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泳ぐか? オオカマキリ [カマキリ目]

池の杭にカマキリが下向きに止まっていた。
以前ナショジオだったか、カマキリが水辺で魚を捕らえる事を覚えて何度もやって来て狩りをしているという記事が頭をよぎった。
まさか・・・。
一方で水辺にいるということはヤツに誘導されたか?
少し見ていたが、まぁ魚を捕らえる感じではない。
今度は指名手配のカマキリではとの疑念が湧き、近くで見ようと落ちていた長い枝に乗せて岸に。
オオカマキリ1025-1_1.jpg



















途中まではうまく乗っていてくれたが落としてしまった。
すると平泳ぎ、スイースイー?
このまま泳ぐかと思ったが、残念ポーズだけでこの後適当にカマ、脚をバタバタするだけで期待外れ。
オオカマキリ1025-2_1.jpg



















再び拾って手元引き寄せると「オオカマキリ」のメス。
指名手配のカマキリでもなく、水辺に誘導するヤツも現れず期待外れだった。
このオオカマキリにとっては大変迷惑な事だっただろうなぁ。
水に濡れた触角が可愛い!
オオカマキリ1025-3_1.jpg



















2018年10月25日 埼玉県 カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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驚異の外来種 ムネアカハラビロカマキリ産卵する! [カマキリ目]

先日、公園内のクスノキを見ていると高さ3m弱の枝に白いカマキリの卵鞘を見つけた。
形からハラビロカマキリかと思ったがちょっと違っていた。
ハラビロカマキリの卵鞘は枝にぴたっとくっついているのだが、これは片側が浮いていた。
この形はもしや・・・。
そう、中国原産の外来種「ムネアカハラビロカマキリ」のものだった。

この公園では今年の1月に複数の卵鞘が見つかり警戒していた。
まだ真新しいものでひょっとして母親がいるのではと周りの枝を叩いて見たが落ちてこない。
既に移動したかと卵鞘をよく見ると、んん・・・。
ムネアカハラビロカマキリ1019-1_1.jpg






















クスノキの葉に紛れて気付かなかったが、何と卵鞘にお尻をくっ付けたカマキリがいるではないか!
向こうもこちらに気付いてカメラ目線。
ムネアカハラビロカマキリ1019-2_1.jpg






















念のために捕まえて成虫の同定ポイントをチェック。
まず1つ目は名前の通り胸が赤いか?
確かに赤いとまではいかないが、在来のハラビロカマキリには無い色味だ。
ムネアカハラビロカマキリ1019-4_1.jpg






















上の写真はカマに隠れて胸が見えにくいのでよくわかる写真を追加した。

ムネアカハラビロカマキリ_1.jpg






















続いて2つ目は前脚カマの根元の突起だ。
在来のハラビロは黄色の大きな突起が4つほど並んでいるが、ムネアカは白い小さな突起がたくさんある。
この個体、確かに後者だ。
ムネアカハラビロカマキリ1019-3_1.jpg






















大きさも普段見るハラビロカマキリの1.5倍ほどと大きいことから間違いなくムネアカであることがわかった。
在来ハラビロにある前翅の1対の白斑は白いとは言えないがこの個体にもあるのでこの点は差異に非ずだ。
狭山丘陵で昨年来卵鞘が見つかっていたことからその存在は想定されていたが、成体を見たのは初めてだった。
他県の地域で在来ハラビロからこの種に置き換わった例を鑑みると脅威であり、もはや予断許されない状況だ。
ムネアカハラビロカマキリ1019-5_1.jpg






















2018年10月19日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ

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10年来、ようやくのチョウセンカマキリ! [カマキリ目]

今日は丘陵のとある公園で調査の仕事だった。
歩いていると目の前にカマキリが・・・。
仕事中ではあるが、長らくの習慣でカマキリを見つけるといくつかのポイントをチェックしている。
2つのチェックポイントをクリアーすればお目当ての種だ。
チョウセンカマキリ1020-1_1.jpg






















まず1つ目は前脚カマの付け根の色。
捕まえて確認してみた。
オレンジ色は当たりで黄色が外れ。
おぉっ!濃いオレンジ色、当たりだ!!
第1段階クリアー。
チョウセンカマキリ1020-2_1.jpg






















2つ目は後翅の模様。
ほぼ透明で一部に褐色の斑があれば当たりで全体に褐色の斑があれば外れ。
おぉっ!当たり。
2つのチェックポイントをクリアーしたので、これは10年来探していて個人的に狭山丘陵で初めて見る待望の「チョウセンカマキリ」だった!
外れはオオカマキリで、普通に見られるほとんどがこの種だ。
チョウセンカマキリ1020-3_1.jpg






















調査を進めているとお母さんと男の子が木道上の何かを見ていた。
何をしているのか尋ねると、道の上にカマキリがいて全く動かないので見ていたとの事。
突っつくとファイティングポーズをとってくれた。またもやこれもチョウセンカマキリだった。
今度は緑色型。
長い間探すも見つけることが出来なかったのに1日に2個体、それも色違いを見ることが出来てラッキーな1日。
やはり水辺に近い草地が好みのようだ。
チョウセンカマキリ1020-4_1.jpg






















2018年10月20日 東京都 カマキリ目カマキリ科 チョウセンカマキリ(カマキリ)

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カマキリたちの秋 [カマキリ目]

イタドリの花が咲いて虫が集まっていた。
何が来ているか覗いて見ると、葉影から花を見つめる「ハラビロカマキリ」を見つけた。
ここなら花にも近く、目の前に訪れた虫は一撃で捉えることができるだろう。
ハラビロカマキリ0919_1.jpg



















チカラシバの穂を見つめているのは「コカマキリ」。
といっても目の黒い点は人の瞳とは異なる偽瞳孔というもので、特にそこを見ているわけではないのだ。
コカマキリ0919-1_1.jpg



















成虫になった「オオカマキリ」が最も多く見られた。
オオカマキリ0919_2.jpg



















昨年ここで外来種のムネアカハラビロカマキリの卵鞘が複数見つかったので樹上をチェックしていると、エノキの高さ3mほどの枝に大きなお腹のオオカマキリがいた。
腹端で丹念に枝の状況を確認しているように見え産卵するのではと見ていると、大きなお尻の動きがまるで何か別の生き物のように見え何ともグロテスクだった。
少しすると他の枝へ移動して残念ながら産卵は見られなかったが、きっとこのあたりに産卵するに違いない。
オオカマキリ0919_1.jpg



















2018年9月19日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、コカマキリ、オオカマキリ

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指名手配! ムネアカハラビロカマキリ [カマキリ目]

職場の前同僚が埼玉県某所で採取した「ムネアカハラビロカマキリ」を持ってきてくれた。
Sさん 有難う!


先日それらしき卵鞘を見たところだが、成虫は初めてだ。
このカマキリは福井、岡山、愛知、神奈川、茨城、新潟、東京、埼玉などで見つかっている中国原産と思われる外来種。
輸入された庭木や材木、箒などに付いて侵入したと考えられている。
愛知県のある地域では、在来のハラビロカマキリが見つからず、すべてこのカマキリに置き換わっていたと聞いている。
東京都では高尾山、埼玉県では北本市で成虫幼虫、狭山丘陵では埼玉県側で卵鞘が確認された。

この個体、寒さのせいかかなり憔悴して体を持ち上げることもできない状態だった。
ハラビロカマキリは寒さに強いと思っているが、ムネアカもこの寒さの中でよくここまで命を繋いできたと感心する。
ムネアカハラビロカマキリ1218-1_1.jpg



















在来ハラビロカマキリの特徴の一つは前翅の白斑だがこの種にはそれが無い。
体の大きさは在来のおよそ1.5倍くらいだろうか。
ムネアカハラビロカマキリ1218-2_1.jpg



















名前の由来のムネアカは、ひっくり返すと確かに胸と足まで淡いオレンジ色。
ムネアカハラビロカマキリ1218-3_1.jpg



















幼虫期は胸の赤色が見られないそうで、確実なのは前脚上腕の突起の大きさと色と数だそうだ。
ムネアカは写真のように小さな突起がたくさん並んでいる。
一方在来ハラビロは黄色い大きな突起が3~4個だ。
ムネアカハラビロカマキリ1218-4_1.jpg



















参考に在来ハラビロの突起の写真も載せておく。

このカマキリの日本への侵入を聞いてから、注意して見てきたが今のところMyFieldでは確認していない。
が、丘陵の埼玉側で卵鞘が見つかっていることから油断は出来ない状況と思われる。
今後も注視していきたい脅威だ。
ハラビロカマキリ_1.jpg



















2017年12月19日 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ、ハラビロカマキリ

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ハラビロカマキリですが 何か? [カマキリ目]

木柵にいたハラビロカマキリ。
水辺近くにいるとついついハリガネムシの寄生を疑ってしまう。

カメラを構えつつ、おいお前持ってるんじゃぁ? と問いかけた。

横目でこちらをチラリ。
ハラビロカマキリ1005-1_1.jpg



















暫くするとこちらを見た。

そんなもん持ってねぇよ! と聞こえたような気がした。
ハラビロカマキリ1005-2_1.jpg



















2017年10月5日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ

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成虫になったが果たしてチョウセンカマキリか? [カマキリ目]

8月31日に見つけた前脚付根がオレンジ色のチョウセンカマキリと思われた個体
持ち帰って飼育していると、9月13日外出中に羽化した。
羽化の瞬間を撮りたかったのだが叶わなかった。

さて、幼虫時には判別できなかったチョウセンカマキリとオオカマキリの識別点の後翅の褐色斑はどうか?
チョウセンカマキリならばほとんど斑が無いはず。
ケースから出してちょっかいを出してみたところ、幼虫期同様、期待通り威嚇ポーズをとってくれた。
しかし・・・・・・。

結果、残念ながらこの個体は「オオカマキリ」だった。
前脚付根の色も薄まっているようだ。

今回は期待値MAXに近かったのだが、また諦めずに探すとしよう!
オオカマキリ0915-1_1.jpg



















ケース下に落ちていた抜け殻。
今の気持ちはちょっとこんな感じかな
オオカマキリ0915-2_1.jpg



















2017年9月13日 埼玉県 カマキリ目カマキリ科 チョウセンカマキリ(カマキリ)

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おぉっ! 丘陵で初めて見るチョウセンカマキリか? [カマキリ目]

小さな谷戸の田んぼへ行ってみた。
田んぼ脇の林縁で何かいないか探していると、杭に褐色のカマキリの幼虫がいた。
最初、オオカマキリにしては華奢で小さく見えてコカマキリかと思ったがそれにしては大きい。
カマの模様を確認しようとすると、こちらに気付いてさっと草の中に逃げ込んでしまった。
チョウセンカマキリ0831-1_1.jpg



















田んぼ周りで色々撮ったがどうもあのカマキリが気になって、戻って見ると草の上に出ていた。
これはじっくり観察しなければと捕まえて広い場所に移動。
この個体、なかなか威勢が良くて、すぐにファイティングポーズをとってくれる。
カマにコカマキリ特有の模様は無かった。
カマキリの識別点の一つ、前脚の付け根の模様はオレンジ色。

ということは「チョウセンカマキリ」か?
チョウセンカマキリ0831-2_1.jpg



















お腹も鮮やかなオレンジ色でオオカマキリではあまり見たことが無い。
もう一つの識別点は後翅の黒斑が多く広がっているかどうかだが、まだ幼虫のため翅は小さく確認できない。
ならばと連れて帰って成虫になるのを待つことにした。
このfieldを歩いておよそ10年、見たい虫の一つとしてチョウセンカマキリを探してきたが、もしそうならようやくの初確認だ。
チョウセンカマキリ0831-3_1.jpg



















2017年8月31日 埼玉県 カマキリ目カマキリ科 チョウセンカマキリ?

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今年は多い? ウスバカマキリ [カマキリ目]

久しぶりに晴れたので、ウスバカマキリを見に行ってきた。
昨年初めて生息が確認された場所で、今年は多いと聞いていた。
草地を歩いているとすぐにメスが見つかった。
鎌の根元の黒色の斑が、ウスバカマキリの特徴の一つ。
黒斑のみのものや黒斑の中に白斑があるものもいるようだが、ここでは黒斑のみの個体ばかりだ。
複眼側面のラインと前翅の縁のえんじ色もこの種独特の色だ。
ウスバカマキリ1002-1_1.jpg



















昨年は時期が遅かったせいかオスはほとんど見られなかったが、今回はオスも見つかった。
とにかく敏捷で、すぐに飛んで行ってしまう。
一方メスは身重なものが多く飛翔する個体はいなかった。
ウスバカマキリ1002-4_1.jpg



















メスは緑色だが、オスには淡い褐色の個体がいる。
昨年、一瞬確認したものの飛ばれて見失ってしまった。
今年こそはそれを撮りたかったのだが、この日も見つけることはかなわなかった。
まだもう少しチャンスはありそうなので、また改めて訪れたい。
この日は、オスメス各3頭確認できた。
確かに、昨年より多いかもしれない。
ウスバカマキリ1002-3_1.jpg




















ウスバカマキリ1002-2_1.jpg





























2016年10月1日 東京都
カマキリ目カマキリ科 ウスバカマキリ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ

大きくなってきた蟷螂たち [カマキリ目]

林縁を歩いていると葉上にいた「オオカマキリ」。
翅がまだ小さいので幼虫だが、大きさから終齢、あと1回脱皮すれば立派な大人に。
オオカマキリ0817-1_1.jpg





























こちらには緑色型のオオカマキリの終齢幼虫。
よく見ると右の後ろ脚が欠損し腹部も少し曲がっていた。
大人になれば草はらではほぼ無敵のオオカマキリだが、幼虫時代は敵も多かったと思われるが、ここまで大きくなれば生涯を全う出来る可能性はかなり高いだろう。
しかし厳しい自然界、油断大敵である。
オオカマキリ0817-2_1.jpg



















林内で見つけた「コカマキリ」。
一足先に成虫になっていた。
見つけた時にはすでにこちらに眼を飛ばして警戒態勢。
この敏感さが厳しい自然を生き抜くために彼らが身に付けてきた感覚なのだろう。
コカマキリ0817_1.jpg



















2016年8月17日 埼玉県
カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ、コカマキリ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/内臓ストロボ