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秋の虫や花 [季節]

今日も非常に暑い一日だった。
天気予報ではいよいよ来週から秋らしくなるという。
確かに秋の虫や花の姿が見られるようになってきた。

キツネノマゴで蜜を吸っていたのは、秋になるとよく見られる「ウラナミシジミ」。
南から命を繋いで北上し、ちょうど今頃関東辺りまで来るのだろう。
そうして来てもここらでは冬を越せずに皆死んでしまう。
そしてまた、来年同じように南から北上してくる片道切符で旅をする不思議なチョウだ。ウラナミシジミ0829.JPG




















すぐ近くでは秋に咲く花「ツルボ」が咲き始めていた。
まん丸い蕾に花はしっとりとした華やかさが魅力的だ。
ツルボ0829.JPG



















ネジバナもまた咲き出した。
初夏の頃に花が見られ、また秋にも咲く。
この時期咲くのは「アキネジバナ」と呼ばれ初夏の頃に咲くものの秋咲き品種。
初夏にこの場所では花は見られないので、秋にだけ咲くようだ。
アキネジバナ0829.JPG



















「ミヤマアカネ」のオスもさらに赤さが増してきた。
そろそろ真っ赤に色付いたアキアカネも山から下りてきて姿が見られるだろう。
ミヤマアカネ0829.JPG



















2021年8月29日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ウラナミシジミ、キジカクシ目キジカクシ科 ツルボ、ラン科 アキネジバナ、トンボ目トンボ科 ミヤマアカネ

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長年探していたトゲナナフシ ようやく見つかる! [ナナフシ目]

狭山丘陵のfieldで虫を撮り始めてもう14年、その間1度は見たいなぁと探し続けている虫たちがいくつかいる。
そんな中の1種が「トゲナナフシ」だった。
擬態の名手のナナフシの仲間で太い体に棘がいくつもありその姿が非常に興味深かった。
南方種で関東では神奈川などでは比較的よく見られるようだが東京都での記録は少ない。

今日過去に目撃情報のあった場所を歩いていて、偶然石垣にとまっているトゲナナフシを見つけた。
石垣上のササの茂る林縁から降りてきたと思われる。
トゲナナフシ0829.JPG



















職場の同僚が昨年11月と今年の7月に別の場所で見つけていたのだが、自身では初めてだった。
先の2個体はまだ小さく幼虫だったが、今回のは大きさが72㎜あり成虫。
何かにやられたのか左の前、後ろ脚が欠損しているのが残念だ。
コンデジしかなかったため持ち帰った。
トゲナナフシ0829-1.JPG



















じっくり見ると太い体に小さな鋭い棘が並んでいてなかなかかっこいい!
中脚と後ろ脚の付け根の白い部分は両側にあるので模様のようだ。
トゲナナフシ0829-2.JPG



















この色と体では林内では紛れてまず見つけることは出来なかっただろう。
石垣の上でラッキーだった。
トゲナナフシ0829-3.JPG



















葉などを食べる草食だが、その口は非常にグロテスクでまるでエイリアンを彷彿させる。

最近の研究で鳥に食べられたナナフシの一部の卵は無傷で排出されて孵化することが明らかになり、このことで移動分散や分布拡大している可能性があることが提唱された。
神戸大学理学研究科研究ニュース 



トゲナナフシの卵も無傷で排出されたのが確認されているので、ひょっとしたらここのトゲナナフシも鳥によって持ち込まれたのかもしれない・・・。
トゲナナフシ0829-4.JPG



















2021年8月29日 東京都 ナナフシ目ナナフシ科 トゲナナフシ

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