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そろそろ見納め [季節]

数日前は汗ばむほどの陽気だったのに、昨日今日は昼間でも気温が10℃前後と何て寒い!
一昨日は寒さに備え押し入れから冬物のジャケットや毛布などを引っ張り出して備えた。
昨日は山地で1日屋外の仕事で晴れて陽射しがあったが、体が慣れていないせいか本当に寒かった!
冷たい雨の今日は休みで、加湿器や足元のホットカーペットなどの冬準備。
このところ見られる虫たちが減っていたが、この寒さで命を落とすものも多いだろう。

今月初めのfieldで見た虫たち。
日向で翅を開いていた「ツマグロヒョウモン」のオス。
昨日、山地でもオス、メスが飛び交って寒さの中活動していたが成虫で年を越すことは出来ない。
ツマグロヒョウモン1107.jpg



















やはり、この日活発に活動していた「ベニシジミ」。
光の当たり具合で開いた翅が濃いオレンイ色や淡いブルーに輝いていた。
今年はあまり見た記憶がなく少ないなぁという印象だが、年毎の増減の範囲なのだろうか?
ベニシジミ1107 (2).jpg



















刈られた草地を歩くと足元から鈍く飛ぶものがいた。
交尾していた「コバネイナゴ」で、バッタの仲間では寒さに強いのか初冬になっても見られる。
ハネナガイナゴが先に発生して遅れてコバネが出て、秋以降ハネナガが見られなくなってからもコバネは健在だ。
コバネイナゴ1107.jpg



















歩いていて気付かず飛んだのは「マユタテアカネ」のオス。
赤トンボの中でも最も遅くまで見られる一種だ。
マユタテアカネ1107 .jpg



















さて、年を越したフユアカネが見られるかが楽しみな「アキアカネ」。
今年は空一杯に飛ぶ大群の飛来が見られず小さな群れのみだった。
それでもこの日は田んぼ周りのあちこちで見られ、残った水域ではいくつかの連結したペアが産卵していた。
枯葉の上で日光浴のオス。
絶対数が少ない中で年を越す個体に期待するのは難しいかもしれないなぁ。
アキアカネオス1107.jpg



















稲架を囲むロープにとまっていたメス。
来年初夏、田んぼで羽化する個体がどれだけ見られるだろう。
アキアカネメス1107.jpg



















小川沿いのジャヤナギの幹の窪みでは、幼虫で越冬する「ヨコヅナサシガメ」たちが集まっていた。
周りにはエイリアンのような脱皮殻がいっぱい。
この幼虫たちはヤナギの幹で厳しい冬を耐え来年に命を繋ぐ。
観察を始めて十数年、この木で脈々と続く命のバトンだ。
ヨコヅナサシガメ1107.jpg



















2024年11月7日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン、シジミチョウ科 ベニシジミ、バッタ目バッタ科 コバネイナゴ、トンボ目トンボ科 マユタテアカネ、アキアカネ、カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ

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