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まだ健在 シオヤトンボ [トンボ目]

小さな谷戸の湿地ではトラノオの仲間が咲き始めた。
比較的乾燥地にはオカトラノオ、湿地ではヌマトラノオが見られるが、ここの湿地のものはどちらともつかない特徴を持っている。
ヌマは丈が低く葉も小さく花穂がすっと立っているが、ここのトラノオは丈が高く葉も形はヌマに近いが大きくて花穂が少し曲がってオカの特徴を示している。両者の特徴があることから交雑種のイヌヌマトラノオかもしれない。
トラノオ0617.JPG



















隣の谷戸の湿地のカラスウリの葉にはたくさんの「ウリハムシ」が集まっていた。
このまま食い尽くされそうな勢いだ。
クロウリハムシ0617.JPG



















木柵にとまっていた「シオヤトンボ」のメス。
春先1番に現れる種だが、もう産卵は済ませただろうか?
まだ頑張っていた。
シオヤトンボ0617.JPG



















まだまだこれからの「ハラビロトンボ」のメス。
姿は見たもののオスは残念ながら撮れずじまいだった。
ハラビロトンボ0617.JPG



















2021年6月17日 東京都 ツツジ目サクラソウ科 トラノオの仲間、トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、ハラビロトンボ

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ヒラタアブの仲間の結婚飛行 [ハエ目]

湿地の林縁をじっと見つめていると小さなハエのようなものがホバリングしているのに気付いた。
これは恐らくヒラタアブの仲間だなとカメラを向けた。
ヒラタアブの仲間0617-1.JPG



















大きさは1㎝弱くらいだろう。
小さいがほぼ同じところをホバリングしているので見やすい。
思った通り、交尾をしながらの結婚飛行。
折角の新婚旅行中にお邪魔虫だったがちょっと記念撮影をさせてもらった。
上がオス、下がメスでオスが羽ばたきメスはオスのなすがままだ。
ヒラタアブの仲間0617-2.JPG



















メスはオスに翅や体を押さえられて自由を奪われているのかオスに体を任せているのか?
ヒラタアブの仲間0617-3.JPG



















始めは胸くらいの高さを飛んでいたが、お邪魔虫がまとわりつくのでだんだん高度を上げて、しまいには2m以上まで上がってしまった。
邪魔してごめんごめんと言ってその場を後にした。
残念ながら記念写真は渡すことが出来ないなぁ・・・
ヒラタアブの仲間0617-4.JPG



















2021年6月17日 東京都 ハエ目ハナアブ科 ヒラタアブ亜科

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緑、赤銅色に輝く アトボシアオゴミムシ [コウチュウ目]

今日は休みでファンヒーター内に残った灯油をポリタンク内に移すのが面倒臭くて出しっぱなしにしていたファンヒーターをようやく片付けた。まだ加湿器があるが明日は雨が降りそうにないので、この後フィルターを清掃し干して乾燥させ片付ける予定。
毎年この2つを終えれば、我が家は夏を迎える体制が整うのだ。

さて、晴れ間が見えていたので昼から湿地へ行ってみた。
歩いているとアズマネザサの葉上に輝く赤色がちらっと見えた。
おっ!とよく見ると重なった葉の間から頭を出したゴミムシ(オサムシ)の仲間のようだった。
この仲間が今までblogに登場するのは稀。
地表徘徊性で見つけても素早く動いて落ち葉などの下に隠れなかなか写真を撮らせてくれず、捕まえると異臭を放ち手強いのだ。
アトボシアオゴミムシ0617-1.JPG



















今日は葉上にいたのでこれは撮れるのではと期待したのだが、やはり警戒心が強く体を半分出してはすぐ引っ込んだりいきなり葉の先端まで走り再び葉陰に戻るなどと撮る機会を与えてくれない。
アトボシアオゴミムシ0617-2.JPG



















こちらも意地になってきて、何としても撮ると。
我慢比べとなりだんだん立って腰をかがめているのが辛くしゃがんだ瞬間、葉先まで走り少しじっとしていてくれた。
アトボシアオゴミムシ0617-3.JPG



















数枚撮ったもののこれでは体全体が見えず種が特定できない。
そうこうしているうちにまた葉の下に戻っていった。
アトボシアオゴミムシ0617-4.JPG



















ここまでに既に30分近く時間を要しており、いよいよ我慢の限界だった。
立ち上がって葉をめくろうとした瞬間、危険を感じたのだろう下の葉に飛び移って静止した。
止まってくれたのはラッキーで、なるほど、前翅後縁に1対の黄斑と前胸背板側縁形状の腹側への僅かなクビレと同背面に細毛があるので「アトボシアオゴミムシ」でいいだろう。
やはり手強い!
すんなりと撮らせてくれる相手ではなかった。

アトボシアオゴミムシ0617-5.JPG



















2021年6月17日 東京都 コウチュウ目オサムシ科 アトボシアオゴミムシ






















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トイレの大きな蛾たち [チョウ目]

職場の公園のトイレをチェックすると昼間に照明が付いていた。
おやっ、以前は消えていたのにと照明の下の壁を見ると比較的大きな蛾がとまっていた。
ん~、見たことがあるような無いような?
その姿からシャチホコガの仲間であることはわかったのだが・・・。
調べると「クビワシャチホコ」だった。
以前に愛媛県で一度見たきりで、myfieldでは初めてだった。
幼虫の食草はカエデ科で、確かにトイレの前にはイロハモミジがあった。
クビワシャチホコ0614.JPG



















さらに存在感がある大型のスズメガ、「クチバスズメ」もいた。
幼虫はブナ科、シイノキ科を食べるようでブナ科はあちこちにありこの種はよく見かける。

何故、昼にトイレの照明が付いているのか同僚に尋ねると、公園の利用者から昼でも付けて欲しいと要望があったそうだ。なるほど、ならばこれからこのトイレが楽しみの一つになった。
クチバスズメ0614.JPG



















昨日、ヤマザクラの木の下に早くも黄色く色変わりした葉っぱが落ちていた。
奇麗に穴が開いていたのでパチリ。
はて、この穴のしわざの主は果たして誰だろうか?
サクラ0615.JPG



















2021年6月14-15日 東京都、埼玉県(丘陵外) チョウ目シャチホコガ科 クビワシャチホコ、スズメガ科 クチバスズメ

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ビロードハマキ 下翅とお腹の色にビックリ! [チョウ目]

今日、脇を鮮やかなオレンジ色のものが飛んで過ぎた。
オレンジ色、今の時期ではアカシジミだが飛び方が違うなぁと着地点を見に行った。
そこにいたのは思いもかけない「ビロードハマキ」だった。
前翅末端にオレンジ色があるが、ひょっとして・・・。
ビロードハマキ0615.JPG
















大人しい個体だったので、ちょっとつついてみた。
すると開いた前翅の下から出てきた黄色地に黒斑の下翅。
まさか下翅がこんな色だったとは知らず、なるほどと理解できた。
ビロードハマキ0615-1.JPG



















横から見てみるとお腹も黄色でさらにビックリ!
ビロードハマキの新たな一面を知ることが出来た。
ビロードハマキ0615-2.JPG



















2021年6月15日 埼玉県(丘陵外) チョウ目ハマキガ科 ビロードハマキ

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ようやく出会えた マダラニジュウシトリバ [チョウ目]

仕事で調査中に目の前を小さな蛾が飛んだ。
これはひょっとしてと捕まえた。
翅を開いても15mm弱でカメラで拡大してみると、やはり思った通り「マダラニジュウシトリバ」だった。
以前から一度は見たいと探すものの見つからなかった蛾だ。

前翅、後翅にそれぞれ6本左右合わせると24本の名の由来となった翅脈から羽毛のような毛が生えていて、その繊細さがとても美しい。
ニジュウシトリバガ科に属し幼虫の食草はスイカズラ。


国内では他にヤマトニジュウシトリバ、アヤニジュウシトリバがいる。
以前はニジュウシトリバだったがマダラニジュウシトリバに改名されたようだ。
マダラニジュウシトリバ0614.JPG



















2021年6月14日 東京都 チョウ目ニジュウシトリバガ科 マダラニジュウシトリバ

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クリの花にトンボエダシャク [チョウ目]

そろそろクリの花も終わりだが、クリの花は虫たちの人気のレストラン。
少し前にはアカシジミたちがたくさん訪れていたが、この日のお客は「トンボエダシャク」だった。
トンボエダシャク0610-0.JPG



















今の時期見られるこんな模様の蛾たちはいくつもいるので写真を撮らないと誰だかわからない。
翅と腹部の模様からトンボエダシャクとわかった。
トンボエダシャク0610.JPG



















近くにウメの木があるのでウメエダシャクやヒロバトンボエダシャク、ちょっと前に見たのはシロジマエダシャクだった。
トンボエダシャク0610-1.JPG



















「シロジマエダシャク」は初めて見たがまだまだ蛾は奥が深い。
シロジマエダシャク0607.JPG



















2021年6月7-10日 東京都 チョウ目シャクガ科 トンボエダシャク、シロジマエダシャク

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林縁で [季節]

谷戸をぐるりと歩きながら林縁で見つけた虫たち。

どれも普通種だが、その場で名前がわからないものもいる。

葉上で見つけたハマキガの仲間。
形からハマキガとわかるが、さて誰だろう?
蛾屋さんならすぐに名前が出るだろうが、帰って調べて「アトキハマキ」のメスと判明。
名の通り後翅は黄色いそうだがこの状態ではわからない。
そっくりさんに山地性のオオアトキハマキがいる。
アトキハマキ0610.JPG



















クヌギカメムシの仲間がいた。
これも似た3種がいて、腹部の気門が黒ければクヌギカメムシ。
黒くなければ、ヘラクヌギカメムシかサジクヌギカメムシでオスは交尾器で同定可能だがメスは識別不可。
サジはどちらかというと山地性で局所的、丘陵ではほとんどが「ヘラクヌギカメムシ」で良いと思われる。
サジはまだ見たことが無い。
ヘラクヌギカメムシ0610.JPG



















林縁の小川沿いでは「キマダラセセリ」。
セセリチョウの仲間でこの種以外にこの辺りで見られるものにヒメキマダラセセリがいてややこしい。
どちらか特徴を覚えていないので帰って調べた。
おおよそ見当は付くがその場でズバリ言えないのがもどかしくも仕方がないスキルの無さだ。
キマダラセセリ0610.JPG



















ミズヒキの葉上にいたのは大きさ1㎝ほどの「ハリカメムシ」。
ホソハリカメムシにいているが、腹部両端に張り出したクリーム色の部分に黒い横線があるかないかがわかりやすい。さらにヒメハリカメムシというのがいるようでもう勘弁と避けていたが、ちょっとチャレンジだ!
ハリカメムシ0610.JPG



















2021年6月10日 東京都 チョウ目ハマキガ科 アトキハマキ、セセリチョウ科 キマダラセセリ、カメムシ目クヌギカメムシ科 ヘラクヌギカメムシ、ヘリカメムシ科 ハリカメムシ

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田植えが始まりいよいよ夏が [季節]

昨年はコロナウィルスの影響でfieldの田んぼは休耕田となったが、今年は一部で田植えが始まった。
代掻きが終わって田植えを待つ田んぼ。
田んぼ0610-1.JPG



















田植えが終わった田んぼでは、雨が少ないので十分に水がいきわたらないでいる。
梅雨は嫌だが雨が降ってくれないと困るなぁ。
田んぼ0610-2.JPG



















逆S字カーブの畦道には草が茂ってきた。
この情景が好きで毎年撮っている。
畔道0610.JPG



















代掻きが終わった田んぼには生き物のフットプリントが。
これは何だろう?
タヌキかと思ったが、後を追うと長い指の後が付いた「アライグマ」だった。
フットプリント0610-1.JPG





























これは誰が見ても鳥だが、さて。
この大きさでこの辺りで見られるのは恐らく、たぶん、間違いなく「カルガモ」。
田んぼに残る足跡を見て主を想像するのもなかなか楽しい。
フットプリント0610-2.JPG



















湿地のタチヤナギの樹液には「シロテンハナムグリ」が来ていた。
コクワガタやノコギリクワガタが見られるのも間もなくだろうなぁ!
楽しみ楽しみ!!
シロテンハナムグリ0610.JPG



















2021年6月10日 東京都 食肉目アライグマ科 アライグマ、カモ目カモ科 カルガモ、コウチュウ目コガネムシ科 シロテンハナムグリ

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久しぶり~ シラホシカミキリ [コウチュウ目]

今日は休みで久しぶりにfieldへ。
長らく一眼を持って休みに歩いていないなぁと以前のフォルダを見ると4月22日以来だった。
仕事でちょくちょく歩いてはいるものの、虫目線ではないので・・・。

低い草の中で「アカシジミ」を見つけた。
奇麗なオレンジ色が目にとまった、後ろにクモの巣が張っていて奇麗ではないのが残念。
今年はまだウラナミアカシジミとミズイロオナガシジミを見ていない。
タイミングが悪いのか?絶対数が少ないのだろうか?
アカシジミ0610.JPG



















林縁に目をやると、久しぶり、何年ぶりかに見る「シラホシカミキリ」がいた。
成虫はアジサイ類やリョウブ、ウツギなどの葉の葉脈を食べて線状のしわざを残す。
幼虫は広葉樹やマツ科など針葉樹の剤を食べて育つらしい。
シラホシカミキリ0610-1.JPG



















頭部と胸が黒くその背中に白い筋があり、前翅はオレンジ色に白い斑とシックながらも艶やかさも持ち合わせていてトータルデザインが素晴らしいビュジュアルの好きなカミキリムシの一つだ。
シラホシカミキリ0610-2.JPG



















いつも近付くとすぐに飛んで行ってしまうが、今回は比較的じっくり撮らせてくれた。
もうちょっとと近づきすぎたから、さすがにプイっとファインダーから消えてしまった。

そっくりさんにニセシラホシカミキリがいて、毎回ニセかとチェックするが本物でニセはまだ見たことが無い。
それにしても本当に似ているのだが、名にニセと付けるだけの命名は可愛そうである。
シラホシカミキリ0610-3.JPG



















2021年6月10日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 アカシジミ、コウチュウ目カミキリムシ科 シラホシカミキリ

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