズも間もなく巣を構えるのだろう。
モズ0209.JPG



















2024年2月9日 埼玉県(丘陵外) ハヤブサ目ハヤブサ科 ハヤブサ、タカ目タカ科 ノスリ、スズメ目モズ科 モズ

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