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まだまだ寒いけど猛禽たちはもう春を先取り! [鳥類]

昨年12月の中旬、山地の空を飛んでいた「クマタカ」。
波状飛翔やコール(鳴く)などの繁殖行動が見られた。
クマタカ1216.JPG



















先日、コナラの大木の枝にとまっている「オオタカ」を見つけた。
オオタカ0115-1.JPG



















ふと見るとさらに上の枝にもう1羽。
最初に見つけたのは体が大きいのでメス、こちらは小さいのでオスだ。
猛禽類はメスが大きくオスが小さいが、単体でいると経験を積まなければ雌雄の判断は難しい。
この2羽はペアで、この周辺で営巣する可能性が高い。

まだこれからが冬本番で寒さに備えが必要だが、猛禽たちは春を先取り、すでに繁殖行動を始めているようだ。
オオタカ0115-2.JPG



















2022-23年 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 クマタカ、オオタカ

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ヤンマタケ [菌類]

今日、若い職場の仲間が仕事から戻ってきて、アズマネザサにトンボがとまって死んでいると持って帰ってきた。
それを見て、おおっ!
よくぞ見つけて持ち帰ったと!!
本人はそれが何だかわからなかったようだが、これはまさに冬虫夏草と呼ばれる「ヤンマタケ」。
何だかわからなくても、何か珍しいものではないかと着眼する目が大事で今後楽しみだ!
一眼を持っていなかったので、黒いパソコンケースをバックにコンデジで撮った。
ヤンマタケ0118-1.JPG






















寄生されたのは胸の模様からどうやら「ミルンヤンマ」のようだ。
狭山丘陵のfieldで見たのはこれが2回目で、気にして探してもなかなか見つからない代物だ。
菌が体を覆い腹部の節から子実体が出ているが、これがもう少し成長すればさらに見事なものとなる。
ヤンマタケ0118-2.JPG






















淡い黄緑色の複眼は色が褪せて魂が抜けたような、まさにもぬけの殻となってしまっていた。
ヤンマタケ0118-3.JPG






















2023年1月18日 東京都 ボタンタケ目オフィオコルディセプス科 ヤンマタケ、トンボ目ヤンマ科 ミルンヤンマ

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アセビ咲く [季節]

1月14日、毎年早くに咲く「アセビ」を見に行くと、やはり既に開花していた。
周りにアセビはいくつもあるが、咲いているのは1株だけで他はまだ小さな蕾だった。
アセビ0114.JPG



















ようやく「シメ」の群れがやって来た。
全部で30羽はいるだろう。
芝生に降りて地面に落ちた種を啄んでいた。
シメ0114.JPG



















職場の事務所にいた「シロオビフユシャク」のオス。
翅に傷みの無い奇麗な個体だった。
この種もそろそろ終盤だろう。
シロオビフユシャク0114.JPG



















雑木林の林縁では「コジュケイ」の小さな群れに出会った。
きっと家族だろう。
こちらに気付かず一生懸命餌を探していたようだが、気付くやいなやあっという間に皆ササ藪の中に姿を消してしまった。
間もなくチョットコイ♪という声があちこちから聞こえるようになるだろう。
コジュケイ0114.JPG



















2023年1月14日 ツツジ目ツツジ科 アセビ、スズメ目アトリ科 シメ、チョウ目シャクガ科 シロオビフユシャク、キジ目キジ科 コジュケイ



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この冬ようやく出会えた トラツグミ [鳥類]

この冬は冬鳥たちが少ないとの声をよく聞く。
確かに、お馴染みのツグミやシメもまだ数は多くないようだ。
昨年共に見られるようになったと思ったらすぐに去ってしまった。
ようやく高い梢で鳴き声が聞かれるようになった「ツグミ」だが、地面に降りて餌を啄むのが見られるのはもう少し先だろう。
ツグミ0106.JPG



















秋に高鳴きが聞かれ早春に子育てした後、夏の間姿が見られなくなってしまう「モズ」。
秋から春にかけてじっくり観察できる。
こちらは顔付きが優しいモズコさん。
モズ0108.JPG



















1年中見られる留鳥の「シジュウカラ」も冬の時期は、餌を求めて地面に降りたり近い距離で見られるように思う。お腹の黒い模様がなかなかかっこいいではないか。
シジュウカラ0109.JPG



















こちらは冬に山地から平地や丘陵地へ降りてくる「アオジ」。
湿地や草地でチッ♪、チッ♪という鳴き声はこのアオジかカシラダカだ。
鳴き声が似たホオジロはチッ・チッ♪と2回続けて鳴くので見分けやすい。
一見メスかと思ったが、目の周りに黒い部分が多いのでオスだろうか?
アオジ0109.JPG



















林内を歩きながら草が刈られ落ち葉が積もったエリアを見ていると、いたっ!
毎年楽しみにしている「トラツグミ」。今シーズン初めての出会いだ。
見付けた時にはすでにこちらを警戒して動かず固まっていた。
暫くすると足をじたばたダンスを踊ってミミズを捕まえ食べていたがそのシーンは残念、撮れずじまい。

冬の時期のみに見られる鳥を冬鳥と括って言ってしまうが、本来冬鳥とは冬に海外から渡って来る種でツグミやシロハラ、ジョウビタキなど。日本の山地で夏を過ごし寒い冬に平地や丘陵地へ降りて来る種は漂鳥と呼ばれる。シメやアオジ、ルリビタキ、トラツグミなどがそれにあたる。
シメやアオジなどは海外から冬にやって来る個体もいるのが確認されているので、冬鳥ともいえるのだろうか。

まあそんなことはどうあれ、あと数か月はfieldで冬にしか見られない鳥たちとの出会いを楽しみたい!
トラツグミ0109.JPG



















2023年1月8-9日 東京都 スズメ目ヒタキ科 ツグミ、トラツグミ、モズ科 モズ、シジュウカラ科 シジュウカラ、ホオジロ科 アオジ

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早春の花々たち [植物]

年末から晴れの天気が続き、今日も暖かな一日だった。
年が明けていよいよ開花し始めた花。
まんず咲くと「マンサク」が開花していた。
樹勢が良く無いがいくつか花をつけていた。
マンサク0108.JPG



















道脇脇の褐色の落ち葉の上に彩かな赤が目に入った。
既に茎が折れていたサトイモ科の実だが、昨年ここで咲いていたのは「ウラシマソウ」。
ウラシマソウの実は初めて見た。
ウラシマソウ0108.JPG



















甘い香りをたどっていくと「ロウバイ」も咲いていた。
花弁の淡い上品な黄色の中の紫色が絶妙なコントラストだと思う。
ロウバイ1009.JPG



















すぐ隣には透明感のある濃い黄色が鮮やかな「ソシンロウバイ」も。
並んであるのは誰かが植えたのだろう。
ソシンロウバイ0109.JPG



















ならばこちらもそろそろと見に行ってみたら、一つだけ蕾にピンク色の花弁をつけていた「カワヅザクラ」。
蕾の多くは膨らんできているがまだ緑色で、いくつもの花が咲くのはもう少し先のようだ。
カワヅザクラ0109.JPG



















2022年1月8-9日 東京都 ユキノシタ目マンサク科 マンサク、オモダカ目サトイモ科 ウラシマソウ、クスノキ目ロウバイ科 ロウバイ、ソシンロウバイ、バラ目バラ科 カワヅザクラ

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ウスモンフユシャク [チョウ目]

今日もいくつかのトイレを見回っていたら、おっ!
一見、ウスバフユシャクかと思ったが、前翅後縁の大きなRは「ウスモンフユシャク」。
サザナミの次はナミスジかシロフかと思ったがウスモンだった。
ウスモンフユシャク0108-1.JPG



















すぐ横にもう一個体。
毎度のことながらこれはウスバかウスモンかと悩むが、これらはウスモンでいいだろう!
ウスモンフユシャク0108-2.JPG



















2023年1月8日 東京都 チョウ目シャクガ科 ウスモンフユシャク

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久しぶりのサザナミフユナミシャク [チョウ目]

久しぶりに昼間fieldのとある公園のトイレを見て回った。
このところよく見かける「ウスバフユシャク」がいた。
ウスバフユシャク0106.JPG



















しかし他に目新しい種が見つからない。
同じ狭山丘陵をfieldにしているてんとう虫さんにお会いしご挨拶をして話していると、近くで「サザナミフユナミシャク」がいたと教えていただいた。
サザナミは、昨年、一昨年と見る機会が無く早速その場所へ行ってみた。
着いてすぐに見つかったのは翅に傷みの無い今まで見た中ではピカ一のとても奇麗な個体だった。
あぁ、一眼で撮りたいと思ったが持ち合わせていなかった・・・
この種の発生は局地的と言われているが、確かに以前見たのもこの近くだった。
サザナミフユナミシャク0106.JPG



















高い壁にもう1種いたがコンデジの望遠ではISOが上がると画質が悪くなる。
翅色の具合から恐らく「シロオビフユシャク」ではなかろうか。
似た種にクロオビフユナミシャクがいるがもっと黒っぽい。
これで6種、7種目。
次に出会うのはナミスジフユナミシャク、シロフフユエダシャクあたりだろうか?
うかうかしていると、機を逃してしまう。
シロオビフユシャク0106.JPG



















2023年1月6日 東京都 チョウ目シャクガ科 ウスバフユシャク、サザナミフユナミシャク、シロオビフユシャク

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あのオオカマキリ母さん その後 [カマキリ目]

今年の仕事始めはあのオオカマキリ母さんがいた事務所に出勤。
昨年12月29日から1月3日までは休みで、事務所の床暖房もないので壁面も冷え切って恐らく死んでしまったと思われた。
出勤後すぐに事務所の壁を見たがやはり見当たらない。
壁際のススキの株を探してみると、思っていない姿で見つかった。
何と卵を産んでいる途中で事切れてしまったようだ。
翅の褐色の丸い斑が同じ位置にあるのであの個体だ。
最後に見た28日、朝はぐったりしていて、日向に移動させ少しするとようやく動くような状態。
もう卵は産めないだろうなと思っていたのでびっくりした。
オオカマキリ0104-1.JPG





























卵鞘は通常の大きさに比べると小さく形もいびつだが、力を振り絞ってこの中にいくつもの命を送り出したことに思わずご苦労様と言葉をかけた。
よく頑張ったなぁ!
オオカマキリ0104-2.JPG



















2023年1月4日 東京都 カマキリ目カマキリ科 オオカマキリ

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この冬もネズミモチで越冬 ウラギンシジミ [チョウ目]

毎年ウラギンシジミが越冬するネズミモチを見に行った。
昨年12月に例年越冬している枝先の葉裏に1頭だけいるのを確認していた。
まだいるのを見てホッ!
あと3ヶ月ほど、無事飛びたてることを願っている。
ウラギンシジミ0103.JPG



















となりのアラカシにはいないだろうかと数枚めくっていくと、こちらも越冬中の「ヒゲナガサシガメ」の幼虫がいた。しっかり撮ったつもりだったが、ちょっと触角が切れてしまったのは残念。
ウラギンシジミと共に春先まで定点観察だ。
ヒゲナガサシガメ0103.JPG





























2023年1月3日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ、カメムシ目サシガメ科 ヒゲナガサシガメ

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枝先にコミミズクの幼虫 [カメムシ目]

昨日fieldでは、白梅がちらほらと咲き初めていた。
例年紅梅の方が先に開花するのだが、今年は白の方がちょっと早いか。
ウメ0103.JPG



















昨年、「コミミズク」の幼虫たちが多く越冬していたコナラの実生の枝先を探したが、全く見当たらない。
他の木の枝をいくつか探していると、ようやく褐色型の幼虫が1頭見つかった。
この日見つかったのはこの1頭だけで、今年は数が少ないのだろうか?
コミミズク0103.JPG



















近くの枝には冬虫夏草があった。
菌に侵された小さなガの仲間だ。
頭部後ろの胸背から突き出た3本の突起はまるで王冠のようだ。
冬虫夏草0103.JPG



















2023年 東京都 バラ目バラ科 ウメ、カメムシ目ヨコバイ科 コミミズク

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