鮮やかな黄色のヒメフンバエ [ハエ目]
ユスリカの蚊柱 [ハエ目]
アオキの葉にハエ ハエ ハエ キモグリバエの仲間 [ハエ目]
飯能の雑木林で紹介いただいた、薄暗い林内のアオキの葉に集まったおびただしい数のハエたち。
赤い複眼で大きさは2-3mmほど。皆、同じく上を向いてとまっていた。
このハエたちはいつものfieldでも冬に少数がこうして集まっているのを見ることがあるが、ここまでの大集団は見たことが無い。自然度の違いなのだろうか?
昆虫写真家のSさんからキモグリバエの仲間だと教えていただいた。
キモグリバエでネット検索していたら、「廊下のむし探検」というサイトの図鑑で同じようなハエが「ヤマギシモリノキモグリバエ」と紹介されていた。
このハエたちはいつものfieldでも冬に少数がこうして集まっているのを見ることがあるが、ここまでの大集団は見たことが無い。自然度の違いなのだろうか?
昆虫写真家のSさんからキモグリバエの仲間だと教えていただいた。
キモグリバエでネット検索していたら、「廊下のむし探検」というサイトの図鑑で同じようなハエが「ヤマギシモリノキモグリバエ」と紹介されていた。
これを書かれている方は実体顕微鏡をのぞきながら検索表をたどり同定されていた。
写真に撮った種を同定してはいないが、恐らく同種と思われる。
それにしてもどうしてこんなにたくさん集まって冬を越すのか、不思議である。
2019年11月29日 埼玉県 ハエ目キモグリバエ科 ヤマギシモリノキモグリバエ
写真に撮った種を同定してはいないが、恐らく同種と思われる。
それにしてもどうしてこんなにたくさん集まって冬を越すのか、不思議である。
2019年11月29日 埼玉県 ハエ目キモグリバエ科 ヤマギシモリノキモグリバエ
難しいムシヒキアブの仲間、サキグロムシヒキ他 [ハエ目]
今の時期、草地を歩くとブ~ンという大きな羽音が聞こえてくる。
知らなければハチかとびっくりするだろうが、ほとんどがムシヒキアブたちの仲間だ。
最も多く見られるのが、オスの腹端に白い毛束が目立つ「シオヤアブ」。
メスに白い毛束は無い。
おおっ、また羽音、シオヤアブかと思ったが何かちょっと違う。
こちらは「サキグロムシヒキ」のオスのようだ。
脚全体と腹端が黒色で、脚先の一部と腹部が褐色なのが特徴。
この仲間、似たものがいるのでややこしい。
クワの木にクワカミキリがいないかと見ていたら、葉の陰に黒いものが。
獲物を捕らえた大きな「オオイシアブ」だった。
いったい何を捕まえたのか、近づくとブ~ンと飛び去ってしまった。
残された獲物はオオスジコガネだった。
翅が開いていることから翅の合わせ目から柔らかい腹部に口吻を突き立てていたと思われる。
固い体を持つコガネムシの仲間にとって、その装甲が役に立たない恐ろしい敵だ。
2019年7月10-11日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 シオヤアブ、サキグロムシヒキ、オオイシアブ、コウチュウ目コガネムシ科 オオスジコガネ
知らなければハチかとびっくりするだろうが、ほとんどがムシヒキアブたちの仲間だ。
最も多く見られるのが、オスの腹端に白い毛束が目立つ「シオヤアブ」。
メスに白い毛束は無い。
おおっ、また羽音、シオヤアブかと思ったが何かちょっと違う。
こちらは「サキグロムシヒキ」のオスのようだ。
脚全体と腹端が黒色で、脚先の一部と腹部が褐色なのが特徴。
この仲間、似たものがいるのでややこしい。
クワの木にクワカミキリがいないかと見ていたら、葉の陰に黒いものが。
獲物を捕らえた大きな「オオイシアブ」だった。
いったい何を捕まえたのか、近づくとブ~ンと飛び去ってしまった。
残された獲物はオオスジコガネだった。
翅が開いていることから翅の合わせ目から柔らかい腹部に口吻を突き立てていたと思われる。
固い体を持つコガネムシの仲間にとって、その装甲が役に立たない恐ろしい敵だ。
2019年7月10-11日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 シオヤアブ、サキグロムシヒキ、オオイシアブ、コウチュウ目コガネムシ科 オオスジコガネ
クリの葉裏で ムネグロメバエ交尾中! [ハエ目]
たくさんの虫たちが集まっているクリの木を見回っていると、見覚えのある虫が葉裏にとまっていた。
確かハエの仲間でかっこいいやつ!
それも交尾中だ。
上に見えるオレンジ色のお腹は、アオカミキリモドキだろうか。
その名は「ムネグロメバエ」。
そうそう出会えないので交尾している場面はラッキーだった。
姿はハチに擬態しているようで、色的にはキボシアシナガバチにそっくり。
さらにその生態はハラナガツチバチの仲間に寄生するという。
下がメスで乗っかっているのがオス。
メスの腹部から円錐状の突起が出ているのは何なのか?と上の写真をトリミングしてみた。
調べると普段からこの突起は出ているようだが何の役割があるのか、また拡大してもどうなっているのかよくわからなかった。
2019年6月20日 ハエ目メバエ科 ムネグロメバエ
確かハエの仲間でかっこいいやつ!
それも交尾中だ。
上に見えるオレンジ色のお腹は、アオカミキリモドキだろうか。
その名は「ムネグロメバエ」。
そうそう出会えないので交尾している場面はラッキーだった。
姿はハチに擬態しているようで、色的にはキボシアシナガバチにそっくり。
さらにその生態はハラナガツチバチの仲間に寄生するという。
下がメスで乗っかっているのがオス。
メスの腹部から円錐状の突起が出ているのは何なのか?と上の写真をトリミングしてみた。
調べると普段からこの突起は出ているようだが何の役割があるのか、また拡大してもどうなっているのかよくわからなかった。
2019年6月20日 ハエ目メバエ科 ムネグロメバエ
眠る早春の毛玉 ビロードツリアブ [ハエ目]
昨日はピークが過ぎたであろうフチグロトゲエダシャクを一目見たいと、月曜日にはまだ飛んでいたとのことで絵本作家の伊藤知紗さんのfieldにお邪魔した。
少し風があるものの陽射しは暖かく、3時間で6頭ほどの飛翔を確認したが写真は撮れなかった。
今年は各地で発生が早く出遅れていただけに見られただけでもラッキーで、これで今シーズンフユシャク確認種はコンプリートだ。
その後、いつも観察されている雑木林をご案内いただいた。
コナラの枝先にぶら下がっていた「ビロードツリアブ」を見つけた。
早春に現れる虫のスプリング・エフェメラル(春の短い期間にだけ現れる種、春の妖精)と言われ、毎年楽しみにしているもふもふのアブで数日前からfieldでも見掛けていた。
今年は各地で発生が早く出遅れていただけに見られただけでもラッキーで、これで今シーズンフユシャク確認種はコンプリートだ。
その後、いつも観察されている雑木林をご案内いただいた。
コナラの枝先にぶら下がっていた「ビロードツリアブ」を見つけた。
早春に現れる虫のスプリング・エフェメラル(春の短い期間にだけ現れる種、春の妖精)と言われ、毎年楽しみにしているもふもふのアブで数日前からfieldでも見掛けていた。
オオイヌノフグリやスミレなどの花から花を飛び回りなかなか撮らしてくれないのだが、こんなコナラの冬芽にとまって何をしているのか、全く近寄っても動かない。
これは何かの理由で、死んでしまったのだろうと思い、伊藤さんにビロードツリアブが死んでますよと声を掛けると、見て直ぐに「これ、寝てますね」との返事。
えぇっ、こんなところで寝てるの・・・・。
確かにじっと見ていると脚をピクピク動かしている。
こんなに近くでじっくり撮れるチャンスはそうそうなく、まずこのアングルでは撮れないだろうという1枚。
伊藤さんからこっちにもいますよと教えていただいた。
ん~、新たな知見にちょっと興奮。
別のコナラの冬芽でお休み中のハチも教えていただいた。
顎で冬芽をしっかり挟んで逆立ちして寝ている。
顎がだるくならないのか?頭に血が・・・などと色々疑問は湧くものの、このハチにとってはなんら普段通りなのだろう。
不思議だ・・・・。
これは何かの理由で、死んでしまったのだろうと思い、伊藤さんにビロードツリアブが死んでますよと声を掛けると、見て直ぐに「これ、寝てますね」との返事。
えぇっ、こんなところで寝てるの・・・・。
確かにじっと見ていると脚をピクピク動かしている。
こんなに近くでじっくり撮れるチャンスはそうそうなく、まずこのアングルでは撮れないだろうという1枚。
伊藤さんからこっちにもいますよと教えていただいた。
ん~、新たな知見にちょっと興奮。
別のコナラの冬芽でお休み中のハチも教えていただいた。
顎で冬芽をしっかり挟んで逆立ちして寝ている。
顎がだるくならないのか?頭に血が・・・などと色々疑問は湧くものの、このハチにとってはなんら普段通りなのだろう。
不思議だ・・・・。
時間は15時30分頃、それにしてもみんな寝るの早いなぁ。
2019年3月14日 埼玉県(丘陵外) ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ
ケバエの仲間の幼虫とそれを食う?幼虫 [ハエ目]
道の上に褐色の塊を見つけた。
この時期に見られるものといえばケバエの仲間の幼虫だ。
褐色の毛虫が集団で現れ蠢いて、たいそう気持ち悪い。
普段は落ち葉などの下で腐植質を食べているようだが、秋になると何故か道に出てくる。
多い年には歩く先々にいて踏まないように歩くのに気を遣う。
ケバエはハエ目ケバエ科の昆虫で、成虫は春から初夏にかけてオスは集団で草はらの上などで長い後脚を垂らして飛んでいる。ハグロケバエやメスアカケバエなど数種が見られる。
久しぶりなのでじっくり見てみると、ケバエの幼虫とは異なる黒く艶のある幼虫が数匹いた。
いったい何者で何をしているのか?
そんな中、1匹が大きな顎でケバエの幼虫を咥えていた。
食べているのだろうか?
調べたところオサムシの仲間の幼虫ではないか。
このあたりで見られるのはアオオサムシ、クロカタビロオサムシ、エゾカタビロオサムシなどだが、見られる数から考えるとアオかクロカタビロあたりか?
この幼虫、もう少し調べてみよう。
2018年10月15日東京都 ケバエ目ケバエ科 ケバエ sp.、コウチュウ目オサムシ科 オサムシ sp.
この時期に見られるものといえばケバエの仲間の幼虫だ。
褐色の毛虫が集団で現れ蠢いて、たいそう気持ち悪い。
普段は落ち葉などの下で腐植質を食べているようだが、秋になると何故か道に出てくる。
多い年には歩く先々にいて踏まないように歩くのに気を遣う。
ケバエはハエ目ケバエ科の昆虫で、成虫は春から初夏にかけてオスは集団で草はらの上などで長い後脚を垂らして飛んでいる。ハグロケバエやメスアカケバエなど数種が見られる。
久しぶりなのでじっくり見てみると、ケバエの幼虫とは異なる黒く艶のある幼虫が数匹いた。
いったい何者で何をしているのか?
そんな中、1匹が大きな顎でケバエの幼虫を咥えていた。
食べているのだろうか?
調べたところオサムシの仲間の幼虫ではないか。
このあたりで見られるのはアオオサムシ、クロカタビロオサムシ、エゾカタビロオサムシなどだが、見られる数から考えるとアオかクロカタビロあたりか?
この幼虫、もう少し調べてみよう。
2018年10月15日東京都 ケバエ目ケバエ科 ケバエ sp.、コウチュウ目オサムシ科 オサムシ sp.
カマキリヤドリバエの卵 [ハエ目]
台風12号の影響で窓の外は大雨と強風が吹き荒れている。
長らく雨が降っておらず田んぼが干からびかけていただけに生きものたちにとっても恵みの雨だが、大きな災害を受けた中国・四国地方を直撃するルートを通りそうなので心配だ。
昨日、埼玉中部の公園で見つけた中国原産の外来種「ムネアカハラビロカマキリ」の幼虫。
翅芽が大きいので終令ではないか。
スタッフの方に聞くと、この公園では着実に根付いているようだ。
日本に入って来た経路は、中国から輸入された竹ぼうきに卵のうが付いてきた可能性が高いと言われている。
埼玉県の一部では同じように竹ぼうきに卵が付いて中国からやって来たと思われるタケオオツクツクというセミが話題となっている。
コストが安いことで輸入されるものは数多くあるが、外来種や害虫などの侵入を防ぐために熱処理や燻蒸をするなど外来種を駆除する工程の義務化は必要ではないだろうか。
外来種が初めて入った場所では、今までその種がいなかった事から天敵もおらず一気に拡散する場合が多い。
だが近似の在来種がいる場合は、その在来種をターゲットにしているものが敵となることがあるようだ。
この日見つけたムネアカハラビロカマキリの幼虫の胸に白い卵が付いていた。
カマキリに寄生するものを調べると「カマキリヤドリバエ」というハエがいるようだ。
卵だけなのでこれがその種かは断言できないが、恐らくその可能性は高いと思う。
netでは孵化した幼虫はカマキリの体内で体を食べ成熟すると体外に出て蛹化して成虫になるらしい。
在来のカマキリに寄生するハエが外来種のムネアカハラビロカマキリにも寄生していることが確認できた。
外国からやって来たから無敵、というわけだは無いようだ。
そういえば今はごく普通に見られるようになったアカボシゴマダラだが、姿が見られるようになった10年ほど前駆除するために捕獲した蛹から寄生蜂が羽化したことを思い出した。恐らくオオムラサキやゴマダラチョウに寄生するハチだと思われた。
しかしカマキリに関しては、在来のハラビロカマキリも同様な外敵の脅威にさらされているが大きさや力では到底ムネアカにかなわないのでムネアカの拡散は在来ハラビロにとって大変な脅威だ。
2018年7月26日埼玉県(丘陵外) ハエ目ヤドリバエ科 カマキリヤドリバエ、カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ
長らく雨が降っておらず田んぼが干からびかけていただけに生きものたちにとっても恵みの雨だが、大きな災害を受けた中国・四国地方を直撃するルートを通りそうなので心配だ。
昨日、埼玉中部の公園で見つけた中国原産の外来種「ムネアカハラビロカマキリ」の幼虫。
翅芽が大きいので終令ではないか。
スタッフの方に聞くと、この公園では着実に根付いているようだ。
日本に入って来た経路は、中国から輸入された竹ぼうきに卵のうが付いてきた可能性が高いと言われている。
埼玉県の一部では同じように竹ぼうきに卵が付いて中国からやって来たと思われるタケオオツクツクというセミが話題となっている。
コストが安いことで輸入されるものは数多くあるが、外来種や害虫などの侵入を防ぐために熱処理や燻蒸をするなど外来種を駆除する工程の義務化は必要ではないだろうか。
外来種が初めて入った場所では、今までその種がいなかった事から天敵もおらず一気に拡散する場合が多い。
だが近似の在来種がいる場合は、その在来種をターゲットにしているものが敵となることがあるようだ。
この日見つけたムネアカハラビロカマキリの幼虫の胸に白い卵が付いていた。
カマキリに寄生するものを調べると「カマキリヤドリバエ」というハエがいるようだ。
卵だけなのでこれがその種かは断言できないが、恐らくその可能性は高いと思う。
netでは孵化した幼虫はカマキリの体内で体を食べ成熟すると体外に出て蛹化して成虫になるらしい。
在来のカマキリに寄生するハエが外来種のムネアカハラビロカマキリにも寄生していることが確認できた。
外国からやって来たから無敵、というわけだは無いようだ。
そういえば今はごく普通に見られるようになったアカボシゴマダラだが、姿が見られるようになった10年ほど前駆除するために捕獲した蛹から寄生蜂が羽化したことを思い出した。恐らくオオムラサキやゴマダラチョウに寄生するハチだと思われた。
しかしカマキリに関しては、在来のハラビロカマキリも同様な外敵の脅威にさらされているが大きさや力では到底ムネアカにかなわないのでムネアカの拡散は在来ハラビロにとって大変な脅威だ。
2018年7月26日埼玉県(丘陵外) ハエ目ヤドリバエ科 カマキリヤドリバエ、カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ