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丘陵の丘へ [季節]

先日、家から近いfieldで昆虫調査の仕事があり昼休みにちょっと丘に足を運んだ。
小高くあたりが見渡せる心地良い場所。
この時、ホソオチョウのオスがひらひらと飛んでいたが、あまり時間がなく再訪した。
ホソオチョウはアゲハチョウの仲間、人為的に持ち込まれた外来種で持ち込まれたものの原産地は韓国とされている。
ここはホソオチョウの発生場所として以前から確認されていたが長らくここに来ておらず見たのは何年振りか。
まだいたのかとちょっとビックリ。

過去に見られた場所を回ったが、食草のウマノスズクサがほとんどなくなっていてホソオチョウを見つけることは出来なかった。丘の草地も刈られたばかりのようでここでは伸びてきた小さなスズクサがいくつか見られたが卵や幼虫は確認できなかった。
ウマノスズクサ0930.jpg



















歩いているとクズの葉裏にいたのは「マエアカスカシノメイガ」。
マエアカスカシノメイガ0930.jpg



















クズの葉上では「イチモンジセセリ」のオスがメスに求愛していたが、残念拒否されていた。
イチモンジセセリ0930.jpg



















暫くして片方の尾状突起が欠損した「ジャコウアゲハ」のメスがとまっていた。
事前に気付いたので飛ばれることなく撮ることが出来た。
ジャコウアゲハの食草もウマノスズクサで以前は多く見られたが、この日はこの1個体だけだった。
ジャコウアゲハ0930.jpg



















茶畑から伸びたスズクサにジャコウアゲハの幼虫がいた。
この日見た幼虫もこの1個体だけ。
ウマノスズクサがこれほどないとジャコウアゲハも厳しい状況だろう。スズクサの減少やジャコウアゲハが少ないのはこの時だけの事なら良いのだが。
外来種のホソオチョウが10年以上も発生し続けている事は非常に残念で、在来のジャコウアゲハと食草が同じため食草の減少はどちらにも影響があるだろう。とにかくジャコウアゲハの減少は困るので複雑な思いだがスズクサの旺盛な繁殖力に期待したい!
ジャコウアゲハ幼虫0930.jpg



















足元から飛んだ「トノサマバッタ」。
いくつか飛んで遥か彼方へ行ってしまったが、この個体だけは近くに着地し撮らせてくれた。
トノサマバッタ0930.jpg



















畑の脇に植えられたコスモスには「ツマグロヒョウモン」のメスが来ていた。
ホソオチョウもそろそろ終盤だろうが、ジャコウアゲハとスズクサの状況確認に近いうちにまた来てみようと思う。
ツマグロヒョウモン0930.jpg



















2024年9月30日 埼玉県 コショウ目ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ、チョウ目ツトガ科 マエアカスカシノメイガ、アゲハチョウ科 ジャコウアゲハ、セセリチョウ科 イチモンジセセリ、タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン、バッタ目バッタ科 トノサマバッタ

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