アブもまだまだ クロベッコウハナアブとフタガタハラブトハナアブ [ハエ目]
5月の終わり、開花したイボタノキにウラゴマダラシジミでもいないかとみて回った。
お目当ては見つからなかったが、大きなアブが訪れていた。
ベッコウハナアブやシロスジベッコウハナアブに似ているが、この配色は見たことが無い。
調べると「クロベッコウハナアブ」という普通種だった。
ハチの巣に寄生して幼虫や蛹を食べるそうだ。

後日、近くの別の植物の葉上にも見たことのない金色のアブ。
こちらは「フタガタハラブトハナアブ」のメスのようだ。
オスは体に二本の黒い帯がある。
共に2cm前後とアブの仲間では大型だが、今まで見た記憶がなくともに初見だった。
ハエの仲間は普段はあまり撮らないのでまだまだ知らぬ種が多くいる。

2020年5月31日、6月2日 東京都 ハエ目ハナアブ科 クロベッコウハナアブ、フタガタハラブトハナアブ
お目当ては見つからなかったが、大きなアブが訪れていた。
ベッコウハナアブやシロスジベッコウハナアブに似ているが、この配色は見たことが無い。
調べると「クロベッコウハナアブ」という普通種だった。
ハチの巣に寄生して幼虫や蛹を食べるそうだ。

後日、近くの別の植物の葉上にも見たことのない金色のアブ。
こちらは「フタガタハラブトハナアブ」のメスのようだ。
オスは体に二本の黒い帯がある。
共に2cm前後とアブの仲間では大型だが、今まで見た記憶がなくともに初見だった。
ハエの仲間は普段はあまり撮らないのでまだまだ知らぬ種が多くいる。

2020年5月31日、6月2日 東京都 ハエ目ハナアブ科 クロベッコウハナアブ、フタガタハラブトハナアブ
2020-06-12 19:55
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黒と茶色のひげジイ オオイシアブ [ハエ目]
湿地脇の木柵上で首を上下左右に振っているハンターを見つけた。
飛んでいる小さな甲虫類を狩る「オオイシアブ」だ。

顔が毛深くまるで髭を生やしているようなのでひげジイ。
飛んでいる獲物を見つけるとスクランブル発進して捕らえる。

こちらには背中が茶色いひげジイがいた。

見た目はそっくりだが背中の毛が茶色いことで「チャイロオオイシアブ」という別種。
チャイロのほうが少し大きい個体が多いように思う。

2020年5月14日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 オオイシアブ、チャイロオオイシアブ
飛んでいる小さな甲虫類を狩る「オオイシアブ」だ。

顔が毛深くまるで髭を生やしているようなのでひげジイ。
飛んでいる獲物を見つけるとスクランブル発進して捕らえる。

こちらには背中が茶色いひげジイがいた。

見た目はそっくりだが背中の毛が茶色いことで「チャイロオオイシアブ」という別種。
チャイロのほうが少し大きい個体が多いように思う。

2020年5月14日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 オオイシアブ、チャイロオオイシアブ
2020-05-16 19:51
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洗面所に便所バエこと オオチョウバエ [ハエ目]
仕事から帰って手を洗おうと洗面所の電気をつけると壁の黒い小さな点が気になった。
こんなところに何だっけ?
こんなところに何だっけ?
眼鏡をかけるとおぉっ!
この形はまさに便所バエ。
この数日、洗面所が下水臭いなと思っていたところになかなかのタイミングだ。

小学校の頃、便所で見かけてみんなで便所バエと言っていたのを思い出す。
本当の名前は「オオチョウバエ」といい、蚊に近いハエの仲間。
オオチョウバエは成虫、幼虫とも石鹸カスや人の垢、有機物を含んだ汚泥や排水口のぬめりなどを餌にしている
いわゆる不快害虫だ。
外から入ってきたのか、洗面所付近で発生したのかはわからない。
大きさは5mm弱なので印象的な翅の形以外裸眼ではよくわからないが、拡大すると意外と毛深いのがわかる。

調べて分かったが、このハエによる被害に症例は少ないようだがハエ症というのがあり、幼虫が体内に入って寄生し様々な症状を引き起こすそうだ。
恐ろしい・・・。
やはり不衛生な場所に発生するということで、マメに掃除をしなければと思うのであった。
あなたの家にいますか?
チョウバエについてはこのサイトがわかりやすい。
https://fumakilla.jp/foryourlife/205/
この形はまさに便所バエ。
この数日、洗面所が下水臭いなと思っていたところになかなかのタイミングだ。

小学校の頃、便所で見かけてみんなで便所バエと言っていたのを思い出す。
本当の名前は「オオチョウバエ」といい、蚊に近いハエの仲間。
オオチョウバエは成虫、幼虫とも石鹸カスや人の垢、有機物を含んだ汚泥や排水口のぬめりなどを餌にしている
いわゆる不快害虫だ。
外から入ってきたのか、洗面所付近で発生したのかはわからない。
大きさは5mm弱なので印象的な翅の形以外裸眼ではよくわからないが、拡大すると意外と毛深いのがわかる。

調べて分かったが、このハエによる被害に症例は少ないようだがハエ症というのがあり、幼虫が体内に入って寄生し様々な症状を引き起こすそうだ。
恐ろしい・・・。
やはり不衛生な場所に発生するということで、マメに掃除をしなければと思うのであった。
あなたの家にいますか?
チョウバエについてはこのサイトがわかりやすい。
https://fumakilla.jp/foryourlife/205/
2020-05-11 20:14
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今が発生のピーク ハグロケバエ [ハエ目]
日々緑が濃くなって木々の葉の香りが初夏を感じさせてくれる。
こんな道を歩いていると。

目の前を後ろ脚をだらんと垂らして小さな黒い虫が複数飛び交う。
上を見上げると、さらにたくさん飛んでいて虫嫌いの方はぞっとするだろう。
葉にとまったのを見るとオスの「ハグロケバエ」のよう。
秋から初冬に道に集団で現れる茶色い毛虫のような幼虫の親だ。

ハエの仲間はオスの複眼は大きくくっついているが、メスのそれは小さくて離れているので雄雌の区別が容易だ。
こちらが雌で複眼を含めた頭が小さい。
体に土がついていることから土中で蛹から羽化して出てくるようだ。

近くには交尾中のカップルがいた。
このメスも頭に土がついてまるで覆面みたい。

2020年4月23日 東京都 ハエ目ケバエ科 ハグロケバエ
こんな道を歩いていると。

目の前を後ろ脚をだらんと垂らして小さな黒い虫が複数飛び交う。
上を見上げると、さらにたくさん飛んでいて虫嫌いの方はぞっとするだろう。
葉にとまったのを見るとオスの「ハグロケバエ」のよう。
秋から初冬に道に集団で現れる茶色い毛虫のような幼虫の親だ。

ハエの仲間はオスの複眼は大きくくっついているが、メスのそれは小さくて離れているので雄雌の区別が容易だ。
こちらが雌で複眼を含めた頭が小さい。
体に土がついていることから土中で蛹から羽化して出てくるようだ。

近くには交尾中のカップルがいた。
このメスも頭に土がついてまるで覆面みたい。

2020年4月23日 東京都 ハエ目ケバエ科 ハグロケバエ
2020-04-24 19:03
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緑の草にオレンジ色 メスアカケバエのメス [ハエ目]
春先から現れオスは草原や樹冠を群飛する。
種も色々いて出現期も様々、丘陵で春先最も見られるのはオスもメスも黒いハグロケバエだろう。
メスアカケバエのオスは体全体真っ黒でハグロケバエのオスと一見区別がつかない。

昔メスアカケバエの交尾を撮ったことがあったが、よく見直すとメスの背中や腹部の色からメスアカではないような・・・。撮影時期が11月なので別種だろう。

背中の赤いケバエは他にもセアカケバエやヒメセアカケバエがいる。
両種はともにオスの背中も赤くメスアカケバエよりも小さいようだ。
「ヒメセアカケバエ」のメスには以前に出会っていた。
外観が似たものにセアカクロキノコバエ(セアカキノコバエ)などもいるのでややこしい。

2020年4月3日 東京都 ハエ目ケバエ科 メスアカケバエ、トゲナシケバエ科 ヒメセアカケバエ
種も色々いて出現期も様々、丘陵で春先最も見られるのはオスもメスも黒いハグロケバエだろう。
メスアカケバエのオスは体全体真っ黒でハグロケバエのオスと一見区別がつかない。

昔メスアカケバエの交尾を撮ったことがあったが、よく見直すとメスの背中や腹部の色からメスアカではないような・・・。撮影時期が11月なので別種だろう。

背中の赤いケバエは他にもセアカケバエやヒメセアカケバエがいる。
両種はともにオスの背中も赤くメスアカケバエよりも小さいようだ。
「ヒメセアカケバエ」のメスには以前に出会っていた。
外観が似たものにセアカクロキノコバエ(セアカキノコバエ)などもいるのでややこしい。

2020年4月3日 東京都 ハエ目ケバエ科 メスアカケバエ、トゲナシケバエ科 ヒメセアカケバエ
春の使者 ビロードツリアブ [ハエ目]
ようやくここ数日暖かさが続いて、日に日に春を実感している。
生き物たちを見る機会も増してきた。
この日、足元で見つけたきれいな「ツチグリ」。
なんだか季節関係なく見られるような・・・。

薄暗い神社の参道の常緑の枝で動くものがいた。
目で追うと、越冬中の「ホソミイトトンボ」だった。
このところの暖かさでいよいよ活動開始なのだろうか?

そろそろ出ているだろうと探していると、案の定足元を飛んでいたもふもふの「ビロードツリアブ」。
春の使者、昆虫のスプリングエフェメラルだ。
複眼がつながっているので♂。
すぐ横にはウバユリの新芽が出ていた。

2020年3月11日 東京都 ニセショウロ目ツチグリ科 ツチグリ、トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ、ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ、ユリ目ユリ科 ウバユリ
生き物たちを見る機会も増してきた。
この日、足元で見つけたきれいな「ツチグリ」。
なんだか季節関係なく見られるような・・・。

薄暗い神社の参道の常緑の枝で動くものがいた。
目で追うと、越冬中の「ホソミイトトンボ」だった。
このところの暖かさでいよいよ活動開始なのだろうか?

そろそろ出ているだろうと探していると、案の定足元を飛んでいたもふもふの「ビロードツリアブ」。
春の使者、昆虫のスプリングエフェメラルだ。
複眼がつながっているので♂。
すぐ横にはウバユリの新芽が出ていた。

2020年3月11日 東京都 ニセショウロ目ツチグリ科 ツチグリ、トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ、ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ、ユリ目ユリ科 ウバユリ
鮮やかな黄色のヒメフンバエ [ハエ目]
ユスリカの蚊柱 [ハエ目]
アオキの葉にハエ ハエ ハエ キモグリバエの仲間 [ハエ目]
飯能の雑木林で紹介いただいた、薄暗い林内のアオキの葉に集まったおびただしい数のハエたち。
赤い複眼で大きさは2-3mmほど。皆、同じく上を向いてとまっていた。

このハエたちはいつものfieldでも冬に少数がこうして集まっているのを見ることがあるが、ここまでの大集団は見たことが無い。自然度の違いなのだろうか?
昆虫写真家のSさんからキモグリバエの仲間だと教えていただいた。

キモグリバエでネット検索していたら、「廊下のむし探検」というサイトの図鑑で同じようなハエが「ヤマギシモリノキモグリバエ」と紹介されていた。

このハエたちはいつものfieldでも冬に少数がこうして集まっているのを見ることがあるが、ここまでの大集団は見たことが無い。自然度の違いなのだろうか?
昆虫写真家のSさんからキモグリバエの仲間だと教えていただいた。

キモグリバエでネット検索していたら、「廊下のむし探検」というサイトの図鑑で同じようなハエが「ヤマギシモリノキモグリバエ」と紹介されていた。
これを書かれている方は実体顕微鏡をのぞきながら検索表をたどり同定されていた。
写真に撮った種を同定してはいないが、恐らく同種と思われる。
それにしてもどうしてこんなにたくさん集まって冬を越すのか、不思議である。

2019年11月29日 埼玉県 ハエ目キモグリバエ科 ヤマギシモリノキモグリバエ
写真に撮った種を同定してはいないが、恐らく同種と思われる。
それにしてもどうしてこんなにたくさん集まって冬を越すのか、不思議である。

2019年11月29日 埼玉県 ハエ目キモグリバエ科 ヤマギシモリノキモグリバエ
難しいムシヒキアブの仲間、サキグロムシヒキ他 [ハエ目]
今の時期、草地を歩くとブ~ンという大きな羽音が聞こえてくる。
知らなければハチかとびっくりするだろうが、ほとんどがムシヒキアブたちの仲間だ。
最も多く見られるのが、オスの腹端に白い毛束が目立つ「シオヤアブ」。
メスに白い毛束は無い。

おおっ、また羽音、シオヤアブかと思ったが何かちょっと違う。
こちらは「サキグロムシヒキ」のオスのようだ。
脚全体と腹端が黒色で、脚先の一部と腹部が褐色なのが特徴。

この仲間、似たものがいるのでややこしい。

クワの木にクワカミキリがいないかと見ていたら、葉の陰に黒いものが。
獲物を捕らえた大きな「オオイシアブ」だった。

いったい何を捕まえたのか、近づくとブ~ンと飛び去ってしまった。
残された獲物はオオスジコガネだった。
翅が開いていることから翅の合わせ目から柔らかい腹部に口吻を突き立てていたと思われる。
固い体を持つコガネムシの仲間にとって、その装甲が役に立たない恐ろしい敵だ。

2019年7月10-11日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 シオヤアブ、サキグロムシヒキ、オオイシアブ、コウチュウ目コガネムシ科 オオスジコガネ
知らなければハチかとびっくりするだろうが、ほとんどがムシヒキアブたちの仲間だ。
最も多く見られるのが、オスの腹端に白い毛束が目立つ「シオヤアブ」。
メスに白い毛束は無い。

おおっ、また羽音、シオヤアブかと思ったが何かちょっと違う。
こちらは「サキグロムシヒキ」のオスのようだ。
脚全体と腹端が黒色で、脚先の一部と腹部が褐色なのが特徴。

この仲間、似たものがいるのでややこしい。

クワの木にクワカミキリがいないかと見ていたら、葉の陰に黒いものが。
獲物を捕らえた大きな「オオイシアブ」だった。

いったい何を捕まえたのか、近づくとブ~ンと飛び去ってしまった。
残された獲物はオオスジコガネだった。
翅が開いていることから翅の合わせ目から柔らかい腹部に口吻を突き立てていたと思われる。
固い体を持つコガネムシの仲間にとって、その装甲が役に立たない恐ろしい敵だ。

2019年7月10-11日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 シオヤアブ、サキグロムシヒキ、オオイシアブ、コウチュウ目コガネムシ科 オオスジコガネ