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マユミの木とミノウスバ [季節]

今年はマユミの実付きがいい。
数年に一度このような年があるようだ。
あちこちの木にピンク色の実がたくさんついていて、その外皮が割れて中から赤い種が出てとても可愛く美しい!
マユミ1103.JPG



















この時期のマユミの木で毎年注目しているのが、ガの仲間で鮮やかなオレンジ色の体に翅が透明な「ミノウスバ」の産卵だ。
少し前からチェックしてきたが、ようやく今日そのシーンを見つけた。
高さ4mくらいの枝先で既に多くの卵を産んでいた。
産んだ卵を尻の毛でカモフラージュ。
いくつかの木を探したが見つけたのはこの1個体だけだった。
ミノウスバ1103-1.JPG



















近くの木ではオスを見つけた。
メスは糸状の触角だがオスは立派な櫛状で、腹端の毛は黒っぽくて長い。
ミノウスバ1103-2.JPG



















この櫛状の立派な触角でメスのフェロモンを嗅ぎ取り交尾の機会を狙っているのだろう。
危険を感じると腹部を曲げて腹端の毛をアピールするが、今日はその場面は撮れなかった。
ミノウスバ1103-3.JPG



















何枚か撮っていると隣の高いアズマネザサに飛び移ってしまった。
それほど数が多くは無いが、それでもこれから産卵する個体が増えていくだろう。
今年は産卵が遅いとも言われているが、ここでは例年通りのようだ。
ミノウスバ1103-4.JPG





























2022年11月3日 東京都 ニシキギ目ニシキギ科 マユミ、チョウ目マダラガ科 ミノウスバ

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