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キンヨウグモ [クモ目]

職場の扉に見慣れないクモ。
お腹の紋様がとても印象的だ。
その形態からアシナガグモの仲間とは思ったが、今までに見たことが無い。
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やはりアシナガグモ科の「キンヨウグモ」の♀だった。
図鑑によると里山から山地にかけて見られ林道や渓谷沿いの樹木の葉裏で見られるそうだ。
3~4齢までの幼体期は水平円網を張るがそれ以降は網を張らないとのこと。
時期的にこれは幼体だろう。

キンヨウグモのキンヨウとは曜日の事か?
調べてみると、ドヨウグモ(ドヨウオニグモ)がいるので土曜があるなら金曜があってもいいと名付けられたようだが何と安易なと思ってしまう。
まぁ、金曜のクモという名は印象的で忘れないだろう。
見つけた日は火曜だった・・・・、てな具合に!
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2018年11月20日 東京都 クモ目アシナガグモ科 キンヨウグモ

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池のほとりでトリノフンダマシ [クモ目]

田んぼ近くのため池のほとりを歩いていて「トリノフンダマシ」の母さんを見つけた。
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ここにはいつもオオトリノフンダマシがいるので、えっこれどっちだっけと。
そうそう、お腹が白くまさに鳥の糞に似ているのでこっちがご本家トリノフンダマシ。
トリノフンダマシ0920-2_1.jpg



















そばには卵のうが無かったが、少し離れた葉で見つけた。
周りに他の者はいないので、きっとこの母さんのタイムカプセルに違いない!
次に見る時には増えているかな?
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2018年9月19日 東京都 クモ目ナゲナワグモ科 トリノフンダマシ

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オオトリノフンダマシの卵のう [クモ目]

よくトリノフンダマシが見つかる谷戸の湿地に見に行った。
園路のすぐ脇ですぐにヨシの葉に「オオトリノフンダマシ」の卵のうを見つけた。
特徴のある形の卵のうが全部で3つ。
オオトリノフンダマシ0908-1_1.jpg



















よく見ると一番上の葉で母さんが卵のうを見守っていた。
今まで見たもので一番多い数は、トリノフンダマシの4つ
さて、この母さんまだふっくらしている、さらに頑張るのか?
継続観察してみよう!
オオトリノフンダマシ0908-2_1.jpg



















別の場所で「トリノフンダマシ」の丸い卵のうを1つ見つけた。
探して見たが近くに母さんはいなかった。
トリノフンダマシ0908_1.jpg



















2018年9月8日 埼玉県 クモ目ナゲナワグモ科 オオトリノフンダマシ、トリノフンダマシ

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アズチグモの卵のう [クモ目]

花で獲物を狙っているのをよく見かける「アズチグモ」だが、この日ススキの葉裏で糸を張っているのを見つけた。
クモのスペシャリストのAさんによると、葉と葉を紡ぐこともなくこの様なオープンスペースに卵のうを作るそうだ。
普段見る場所と全く違う環境で、卵のうとそれを守るメスを見てとても驚いた。
アズチグモ0830-1.JPG



















ポピュラーなクモだが、その生態を全く知らなかったなぁと改めて感じたのだった。
同じ個体を別角度から。
さて、この母グモはいつまでこうして卵のうを守っているのだろうか?
アズチグモ0830-2.JPG





























2018年8月30日 埼玉県(丘陵外) クモ目カニグモ科 アズチグモ

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投げ縄が見たい! ムツトゲイセキグモ [クモ目]

クモの仲間のナゲナワグモが獲物を捕る様を見るために、「虫目で歩けば」のSさん、絵本作家のIさん、クモのスペシャリストのAさん、Aさんのお友達のOさんで現場へ。


投げ縄で獲物を捕獲するクモはナゲナワグモ科のマメイタイセキグモとムツトゲイセキグモの2種。
日が暮れると足場糸を張ってそこで粘球の付いた糸を吊るし、獲物の蛾のフェロモンを出して呼び寄せるそうだ。
近づいてきた蛾に、粘球の付いた糸を投げ縄のように振り回してぶつけて捕獲するという。
蛾の翅には鱗粉があり取れやすいが、粘球の粘着力はまるで接着剤のアロンアルファのように一瞬で鱗粉と翅をくっ付けてしまうそうだ。
イセキグモの名は最初の発見者、井関尊二因むとの事。


明るいうちに一か月ほど前にススキで見つけていたマメイタイセキグモを探したが何故か見つからず。
これは困ったと思っていたらIさんの虫目がキラリ!
林縁のコナラの葉裏でまだ見たことのなかった「ムツトゲイセキグモ」のメスを発見。

ムツトゲイセキグモ0830_1.jpg




















ムツトゲイセキグモは、同行のクモのスペシャリストAさんが10年前にNHKの「ダーウィンが来た!」でその投げ縄行動を解説したクモだ。
これは期待できるかもとかなり胸が高まった。
クモの傍らには丸い卵のうもあった。

ムツトゲイセキグモ0830-1_1.jpg




















日没後少し経って現場を訪れてみると、足場糸を張っていたものの粘球の付いた糸はぶら下げていない。
一旦その場を離れ、少しして見たが変わらぬ状態だった。
残念ながら諦めて撤収した。
投げ縄で獲物を捕らえる姿をいつか見てみたい。
ムツトゲイセキグモ0830-3_1.jpg



















2018年8月30日 埼玉県(丘陵外) クモ目ナゲナワグモ科 ムツトゲイセキグモ

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カマキリの顔 オオトリノフンダマシ [クモ目]

以前数年、「夏だ!トリフンだ」シリーズの記事を毎年書いていたがこのところご無沙汰である。
少しトリフン熱が冷めたか?
トリフンとは鳥の糞に擬態していると言われるクモの仲間。

先日、池脇のオギで今年初めての「オオトリノフンダマシ」を見つけた。
オオトリノフンダマシ0809_1.jpg



















写真を撮っていると、同僚の若いスタッフが通りかかり「何かいますか?」と尋ねられた。
ここにいるよ~、と何とは言わず紹介してみた。
「これ何ですか?カマキリの顔見たい!」
ん~、なるほど!
確かにカマキリの顔に見えなくもない。
以前にそんなことを聞いたような気もするが、人によっていろいろな見方があるものだと改めて感心した。

さて、下の写真とその次の写真は同じトリノフンダマシだが何かが、どこかが違うのだがお判りだろうか?
オオトリノフンダマシ0809-1_1.jpg




















オオトリノフンダマシ0809-2_1.jpg





















答えは目のように見える部分の内側にある黒い線の位置だ。
上の写真は目のような模様に接しているが、下の写真は離れている。
この部分は内臓が透けて見えているといわれている。
オオトリノフンダマシを見つけたらぜひこの変化を確認してみてはいかが!

2018年8月6日 東京都 クモ目ナゲナワグモ科 オオトリノフンダマシ 

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本命 マメイタイセキグモ! [クモ目]

ススキを探していたら色々なクモが見つかった。
夏のススキでは常連の「シロオビトリノフンダマシ」。
にこっとした笑い顔が印象的だ。
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鮮やかな淡い緑色が綺麗な「サツマノミダマシ」。
変わったネーミング、サツマ、ノミダマシとは何だろうと思っていたが、切る場所が違った。
切るならサツマノミ、ダマシのようだ。
サツマノミとは京都府や福井県などでハゼノキの実を薩摩の実と呼ぶそうで、その実に似ていたから名付けられたとの説がある。腹部の脇が黒いものはワキグロサツマノミダマシという別種だが、これは黒くなかった。
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この日の本命、以前見つけた場所を念入りに探したが見つからなかった。
師匠のスタッフに聞いたら、私が探していたススキに朝いたという。
改めて、見てみるといた!
さっきこの株も探したのだがその時は見落としたのだろう。
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お目当は「マメイタイセキグモ」。
夜間に粘球の付いた糸を振り回して獲物を狩るナゲナワグモ科の一種だ。
獲物は夜間に活動するガの仲間。
その様子をぜひ見てみたいものである!!
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2018年7月26日 埼玉県(丘陵外) クモ目ナゲナワグモ科 シロオビトリノフンダマシ、コガネグモ科 サツマノミダマシ、ナゲナワグモ科 マメイタイセキグモ

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幻のコガネグモ、こんなところに 灯台下暗し [クモ目]

今までfieldでご本家のコガネグモを10年来探してきたが、見つけられないでいた。
ナガコガネグモ、チュウガタコガネグモ、まれにコガタコガネグモは見られるのだが・・・。
いやいやよく見かけるよという方もいるかもしれないが、この長きにわたり出会えなかった。

先日、職場のバックヤードで同僚が日本のクモ図鑑を持って何やら調べていた。
聞くと目の前にいるクモはコガネグモではないかと言う。
見ると確かに、今まで見たコガネグモたちとは異なり圧倒的な迫力と存在感だ。
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図鑑と見比べてもまぎれもなく待望の「コガネグモ」だった。
今まで探してきたがこんなところにいたとは、まさに灯台下暗しだ。
左の2番目の脚が細く小さいので、何らかの事故で失い再生したと思われる。
東京都でも埼玉県でもレッドデータに記載されている種。
繁殖力は強いそうなのでここで子孫を増やしてくれれば嬉しいが、オスがいるかどうかは未確認だ。
コガネグモ0703-2_1.jpg



















2018年7月3日 東京都 クモ目コガネグモ科 コガネグモ

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美しい糸を纏う クモの卵のう [クモ目]

林縁の葉上で2つの黄色い色が目にとまった。
いったい何だろう?

色はわかるがその詳細が裸眼では全くわからないのが残念でしょうがない。

眼鏡をかけて見ると、黄色い糸に包まれた卵のうとそれに寄り添う腹部が黄色い大きさ1cm弱のクモだった。
調べると「ムツボシオニグモ」のよう。
オニグモの仲間は色々見てきたが、この種は初めてだった。
ムツボシオニグモ0612_1.jpg



















この卵のうを見て5月にビワの葉裏で見つけたものを思い出した。
白い糸のベースに赤い糸がかけられておそらくクモの卵のうだろうと思っていたが、先日fieldをご一緒した絵本作家の伊藤知紗さんから「ゲホウグモ」の卵のうだと教えていただいた。
コガネグモ科のゲホウグモは夜間に網を張り明け方には回収して、日中は木の幹や枝で脚を縮めこぶのような腹部の形状でなかなか見つからないらしい。

この2種とも卵のうの表面の黄色や赤の美しい糸は何の為なのだろうか?
まるで芸術作品のようだが、白い糸だけでは駄目ということか?

何らかの役割があるに違いないのだが・・・。
ゲホウグモ0511_1.jpg



















2018年5月11日、6月12日 東京都 クモ目コガネグモ科 ムツボシオニグモ、ゲホウグモ

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暖かそうなシェルター クモ [クモ目]

コナラの若木を見ていると、枝先に残った葉が陽の光できらりと光った。
見ると葉の表面に糸を張ったクモの巣。
中には緑色のクモがいた。
クモ1217-2_1.jpg



















クモの巣の多くは獲物を捕まえる目的で張られることが多いと思われるが、この巣はそうではないように思われる。
葉の表面を糸で覆って寒さをしのいでいるのだろうか。

今の時期こんな色のクモはワカバグモしか思い当らないが、丸い腹部が違うような・・・・。
もうちょっと詳しく見たいと葉に手が触れた瞬間、あっという間に落ちて風に飛ばされてしまった。
このクモには申し訳ないことをしたが、きっと大丈夫だろうと根拠のない安堵感を抱くのだった。
クモ1217-1_1.jpg



















2017年12月17日 東京都 クモ目

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