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アリか? いやアリグモだ [クモ目]

先日見つけたビワの葉裏のゲホウグモの卵嚢の周りで成体を探していて見つけた「アリグモ」のオス。
一瞬アリかとも思ったが、オスの持つ大きな牙はまさにアリグモ!
騙されはしない、が一瞬アリと思ったことがとても悔やまれる。
アリグモ0604-1_1.jpg



















一番前の脚を触角のように浮かして歩く姿は、体の形といい仕草といいアリを真似ているとしか思えない。
アリは昆虫なので頭と胸と腹部が分かれていて、クモは頭胸部と腹部の2分割なので体の構造を見れば識別できるのだが、とにかく小さいのでそこまでは残念ながら今の眼では見えない。
職場などでもたまに見られ、こんなところにアリがと払おうとするとぴょんと飛んでツツツッーと糸を引いて降りていくのを見てなんだアリグモだったかと思う。
ハエトリグモ科なので動きとしてはまさにハエトリグモそっくりでもある。
アリグモ0604-2_1.jpg



















アリグモにはクワガタ、ヤサ、ヤガタ、タイリクなどがいるが、これはご本家アリグモでいいだろう。
アリグモ0604-3_1.jpg



















2020年6月4日 東京都 クモ目ハエトリグモ科 アリグモ

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まさに自然の芸術 ゲホウグモの卵嚢 [クモ目]

非常事態宣言が解除され、Fieldの駐車場も開場され久しぶりに行ってみた。
早速目に付いたのは、ビワの葉裏の真新しいクモの卵嚢だ。
結構目立つところにあるのだが、これに気付く人はそうそういないだろう。
ゲホウグモ卵嚢0528-1_1.jpg



















卵の上を白い糸で覆い、さらに黄色い飾り糸?を被せてある。
この黄色の糸は何らかの意味があるのだろうがいったい何なのだろう?
それにしても白と黄色のコントラストがとても美しい。
ゲホウグモ卵嚢0528-2_1.jpg



















2年前の6月初旬にこのビワの葉の裏で見つけたものは、黄色ではなく赤い飾り糸だった。
黄色に赤があるなら青(緑)があると面白いなぁ!

親蜘蛛を探したが残念ながら見つけられなかった。
脚を縮めてとまっているとまるで突出した樹皮のように見える擬態の名手。
今まで見たことがないので見てみたい!!
ゲホウグモ卵嚢_1.jpg



















2020年5月28日 東京都 クモ目コガネグモ科 ゲホウグモ

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ワクドツキジグモ、ウロコアシナガグモ [クモ目]

Iさんが教えてくれた葉の上の小さなクモ。
よくこんな小さなものを見つけたなぁと感心しきりだ。
「ワクドツキジグモ」のオスの幼体かもしれないとの事。
このクモはナゲナワグモ科の南方系の種で以前は神奈川県が北限だったが、2013年にも見つけて埼玉の北限を更新したそうだ。
写真は下が頭。
ワクドツキジグモ0227_1.jpg



















こちらの葉表では緑色が美しい「ウロコアシナガグモ」の幼体と思われるクモを見つけたが気付かれ裏に回られて。
似た種にエゾアシナガグモがいるがどうだろうか?
ウロコアシナガグモ0227_1_1.jpg





























2020年2月27日 埼玉県(丘陵外) クモ目ナゲナワグモ科 ワクドツキジグモ、アシナガグモ科 ウロコアシナガグモ

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シダに、枝先の葉に クモ [クモ目]

今日は朝から雪が積もるとの予報もありノーマルタイヤでの通勤は無理か電車で行こうと早起きしたものの、予報は外れ雪は降っておらずまったく積もっていなかった。
予報より遅れて降り出したが、小さな雪で結局積もらずだった。

数日前に雑木林を歩いていて、シダの葉上に見つけたクモの巣。
そういえば昨年もこの巣の中に緑色のクモがいたのを思い出した。
クモ0116-1_1.jpg



















そっと覗いてみると、やはりいた。
葉の表よりも裏のほうがいろんな意味でいいような気がするのだが・・・。
クモ0116-2_1.jpg



















コナラの枝先を見ていると、枯葉の上にまたいた。
やっぱり上がいいようだ。
細かく張られた巣の中は、雨も通さず快適なのだろうか?
クモ0116-3_1.jpg



















コナラの冬芽のそばには、冬芽に色、形がそっくりのクモがいた。

恐らく幼体だろうが、お尻がまるでそのもの。
クモ0116_1.jpg



















そのすぐ近くにはあのヨコバイの仲間が。
こちらもどうやら冬芽擬態か?
ヨコバイの仲間0116_1.jpg



















2020年1月16日 東京都

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ビジョかアオか? オニグモ [クモ目]

林縁のササの間にクモの巣が張られていたが主がいない。
今あちこちで見られるジョロウグモではない。
探すとササの葉に糸を張ったテントの中にいた。
よく見えないので、申し訳なかったがつついて追い出した。
ビジョオニグモ0925-1_1.jpg



















ん~、この愛らしいというかおそらく見た人によって感想は色々な腹部の模様が印象的で、実際の顔は気にしないのがちょっと可愛そうか・・・
白いお腹に顔のあるクモは、「ビジョオニグモ」だったかなぁ?

いや他にもいたような。
ビジョオニグモ0925-2_1.jpg





























他にお腹に顔のあるクモを調べると「アオオニグモ」がいた。
でもよく見ると違った。
アオオニグモ_1.jpg



















2019年9月26日 東京都 クモ目 コガネグモ科 ビジョオニグモ

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クモの美麗種 ウロコアシナガグモ [クモ目]

トリノフンダマシがいないかと小川沿いのオギを見て回っていると、脇の葉上にスマートで繊細で美しい小さなクモを見つけた。
足が長いのでアシナガグモの仲間だろうが、はて?
ウロコアシナガグモ0912-1_1.jpg





























ウロコアシナガグモに似ているが何かちょっと違うなぁと思ったが、ウロコアシナガグモのオスだった。
今までメスばかりでオスは初めて。

クモの場合、オスは口元の一対の髭のような触肢の先に生殖器がありそこが膨らんでいるので見分けやすい。
多くの種がオスのほうが小さいようだ。
ウロコアシナガグモ0912-2_1.jpg





























腹部と足の関節のオレンジ色が際立っていた。
この仲間には似た種がいるが、腹部のオレンジ色の模様はこの種の特徴のようだ。
ウロコアシナガグモ0912-3_1.jpg





























2019年9月12日 東京都 クモ目アシナガグモ科 ウロコアシナガグモ

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かかしとアズチグモ [クモ目]

昨日紹介したように、今の時期東京都立野山北・六道山公園里山民家の田んぼには、案山子づくりイベントの参加者たちの個性あるかかしたちが稲を守ってくれている。
毎年かかしコンテストが行われるのだが、個人的にも一番を決めるべく見て回っている。
今年の僕の一番は昨日のあいなちゃんだがさてどうだろうか?

そんなかかしたちを見ているとあるかかしで生きものが目に入った。
白い花をあしらった髪飾りのすぐ横の髪に白いクモが・・・。
花で獲物を待ち構えて捕える「アズチグモ」のメスだった。
かかしとアズチグモ0912-1_1.jpg



















糸を風に流してここにたどり着き、髪飾りを花と思っているのか?
本当の花ではないのでいつまでたってもここには獲物はやってこないのだけれども。
空腹になればそのうち場所を変えるだろうか?
クモにとっては災難だが、これはとても面白い!
いつまでいるか時々、チェックしてみよう!!
かかしとアズチグモ0912-2_1.jpg





























2019年9月12日 東京都 クモ目カニグモ科 アズチグモ

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ナガコガネグモ 脱皮殻 [クモ目]

田んぼの畔の草むらの目をやると小さなクモの巣。
縦に張られた隠れ帯はコガネグモの仲間、「ナガコガネグモ」だろう。
脱皮して間もないのかそれともこれが普通なのかわからないが、体が半透明の幼体がいた。
ナガコガネグモ0627-1_1.jpg



















辺りの草にはクモの脱皮殻がいくつかあった。
しっかりと近くの草に糸を張って脱皮したようだ。
ナガコガネグモ0627-2_1.jpg



















こちらにも、甲羅のような頭胸部の殻の形がいかにもコガネグモだ。
抜けてもなお黒く鋭い顎の殻がここにいる虫たちにとっての脅威、怖い存在だ。
ナガコガネグモ0627-3_1.jpg



















2019年6月27日 埼玉県 クモ目コガネグモ科 ナガコガネグモ

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初見のクモ [クモ目]

職場で見つけた今まで見たことの無い腹部の模様が特徴的なクモ。
おぉっ!新種か思ったのだが・・・。
図鑑で調べると人家、寺院、神社などの建造物の周囲に好んで生息するまったく普通種の「ヒラタグモ」。
まだまだ知らない生きものがいるなぁと、改めて思ったのだった。
ヒラタグモ_1.jpg



















2019年1月 東京都 クモ目ヒラタグモ科 ヒラタグモ

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寒さに耐えて卵のうを守る ジョロウグモ [クモ目]

いよいよコナラやクヌギも葉を落とし雑木林の林床にも陽が差すようになってきた。
林内の見通しもよくなり、虫たちが少ない季節ではあるがかえって観察しやすいかもしれない。
雑木林1224_1.jpg



















葉の落ちた枝先を丹念に探していると見つけた半透明の生き物。
今の時期よく見かけるヒラタアブの仲間の幼虫。
主食はアブラムシだが周りに餌となるものは見られずここで越冬体制なのだろうか?
ちなみに下が頭と思われる。
アブの仲間1224-1_1.jpg



















目的の虫は見つからなかったが、僅かに残った葉裏に「ジョロウグモ」がいた。
死んでいるかと思い触るとまだ生きていた。
見付けた時には気付かなかったが、葉裏に産んだ卵のうを守っているようだ。
ジョロウグモ1224-1_1.jpg



















冬の時期に卵を襲う敵は主に鳥。
シジュウカラやコゲラが卵のうをつついている場面を見掛ける。
命ある間、こうして卵のうに覆いかぶさっていると、自分が襲われても卵は無事という事、本能がそうさせるのか?
子どもに関する悲しい事件が報じられる今の時代、こんな小さなクモの行動にも見習うべきことがあるとふと思ったのだった。
ジョロウグモ1224-2_1.jpg



















2018年12月24日 埼玉県、東京都 ハエ目ハナアブ科 ヒラタアブの仲間、クモ目ジョロウグモ科 ジョロウグモ

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